エールきたなら商店街(YELL)市街地住宅1階の商店街へ ー北習④
「エールきたなら商店街」は千葉県船橋市、「北習志野駅」近くの商店街である。北習志野団地とともに完成した商店街は、古い歴史がありながらも地元の方で賑わっていた。
エールきたなら商店街
新京成電鉄「北習志野駅」、もしくは東葉高速鉄道「北習志野駅」にて降車。2つの路線があるため、アクセスは良い。
2019年にリニューアルオープンした北習志野駅の駅ビル「EKITAきたなら」と、商店街までデッキが続いており、雨の日でも便利に感じる。
駅前にはマクドナルドやサンマルク、ツタヤ書店、サイゼリヤなど若い人向けのお店も多い。
北習志野駅の向かい側にあるのが「エールきたなら商店街」。
エールきたなら商店街は市街化住宅1階にある。1988年の地図を見ると、「市街地松井住宅」とあり、呼び方は色々あるみたい。
YELLの黄色の文字がとても目立つ入り口。エールきたなら商店街がオープンしたのは北習志野団地と同じころとあるので、昭和42年(1967)頃だろうか。団地に比べるとYELLのマンションは現代的に見える。
商店街のお店
アーチのトンネルがお出迎え。昭和感を感じる入り口。
1階には最大24店舗。この日は水曜日に訪れたためか、定休日のお店も。
耐震補強工事によって最近リニューアルしたという。
そして屋根が開いていて、明るい雰囲気。中央にはウッドデッキがあって、買い物の途中に休憩ができそう。
エールきたなら商店街では定期的にくじ引きなどイベントも開催されているみたい。
中華料理屋やインド料理のお店もあり、結構評判は良いみたい。
2007年11月頃に閉店したとあるが「うさぎや」という駄菓子屋が中華料理屋の場所にあったらしい。昭和42年創業で、地元の方にとっては思い出深い場所かな。ヤマザキパンも扱う、「お菓子のデパート」という看板が印象的。
シャッターが閉まっており残念だが、「ライオン化粧品店」も古そう。1988年の住宅地図に載っている。
その向かい側には、ガーデン&フラワー「かねおや」。店舗前にたくさんの花が並んでいた。
1988年頃の住宅地図を見ると、この場所には「金親金物店」の北習志野支店がある。本店は船橋市本町に構えていたとのことで、その後花屋に転業したのだろうか?
エールきたなら商店街の地図がこちら。現在は20店舗くらい営業中。
花屋のところにもトンネルがあった。
駅とは違った面から見たエールきたなら商店街の建物。団地付属の商店街の中では、かなり綺麗な商店街な気がする。
1988年の住宅地図を見ると、右から
パーマ赤いりぼん、宇佐美美容室、金親金物店、ライオン化粧品店、(株)ロイヤルクリナス、京葉ガス、ユニフ中山電機北習店とある。現在もあるのは化粧品店のみ。
エールきたなら商店街は、1階の外側にも店舗が並んでいた。眼科医院や、
古着屋「ブレードワークス」。Twitterで発信しているようなので気になる方はチェック。アメリカ、ミリタリー古着が好きな方はとても楽しめる雰囲気のお店。
北習志野の商店街にこんなおしゃれなお店があるなんて、びっくり!
