京成佐倉駅前から真っすぐ広がる、名もなき商店街「京成佐倉駅前栄町通り」 -佐倉⑸
京成佐倉駅から佐倉城下町を探索する方も多いと思うので、今回は、京成佐倉駅から、前に広がる商店街を紹介する。実は前回の記事で京成佐倉絵きからJR佐倉駅まで歩き、バスを利用してまた戻ってきたのだ。京成佐倉駅からの商店街のルートもしっかりと撮影したかったので…
京成佐倉駅前はJR佐倉駅前とはちょっと違った雰囲気が広がっている。
京成佐倉駅前から
京成佐倉駅から、まっすぐ伸びる道は商店街と言えるくらい商店が並んでいるのだが、商店街の名称がわからない。歴史を探してみたが、昭和3年の松井天山が描いた鳥瞰図では、この道は栄えていない。西側の現在の市役所がある通りが成田街道として栄えていたためだ。そのため、京成佐倉駅から広がるこの道は、そんなに古くない。
佐倉の探索には自転車がおすすめ。1日500円で佐倉市観光協会で借りることができる。
「酒の味は人其々 甘くもあり辛くもあり」そんな言葉に励まされた気がした藤川本店。
後日訪れた見たら藤川本店は開いていた。
小川園と、青果店。小さなお店が並んでいるが、シャッターが多いこと…
佐倉市ヤングプラザは、子供たちの放課後の居場所としてつくられた場所。パソコンルームなどもあり、子供にとって優しい施設。
武田肉店
後日、平日に佐倉を訪れたら「武田肉店」が営業していた。
店頭には様々な野菜なども販売されていた。
手作りの栗コロッケが名物のようなので、とても気になった!
ショーケースにはお惣菜が並んでいた。サーモンフライ、ハムカツ、コロッケとどれも安くて美味しそう。
栗コロッケは130円!優雅な味と書いてある。購入して食べてみると、紫芋の中に栗が入っているコロッケだった。こんな美味しいコロッケは初めて食べたな…
店主の方も高齢だったけどいつまでお店があるかな…コロッケの王様に相応しいコロッケだった。
色々な商店
武田肉店は、鶏、豚、牛の可愛いイラストがシャッターに。豚もつ600円というのが気になる。
木ようの家は、地域活動支援センター。隣はだんごのさくら。弁当や和菓子を販売しているらしい。時間帯が悪かったのか、全く営業している雰囲気は無い。
平日に訪れると、商店街のお店が開いていた。
地元の方で賑わっている焼き鳥屋。100円でとても美味しくて大満足だった。
黄色の看板が目立つ佐倉せんべい。佐倉せんべいって有名なのかしら?食べ歩きとかしてみたいな…
高齢のため閉店とのこと。50年以上続いた老舗せんべい店であった。
自動販売機もよく見ると、古い。下の段の「若武者」って飲み物は一体…
自動販売機があるのは張替酒店。確か、習志野市の大久保でも張替酒店と同じ店名を見た気がするが…
道幅は広いが、歩道は狭い。
赤松種苗店。ここはホームページが存在している。「日本のタネを世界へ」というキャッチコピーが印象的。創業60年の赤松種苗店は、野菜の種子や苗木などを中心に販売を続けているお店だ。
路地の奥に、小料理屋が見える。表は商店街、裏には飲食店があったのかも。
相変わらずシャッターが多い
囲碁クラブ。囲碁は需要があるのかもしれない。
ところどころ、駐車場が目立ち、残っている建物が浮いているように見える。
こちらは「酒処桜」。駅から遠ざかるほど、飲み屋や囲碁など大人の出入りする街並みに。
下の本屋は、今どきの新しい本屋として営業していた。珍しい。
珍来
居酒屋いとう、と書かれた表示とラーメン。このバラック小屋のような建物は、営業していた時は賑わっていたのだろう。
手打ちラーメン餃子。名物タンタン麺。なんて良い響きの言葉ばかり並んでいるのでしょう。
プロの味。絶対美味しいやつやん…餃子食べてみたかった。お土産にするくらいだからよっぽど自信があるはず。
メニュー表もうっすら見えるのがツボ。
閉店しているのがとても残念。
追記:2022年5月現在、駐車場になったそうです。
麻雀クラブ
麻雀や囲碁など、遊び場が多い印象。麻雀クラブ城は、二階へつ続く階段の上に。
昭和3年の鳥瞰図では、この通りの一本裏に「佐倉囲碁倶楽部」があるのだが、その名残だろうか。
かつてのスナックやバーなどの名残も、ひっそりと静まり返っている。
駅の方面を振り返ってみる。空き地が多い。
新町の怪しい麻雀
佐倉の城下町として、観光客が訪れる新町通りはすぐそこ。その手前にも何軒か古い店舗が残っている。
新町生花園。隣はもはや店名すらわからない。
ピンク色と緑色のタイルの組み合わせが可愛い。
タイルが可愛いと思って、ふと建物の奥を見たら、扉が2階にあった。
「麻雀 重役室」。そして赤い高級感のある扉。どうやって扉まで行くのだろうか。
とても気になったが、勇気が出ず奥までは行けなかった。重役室というネーミングも昭和チックで惹かれる。佐倉は観光地として綺麗に整備されているが、かつては繁華街として違った風景が広がっていたのではないか。たまには裏路地を覗いてみてはいかがだろうか。
(訪問日:2020年7月)
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