香取駅下車、津宮鳥居から香取神宮の旧参道を歩く(鹿苑/桜馬場へ) -香取神宮⑸

香取駅下車、津宮鳥居から香取神宮の旧参道を歩く(鹿苑/桜馬場へ) -香取神宮⑸

香取神宮までの旧参道を辿る旅。利根川の津宮鳥居から香取神宮まで、かつての旅人の気持ちを思い浮かべながら、香取神宮まで歩きました。

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香取駅~水運側の参道

千葉県香取市津宮、JR成田線「香取駅」にて下車。この日は、笹川で一泊し香取駅~香取神宮まで徒歩、その後佐原へ向かいました。

香取神宮まで水運ルートで歩いてみたかったので、香取駅~香取神宮まで旧参道を2㎞30分で歩く。香取神宮表参道の第一鳥居である津宮鳥居周辺は以前歩いたので、今回は香取駅より南側へ。

津宮鳥居河岸(香取神宮一の鳥居)と老舗の商店で話を伺う

津宮鳥居河岸(香取神宮一の鳥居)と老舗の商店で話を伺う

一つ失敗したのが、香取駅から斜めに旧参道に入ってしまったこと!本来であれば津宮鳥居から南へ一直線に旧参道が伸びているため、津宮鳥居南の交差点から歩くべきだった。

記事を書いている段階で、線路南側に董橋(草履抜橋、じょん抜き橋)の存在を知った。”津宮大橋”とも呼ばれ、例幣使がここで身を漱いだという。赤い橋が印象的。

香取駅より 斜めに歩いてしまったな

旧参道へ合流。右手に小高い山が見えてきた。

鳥居の手前の看板によると「神道山古墳群」とのこと。階段が整備されていて「桝原稲荷神社」も上にあるようだ。かつてこの神道山の大半が香取神宮の所有地で「香取山根本寺」が安政年間に廃寺。

神道山古墳群 入口

鳥居から南に歩くと灯籠と石の土台がある一角が気になった。「香取神宮式年神幸祭御駐輩所」として使用される場所のようだ。

香取神宮式年神幸祭御駐輩所

香取神宮の神幸祭は、800年の歴史がある祭事。12年に一度の開催で、令和2年度はコロナ禍のため一般公開中止だった。

そしてその斜め向かい、気になる建物が。

個人宅で今は営業していなさそうなので詳しくは控えるが、元醸造所のような雰囲気…パッと調べた感じ分からなかったのでまた調べます。

のどかな住宅街を歩いていくと、民家と民家の間に一本の細長い石碑が建っていた。

「従是南千葉懸香取郡香取町」
これより南側が香取町とのお知らせ、町境の碑かな。裏面は見れなかったので建立年は確認しておらず。

香取町、開けた田園風景を横目に遠くに見える香取神宮を目指す。

大きな交差点には香取神宮まで300mの看板が出ていた。あと少し~と思うがここからが上り坂なので微妙にきつい。

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香取神宮裏 真祢井坂~若宮坂

交差点からさらに南へ。いよいよ道が狭くなり上り坂になってきた。歩いている人はいない。そして旧参道とは思えない静けさに驚き。

山道っぽくなってきた…

そして途中で左折し、若宮坂を行く。

見たことがある景色、そう旧旅館がある場所へ。そのわき道から香取神宮境内を目指します。

香取神宮、旧参道の歴史。戦前の絵葉書と「笹川屋旅館」 -香取神宮⑶

香取神宮、旧参道の歴史。戦前の絵葉書と「笹川屋旅館」 -香取神宮⑶

細い道に住宅が並ぶ道。

この黄色い建物は玄関の造り的に元旅館のような雰囲気だった。

裏側を見たら一部木造建築だったので老舗旅館だったのかも?気になるな~

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大坂(香取神宮)

そして住宅街を抜けると下り坂の大坂に。まさに大きい坂、少し急勾配。自然を全身で感じる道だな~

レンタサイクル休憩所入口の看板。この道を登ると茶屋がある辺り。レンタサイクルは今は無いはず。香取駅からあったら楽なのにな~

レンタサイクル休憩所入口
この道を登る

レンタサイクル休憩所入口脇にある赤い鳥居。水面に浮かんでいて神秘的。

そして戻り先ほどの大坂から休憩所入口へ登っていく。

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香取神宮鹿苑・桜馬場

細い山道を登った先には、確かに休憩できる小屋があった。

ここは香取神宮の鹿苑と桜馬場。

左側が鹿苑。運営は市民団体「香取の鹿愛護会」。2013年に香取神宮から神鹿を譲り受け、完全ボランティアでお世話をしているとホームページに記載されていた。ボランティアも募集されている。

鹿苑

鹿島神宮にも鹿苑が存在したが、鹿は古くより神の遣いとして飼育されているという。香取神宮は拝殿の裏手にあるのでその存在を知らない方もいるかもしれないが、市民の手でその文化が現在も受け継がれていることに感謝しかないです。

その後は近くにある茶屋「寒香亭」へ。

寒香亭

ここのお団子が美味しくてまた食べたくなったので立ち寄りました。香取駅から歩いてこの茶屋へ、昔の参拝者も立ち寄ったのかな。

明治創業の茶屋で休憩をしていたら自分が令和の時代にいることを忘れるような感覚です。

歴史については以前の記事を

香取神宮の茶屋「寒香亭」。明治25年創業、歴史と絵葉書と-香取神宮⑵

香取神宮の茶屋「寒香亭」。明治25年創業、歴史と絵葉書と-香取神宮⑵

最後に、

寒香亭の脇から下る道を少し歩いて終わりに。恐らくこちらの道が石造りの階段や石碑もあり本来の津宮鳥居~の道だと思う。先ほど私が歩いたのは横道感が強かった。

とはいいつつも、こちらも現在はあまり多く使われている雰囲気ではなさそう。

茂みの間に古そうな石碑「植梅…」。

植梅碑?
桜の話は聞いた事があるが梅の碑は初めて見たな。ネットで調べても情報が無い。梅は咲くのだろうか…

 

 

(訪問日:2022年9月)

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