「山田眼科医院」昭和初期の貴重な病院建築 -木更津⑾

「山田眼科医院」昭和初期の貴重な病院建築 -木更津⑾

昭和の病院建築に惹かれて。木更津にも文化財級の病院建築が眠っている!

駅からちょっと離れているが、「山田眼科医院」は見逃せない。

「山田眼科医院」木更津の病院建築

千葉県木更津市中央1丁目1。JR内房線「木更津駅」西口から徒歩10分ほど。「木更津郵便局」の北側にあるのが「山田眼科医院」だ。

山田眼科医院

あ~!最高!!病院建築は数々見てきたが、歴史が伝わる無修正のままの外観に痺れる。

最高です

昭和初期に建てられた洋風な病院建築。ほんのりピンク色と白色の組み合わせが、どこか安心感を与えてくれる。

ピンク色が刺し色に

山田眼科医院は松井天山が昭和4年に描いた鳥瞰図に記載があるので、老舗の医院だ。

眼下のプレート

しかし、現在は長期休業中。営業している雰囲気はない。

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診察棟と病棟

左にあるのが診察棟。昭和3年に袖ヶ浦の大区により建てられたそうだ。

まるで洋館みたい
生活保護法指定診療所

普段は閉まっている扉が、なぜか開いていた。平日のお昼だ。

なぜか開いている

わ…待合室と診察室が見える。なんて素敵な空間なのだろう。

素敵すぎる

せっかくの機会なのでと思い、「こんにちは~」と声をかけたものの、反応が無い。2階からはテレビの音が漏れている。見学してみたかったなあ。

診察室
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右手の上の窓はオレンジ色のステンドグラス。外から漏れる光が美しい。どうして今の病院って昔と違って、無機質なんだろう。

美しい空間だった

診察棟と繋がっている廊下も木製。かなりボロボロなので渡ることはでき無さそうだが、現存しているだけで嬉しい。

渡り廊下

千葉県にもまだまだ美しい建物があるのだな…と。

渡り廊下がたまらない

右手にある病棟は、昭和12年に建てられたもの。診察棟の後にできており、少し雰囲気が違う。

昭和12年築

一部2階建ての木造。実はこの時工事中だったのか、人がいて撮影できなかったが、建物の奥に長屋のような病棟がつづいていた。

ああ、撮影すれば良かった。

2階の窓

病棟の入り口。これだけでお腹いっぱい…診察室と病棟が2棟も残っているなんて本当に凄い!

入院室

建物には「入院室」とあるが、眼下でここまでの入院室が揃っているのはかなり大きな病院だったのかな~

入り口

今になってもう少し声をかけてみればよかったなと後悔。こんなに素敵な建築なのに放置されているの、悲しいなあ。

晴れてきた
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桔梗屋 斎田薬局

眼科医院から少し南、「桔梗屋 斎田薬局」も合わせて紹介しておこう。

説明看板

左手にある建物。かつて辺りは「仲町(なかちょう)」と呼ばれ、市役所や警察署、消防本部などの官庁街だった。

「桔梗屋斎田薬局」は、明治14年に現在地で操業。老舗の薬局として事業を営んでいるという。

斎田薬局

独特な”ぢ”の看板。

現在も残っているのは珍しいかも?初めてお目にかかった。

官庁街だったこの辺りも今は移転して、静かな通り。

病院建築も近い将来、取り壊されてしまうのかな。

 

(訪問日:2021年2月)