銭湯「宮の湯」~矢那川沿いの病院建築、木更津キャッツアイのロケ地 -木更津⒆
木更津の老舗銭湯「宮の湯」は鳥瞰図にも載っている歴史ある銭湯!
「草津の湯」と書いてあるのが気になって仕方がないが…
みまち通りから銭湯へ
千葉県木更津市。JR内房線「木更津駅」西口から線路沿いに南へ。
商店街として有名な「みまち通り」ではなく、今回は銭湯方面を目指して歩く。
昭和4年の松井天山が描いた鳥瞰図には「木更津劇場」という大きな映画館?らしき建物もあり、昔は賑わっていたのだと思われる。
早速喫茶店を発見!「タイム」という昔ながらのお店だが、木更津は喫茶店が多くて見逃していた!
現在は人も車通りも少ない道だが、昭和34年の住宅地図を見ると、パチンコ「太陽」「新世界」を中心にバーや食堂などが並んでいたようだ。
下の写真は、どこで撮影したのか忘れたけど一応ここで載せておこう。うなぎ屋とか古いお店が並んでいる。
「金多満猫」。え~どういう猫なの~
銭湯「宮の湯」
「宮の湯」の看板が見えてきた。矢印に沿って曲がってみよう。
カラフルな縦看板。「草津湯」??聞きなれない言葉に困惑する。
宮の湯は入り口が改装されているものの、煙突や屋根は昔ながらの感じ。
昭和4年(1929)の鳥瞰図にも載っている銭湯なので、少なくとも100年近くは営業している老舗銭湯!
コインランドリーも併設している。また「草津温泉」と書いてある。なんだろう。
以前は草津温泉から温泉を汲んでいたそうだ。草津温泉は、以前訪れたことがあるが遠い木更津の地で体験できるなんて知らなかったな~
今は草津の湯の花を使っているみたい。
平日の夕方、駐車場はすでに車でいっぱいだった。木更津市内の銭湯は宮の湯1軒のみ。貴重な銭湯だ。
銭湯周辺の古き良き街並み
宮の湯周辺の裏路地も渋い。
昭和34年の住宅地図を見ると個人宅。昭和の丸い照明が残っていて素敵。
「みまち通り」へとつづく細い道だが、個人商店らしき建物が並ぶ。
シャッターからちらっと見える「いらっしゃいませ」。萌える…!
「田中屋商店」。営業しているのかな?と思ったら地元の方がお店に入っていった…!
向かい側の駐車場にある「藤屋のパン」という看板。電話番号が2桁なので古そう。
あまりに綺麗に改装されていたので撮影しなかったが、商店の隣が「藤屋ベーカリー」だった。老舗のパン屋さん、逃してしまったのを今になって後悔している。
通りに一つだけある街灯。「みまち会館」とあるのが気になった。
みまち通りは、この先の通りのことだ。会館とはなんだろう?集会所的なことだろうか?
矢那川沿いの病院建築
銭湯の南側に流れる矢那川沿いを西へ探索。
かつて木更津は病院が多かった街だと聞いたことがあるが、川沿いにも魅力的な病院建築が…!
比較的看板は新しいので営業しているのか?電話番号が2桁なので古い病院だと思うが…
昭和34年の住宅地図でも「塚本医院」と掲載されている。
なぜか昔の病院建築って惹かれる…独特な外観が今の私たちにとっては珍しく感じるのかも。
2階建ての病院。入院できる部屋もあったのかも。
真っ黒な蔦が絡まっていてこの場所だけ異様な空気が流れている。
木更津キャッツアイで登場したロケ地!
川沿いをさらに西へ。鮮魚店「魚惣」は看板がしっかりと残っていた。
川沿いを散歩している人はほとんどいない。鳥がたくさんいてとてものどかだった。
私は「木更津キャッツアイ」を後から見たのだけれど、覚えている方も多いだろうか?この場所はローズの店としてロケに使われた「木更津ホール」があった場所。
2012年のストリートビューでは建物が2つ残っていた。
古いから取り壊されたのだと思うが、更地になったらどんな様子だったのか知ることができないのが哀しい。
グーグルマップには「木更津ホール跡地」と載っているので、ファンの方が記録しているのかも。
銭湯「宮の湯」から川沿いの病院、木更津キャッツアイのロケ地へ…あまり観光客が訪れるような場所ではないと思うけど、こういう地元の人にとって思い出のある場所を記録していきたい。
(訪問日:2021年2月)
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