こなや旅館|上総湊に唯一残る老舗ビジネス旅館 ―上総湊⑵

富津市湊、上総湊駅近くの「こなや旅館」に宿泊。以前から気になっていた、隠れ老舗旅館。その歴史もうかがってきました。
こなや旅館(富津市)に宿泊
千葉県富津市湊556「こなや旅館」
https://konayaryokan.com/
今回、同じく富津市金谷の旧金谷小学校でマルシェがあったので参加し、その足で上総湊駅近くの旅館に宿泊した。

JR内房線上総湊駅から徒歩7分。国道127号沿いに看板が出ており、その道を奥に進むと駐車場がある。

外観はあまり奥まっていて見えないかも。

すぐ近くにファミリーマートがあるので素泊まり民にも有難い。
現在はシングルルーム5800円(税込み)。朝食セットあり。
予約はリクエストフォームか、電話。
館内は至って普通のビジネスホテル。2階の部屋に宿泊した。

アメニティも設備も申し分なく快適に過ごせた。お茶はサービス。トイレは共同。

Wi-Fiやデスクもあるのでビジネス利用に◎
そしてコンビニで夜食を購入し、習志野市の老舗の女性が書いた『あしあと』を読む夜…
1階は飲食店スペース。かつてはここも飲食営業していたのだろうか。宴会利用もあるらしい。
風呂はステンレス製の浴槽。
令和3年暮れより、経営者を代替わりし、新規一転、営業を再開しました。民宿・ペンションのように家族で経営する宿屋です。観光・釣り等のレジャーでの素泊まりから、ビジネス等による長期滞在の宿泊先としてお気軽にご利用ください。
以前の経営者から代替わりし、営業を再開。家族経営の宿としてグーグルマップの口コミを見ても好評のよう。
こなや旅館の歴史
現在5代目の主に昔のお話を伺った。40年ぶりに1年前に旅館に戻り跡を継いだと。その後にリニューアルオープンしたようだ。
こなや旅館は、房総半島にある嘉永3年(1850年)創業と伝わる歴史ある宿です。(絵はおよそ100年前の建物です)
平成7年に現在地に移転し、近年は長らく休業しておりました。https://konayaryokan.com/aboutkonaya/
旅館自体、かつてはメインストリート沿いにあったが、火事になって現在地へ移転したそう。タイの活き造りが有名な料理旅館。その頃のこなや旅館の絵が残されている。
近年まで営業していたので富津市の古写真系の本にも昭和20年~50年代の写真が載っている。
建物正面の鏝絵!これは伊豆の長八の弟子による作品で、元々は旧店舗の土蔵?から移設したものだとか。これだけでも残されているの有難い。
こなや=粉屋。その由来はわからないらしい。ほかにも資料が残っていそうなのでまた取材したい。
そのほか、かつて存在した郵便局が吹き抜けの構造でかなりレトロだったそう。
旧店舗の絵含め、この旅館はこれからも調べていきたい。

上総湊駅近くの宿も減り、ここしか無いので有難い。
気になる方はぜひ泊まってみてください。
(訪問日:2023年2月)
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