エールきたなら商店街の前のお店
エールきたなら商店街の向かい側にもお店が並んでいる。最近はこの並びのお店が活気があるみたい。
写真左の見切れているが精肉店「鳥吉」が最も古く、この日も並んでいた。
「鳥吉」は創業安政3年(1836)。元々は船橋駅の方で営業していたようだ。その後は北習志野の商店街JuJuから現在の場所に移転。創業160年以上のお店だとは思わないくらい、活気があって嬉しい。
1988年の住宅地図を見ると、習志野台中央整骨院は以前から営業していたようだ。近くには加藤トーフ店、スズキ商店、珍来ラーメン、ワイルドスポーツ。路地を入ったところにあるワイルドスポーツは現在も営業中。
駅側の建物の2階、「トキ皮膚科」も1988年以前から営業中。ファミリー薬局も古い。皮膚科の1階は三本コーヒーとあるので喫茶店などがあったのだろうと思う。
角にはかつて「多田屋書店」があり、その後「大槻ビル」に。
現在は1階がローソンとなっている。
新京成電鉄沿線
エールきたなら商店街から少し離れるが、新京成電鉄沿線にも商店が並んでいるようだったので探索へ。
お持ち帰りの海鮮丼専門店「丼丸」。ワンコインで海鮮丼を楽しめることができ、現在は全国に400店舗構えるお店。
ここからは道幅が狭い。東消防署の前を通ってさらに進む。
カラオケと書かれた2階建ての建物。1988年の住宅地図では、一階がジャンプ、二階がかぼちゃというお店。
その隣は和風な佇まいの蕎麦屋「満留賀(まるか)」。1988年以前の地図にも載っているので老舗店かな。団地や寮が裏手にあるということもあって、商店街以外にも飲食店がたくさんあったようだ。
古そうな「おそば まつの家」の看板も見える。裏の通りにも飲食店がある。
裏に向かうため、左折する。角の駐車場は出光のガソリンスタンドだった場所。その隣に、カラフルなシャッターのお店がある。実はここは駄菓子屋「トトや」というお店だった。
2016年頃に閉店。ネットに情報があまりないのだが、外にベンチがあって地元の子供たちのたまり場だったようだ。「おかずのトトや」と屋根に書いてあったので、元々はおかず屋だったのかも。閉店してしまっていて悲しい。
1988年の地図を見ると「着物店かわしま」とあるので駄菓子屋としての営業は長くはないのかな。
隣の醍醐は営業中。かつては「養老の瀧」。養老乃瀧は居酒屋チェーンで、創業1938年とされているかなりの老舗。親の世代にとっては馴染みがあるらしい。
そして向かい側にある鬱蒼と茂った一角。
和風な佇まいで、料亭?と思ってしまったが調べてみると「茶道教室」と地図に書いてあった。なるほど、納得。
廃墟のようになってしまっているのがもったいない気がする。
その並びの通りに飲食店が数軒ある。右手はアパートが並ぶ。
生そば松の家、魚つぐ。かつては中華料理屋つかさ、司と2軒あったようだ。魚つぐは、懐石料理屋。
怪しい飲食店
そして、飲食店が並ぶ通りからちょっと東側へ進むと角に古そうな建物がある。
パブやスナックといった、大人向けのお店が並んでいそうな建物。2階の窓が無く、閉鎖的な建物に違和感を感じる。
住宅地図を見てもあまり情報がわからず。いつから存在した建物なんだろう。飲食店はもう営業していないみたいだ。
「船橋の第二のまち」と呼ばれるほどに賑わっていた北習志野の商店街。全部で4つある。また、商店街ではないが沿線にもお店が並んでいるので探索していて楽しい。
次回は北習志野で一番長い、エビス通り商店会へ!
(訪問日:2020年10月)
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非常に楽しく近所の情報を見せていただいてます!
エールきたならのスーパーは、昔は三越だったんですよね。多分誰も信じてくれないでしょうね。
それが今は魚次というスーパー。魚次は元々、その隣でやっている魚屋さんでしたが、津田沼ヨーカドーにも出店していたり、気がつけば、寿司屋や、やや高級めの日本料理屋をやったり・・・(「おそば まつの家」の写真に看板が写っています)
北習志野に対するコメントありがとうございます!地元の方からのコメントが一番嬉しいです!ありがとうございます~
三越や扇屋が存在したこと、調べていて大変驚きました。平楽会館の2階がとても気になりますね~
アンポンタントロワのところは火災があったのですね…他にも知っている記事があればぜひコメントください!
地元民にとって見てて嬉しくなる記事で、本当に楽しんで拝見しております。
今の魚次あるところは三越の子会社三越エレガンスでした (高級スーパーではなかった)
さらにその前はローカルなスーパーだった記憶があります
その他商店街の中にうさぎや(駄菓子とパン)旧魚次(魚屋) 肉屋
本屋(文具) 金物屋 レストラン 理容室美容院 化粧品店があって当時はこの場所に行けば大抵のものが揃いました
雨の日でも濡れずに買い物できる上の住民がうらやましかった
今残っているのは魚次 化粧品店 宇佐美(現エスポワール)だけでしょうか?
詳しい情報をありがとうございます!!そんなに賑わっていたのですね…!
二幸(三越の子会社)→三越エレガンス→魚次の順でテナントが変わっています。三越時代は中元・お歳暮時期が一番混雑してました(日本橋にいける東葉高速鉄道が開通するまで)
消防署の先NTTの駐車場あたりに長谷川釣具店がありました