”波の伊八”欄間彫刻を見学(勝浦市覚翁寺)江戸彫刻の名工の作品 -勝浦⒀
波の伊八の彫刻が残る、勝浦市出水の覚翁寺へ!
勝浦市指定文化財ににもなっている本堂の欄間彫刻を見学する際は一声をかけてから見学が可能です。
覚翁寺(勝浦市出水・市指定文化財)
千葉県勝浦市出水1297。勝浦旅2日目、朝いちばんに向かったのは出水地区にある「浄土宗 出水山 覚翁寺」。勝浦市立図書館の隣にある浄土宗のお寺です。
創建は寛永11年(1634)。出水という地名の由来にもなった「出水山」は、創建時から湧き水が多かったことに由来しているそう。現在でも飲料水として使われている水、気になる。別名・茶水寺。
山門に境内の案内図がある。徳川家の家臣で合った勝浦藩主植村家の菩提寺。右奥の方に歴代墓所があり、市指定文化財となっている。
この時は行かなかったが、さらに裏山には古い忠霊塔が残っている。
2019年の東京新聞の記事に詳しい。https://www.tokyo-np.co.jp/article/932
「山頂に至る道は想像を超える悪路」とあるが一般公開されているのだろうか。
「昔はここから勝浦の海が見渡せて、休日になると家族で楽しんだらしいです」。草刈り機で山道を除草しながら話すのは、覚翁寺副住職の大日方泰道(おびなたたいどう)さん(54)。今は樹木で視界がさえぎられ「これだけ草がぼうぼうだと、除草といっても、なかなか大変」と苦笑した。
確かに戦前の絵葉書を見ると、恐らくこの山から勝浦市街を一望したと思われる絵葉書が発行されている。夏は虫や草木が茂っていそうなので冬に一度行ってみたい。
波の伊八の欄間を見学
本堂に残るという、江戸彫刻の名人・波の伊八の彫刻を見学しに来ました。
山門横の看板には、本堂横の庫裏までお越しくださいとのこと。コロナ禍で休止になっていたとも聞いたので果たして対応してもらえるかドキドキ…
本堂左側にある庫裏にて見学の希望を伝えたところ、コロナ禍は休業していたのだけれど…とのことでしたが遠くから来たのでと快諾していただきました。良かった泣
ただ、ご厚意で見学させていただいているので最低限のマナーは守りましょう!
Googleマップにも「宗派、宗教が違っても頭は下げましょう。」とあるように、騒がない・靴下を履くなど…そして文化財です。静かな気持ちで見学を。
本堂の中、正面ではなく両脇にある。左側に波の伊八(武志伊八郎信由)の欄間が美しく保存されていた。撮影許可済。
こちらは右側にある波の伊八の欄間。
「球捕りの火焔龍」文化2年(1805)、初代波の伊八作。
写真だけではうまく伝わらないと思うけど、立体感と上質さにうっとり…そして保存状態が良いのは、屋内だからとのこと。
そしてお寺の方からは「昔は夏、学生で賑わってた街なんですよ」との話も伺った。最近、特に今年は勝浦が涼しい街!として注目を浴びていたが、また違った形で賑わうことを願います。
その後は、商店街にある「港こおり屋」へ。
大好きで毎年立ち寄っているかき氷屋さん!!今回はベリーにしました~
https://deepland.blog/katsuura-syoutengai/
(訪問日:2022年7月)
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おおおッ!波の伊八!
いいねッ!!
四年前に勝浦を訪れた時に覚翁寺を訪問したのですが、寺以上に気になったのが、あの煉瓦造りの井戸でした。近くで見ると可なり錆びてるので、これは使用されてないのかなと思いましたが、動かしてないのでそれは分かりませんでした。水の出口が何処なのか分からない造りで、左側の壁に長いパイプが二本置いてあるので、使用する時は置いてあるパイプを接続して水を流すのかもしれませんね。
四年前に私が撮影した時と同じ位置にパイプが置いてあるので、何らかの意味のあるパイプと思われます。背後のブロック塀はもっと綺麗でしたよ。
土台が煉瓦なんて珍しいので、勝浦市の重要文化財にして欲しいですね。