「木更津そごう」閉店してから20年。現在はリニューアルされたが… -木更津⑷

「木更津そごう」は木更津駅西口に20年前に閉店した。しかし、現在も建物はそのまま残っており、名前を変えてショッピングモールとして利用されている。
今回は、木更津そごうが完成するまでの経緯、閉店から現在までを辿ろうと思う。
「木更津そごう」の歴史
千葉県木更津富士見。JR内房線「木更津駅」西口駅前にある建物が、「木更津そごう」跡地だ。
現愛は、「スパークルシティ木更津」となり上階には木更津市役所仮庁舎も入っている。

木更津そごうが開業したのは昭和63年(1988)。
元々富士見通りで営業をしていた創業大正2年(1913)の老舗百貨店「サカモト」が、向かいにあったライバルの十字屋の増築に対抗して7階建ての新店舗に移転。その後、駅前の再開発と共にそごうと連携することになった。
当時のキャッチコピーは「木更津が変わる。夢ふくらめ、大きなそごう」。南房総唯一の百貨店として賑わった。
しかし、平成12年(2000)に倒産・閉店した。

そごう木更津が完成する前は、駅前には個人商店が密集していた。昭和34年の住宅地図からは玉屋書店、洋品店、食堂、旅館…様々な建物があったことがわかる。
現在はスパークルシティ木更津に
ところどころに百貨店の名残が見られる。現在はスパークルシティ木更津となっている。

2015年にリニューアルされたショッピングモール。レトロな照明が残っているが、これもそごうの名残だろうか。


建物内に入ると、木更津のご当地ヒーロー「鳳神ヤツルギ」が展示されていた。千葉テレビで放送されていた特撮ドラマだが、知っている人も多いだろうか?

そういえば、富士見通りを探索していたらキャラクターがごみ拾いをしていた。凄い…

ゴールドにも遭遇。
ああ、記念に撮影してもらえばよかったな。
現在の案内図。

2009年に閉店したマルエツのデザインが、上の屋根にうっすらと残っている。スーパーが駅前にないのは不便だろうなと感じた。

隣にある建物は、B館。飲食店が入っている。

逆さ狸 きぬ太くん
ロータリーには大きな「逆さ狸 きぬ太くん」の像があった。

時には逆さになって見てみよう。
今まで見えなかったものが見えてくるはずです。
新しい発想で市民ひとりひとりがこの街を見つめ直した時、それぞれの力はささやかであっても、それは大きな力となります。自ら努力する市民のみが着き(ツキ)ある街を得られるのです。
さあ みんなで逆さになって見てみましょう!
きぬ太くんからの素敵なメッセージ。

木更津の街を逆さになって見てみよう。私は歴史を辿りながら、これからの木更津の街の変化を見届けたい。
(訪問日:2021年2月)
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