「小林和菓子舗」明治創業の神崎本店。名物の”なんじゃ千なり” -神崎⑷

神崎の商店街で営業中の和菓子屋さん「小林菓子舗」へ立ち寄りました。
神崎町のシンボルである、「なんじゃもんじゃ」を表現した名物の和菓子が有名です。
「小林菓子舗 神崎本店」へ立ち寄る
千葉県香取郡神崎町神崎本宿2051。成田線「下総神崎駅」からは徒歩20分ほど、利根川の近くに発達した商店街を訪問。
商店街については前回詳しく紹介したのでぜひ合わせて
今回の和菓子店は、商店街の利根川寄りにある。

「神埼名物 なんじゃもんじゃ千なり」が気になったので入ってみることに。

小林菓子舗も神埼町サービス会加盟店の看板が残っている。

神埼名物「なんじゃもんじゃ千なり」
店頭にもポスターがあるが、神埼名物の「なんじゃもんじゃ千なり」が有名。

神崎神社にある、「なんじゃもんじゃの木」。古代から親しまれており、水戸光圀公が「この木は何というもんじゃろうか」と自問自答したとされる伝承で有名な樟の木で、町のシンボルとされている。
その木をイメージした作ったお菓子が「なんじゃもんじゃ千なり」。このお菓子を販売してから50年もの歴史があるという。

小林菓子舗は、明治時代に創業。現在の店主で3代目になるという。100年以上の老舗だ。
受賞歴も↓
靖国神社献上銘菓
皇太子殿下(現上皇陛下)御成婚献上銘菓
第二十一回全国菓子大博覧会 金賞受賞
店内には周辺の歴史やお祭りについての資料が展示されていた。

こちらは、暖簾に描かれた神崎神社のイラスト。

「利根川図誌」の五巻に載っているそうだ。
中央の小高い山が、神崎神社。右側が利根川で、利根川から船で上陸し、神崎神社へ参拝に訪れる人々が描かれている。中央の商店街が現在の商店街と同じ場所。宿場町として街道沿いにはたくさんの商店が軒を連ねていた。
古くから水運で賑わっていた神埼町の様子がよくわかる。

また、神埼町の「酒蔵まつり」では花魁道中も。
毎年3月に開催されるお祭りには、人口の8倍にあたる約5万人が訪れるのだとか。店主も「お祭りの時期にぜひ来て見てね」と仰っていた。

店主のおじいちゃんが丁寧に一つ一つ作っている和菓子。初対面の私にもとても優しく、「車で来たの?」と尋ねてくださった。
「駅から歩いて来たんです」と伝えると少しびっくりしているようで、おまけのお菓子まで頂いてしまった。優しい。

「今の時期はあやめも見頃だよ~」とお店の外にある花壇も紹介してくださり、「また来てね!」とお別れの挨拶を。

勇気を出して入って良かったな…と心から思えるお店だった。商店街や建物についても快く教えていただきました。
お土産に購入した、なんじゃもんじゃ千なり。

餡がたっぷり入っているがしつこくなく、すっきりとした味わい。半世紀愛されている、神埼町の名物をお土産にいかがでしょうか。
(訪問日:2021年6月)
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”なんじゃもんじゃ”は下総松崎の方ではクスノキだったんですね!
松戸の上本郷付近で、”なんじゃもんじゃ”の木を知っていますか?と聞くと、年配の人は「それはマテバシイ」と答えます。私は松戸出身ですので、マテバシイ=ナンジャモンジャでした。
ただ、全国的にはヒトツバダゴという木がナンジャモンジャの木になっているようです。
もっと他の地方では違うナンジャモンジャがあるかもしれませんね!
地域によって違うんですね!松戸にもあったとは知らなかったです~