柏駅西口「一小通り商店会」。再開発予定の駅前に残る昭和の風景
新柏駅から歩いて各地の商店街を巡り、最後は柏駅へ。柏駅西口に、駅前とは思えないほど昭和の雰囲気が色濃く残る商店街がある。再開発の計画があるというので気になる方はお早めに…
柏駅東口の昭和の面影を探して
まず、前回のつづきで大塚町商店街から柏駅を目指していた。柏市千代田1丁目、県道51号沿いにある木造2階建ての建物は「お菓子の多美屋」だった。
既に廃業しているので、いつまで残っているか分からないな…個人的に好きな建物である。定期的に現存確認したい。
そして県道から柏銀座通りの細い道へ入る。
商店街の記事は以前書いたが、変わったところはないか確認のために再び歩く。「柏銀座通り商店会」柏市内で最も古く、“食通の通う商店街”としても有名 -柏⑹
特に変わったところは無かったが、メガネ店「五味メガネ」の店頭看板。青色のタイプは初めて見たので撮影した。
このメガネの看板、目が360度回転する。ちょっと不器用に回っているのも愛しい。現在も設置されているのは少ないのでは?
しかも、最近まで赤色だったのに、なぜか青色に変わっている。上から塗り替えたのかな?
可愛いので眺めていたい、そんな看板。柏駅東口の銀座通りにあるので注目してみてほしい。
柏駅西口に残る昭和
千葉県柏市末広町9−1。今回の目的地は、柏駅西口にある。柏駅前は開発も進んでおり、昭和の雑多な商店街が残っていないな~と前の探索の時に思っていたが、私が見逃していただけだった。
西口の高島屋の裏にある岡田病院を抜けて、その裏手。もつやき、など香ばしい看板が見え始めてきた。
もつやき鳥平の辺りには人が集まっていた。駅前にまだこんな屋台のようなお店が残っているとは!知らなかった~
鳥平の裏にある通りを進んでいく。
角にあるのは青果店の「柏富商店」。人が多くて慌てて撮影したら白黒写真になってしまった一枚…
柏富書店の角を曲がったら驚いた。細い道に商店街が残っている!柏駅前とは思えない雑多な雰囲気に時代を遡った気持ちになった。
柏富商店の向かいは、現在綺麗な建物になっているが、昔は「かなっぺ」というレトロなパブがあったようだ。
また、周辺の駐車場になっている場所には精肉店、鮮魚店…この一角だけで生鮮産品が揃っていたのだ。(2008)
再び商店街を進む。駅前なので平日の午後でも人通りが多い。車が通ると通行者とすれ違うのにヒヤヒヤするくらい細いな~
また、居酒屋などのお店が多い雰囲気。駅西口の飲み屋街?
柏「一小通り商店会」
商店街の名は「一小通り商店会」。高島屋のマーク…
一小通り商店会、最初はどういう由来があるのだろう?と思ったけど、商店街の北側にある「柏市立柏第一小学校」から来ているのですね~
検索すると商店街に関する情報がいくつか出てきたので、他の商店街よりも情報があって嬉しい。なんと、Facebookも!
商店街自体は、昭和29年に結成され、昭和31年に開設された西口よりも古い歴史がある商店街だという。「雨曇子日記」さんの記事によれば、昔は東口と開閉式の踏切で商店街が繋がっていたとのこと。現在は歩道橋になっている。
東口と踏切で繋がっていたことを考えると、西口の裏路地にこんなに細い商店街があるのも納得。
また、柏一小は明治43年創立ということを知りびっくり!門柱には「昭和天皇御成婚記念」と書かれているらしい。あ~見逃してしまった。まさかそんなに古いとは思っていなかった。
また、居酒屋「仲屋」の向かい、現在は駐車場になっているが昔は銭湯が存在したらしい。2008年のストリートビューにも載っていないのでよくわからないが…
以前まとめた柏市の銭湯一覧の記事では、末広町10-22に「三楽湯」が存在したことを書いた。閉店したのも何十年も前の話になると思うので覚えている方がいるかどうか…
銭湯を中心に広がる商店街の姿が見えてきた。
また、商店街から一本裏道へ。雰囲気のある一角が気になった。
木々に覆われている建物。こちらは質屋のようだ。
人目につかないように裏道にあるのが質屋だが、こんなにもひっそりとして昔ながらの佇まいの質屋も珍しい。
回転展望と商店街
何といっても、この商店街の魅力はそごう柏店の回転展望レストランと商店街の組み合わせを堪能できること。
柏駅周辺で最も昭和感がある一角だと思う。
しかし、この商店街も再開発の計画があるらしい…確かに車も通れない細い道なので再開発が行われるのも仕方がないように思うが、撮影が間に合って良かった。
駅東口にあるそごう柏店も、2016年9月に閉店したまま、建物だけ残されている。上階にある回転展望レストランは、今や昭和の貴重な遺産である。全国的にも数が少ない。
そごう柏店、回転展望レストラン。柏駅前に現在も佇む回転展望レストランとは ー柏⑴
商店街の真ん中あたりから振り返って撮影すると回転展望レストランと良い感じに撮影が出来るのでおススメです。
「フカミチ」は元衣料品店?2008年頃は営業していた。
右側は新しいアパートに建て替わっている。
緑の屋根、定食「やなぎや」とあるのが気になった。2014年頃まで、日替わりランチ500円の看板が出ていたようだ。
小学校に一番近い場所にあるのは文具店。
小学校の門柱を見逃したので今度また行かないとな…現在は正門も姿が変わっているのでもしかしたら撤去されているかも…
(訪問日:2021年7月)
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1小通りの道は、元々日立台サッカー場前の野馬除土手の跡、レイソル通り、ヨーカドー脇フウサワから一小通りを通過していました。
今こそ、居酒屋通りですが、昭和の時代は、色々な商店があり、ここで買い物はほとんど済ませることができましたよ。
もつやき鳥平は、閉店したお肉屋さんがもとお店(肉屋の裏側で立ち飲み屋をスタート)、本とマンガ本のレンタルをしていたフジ書房(結構この辺りでは有名な本屋さんでした)、高橋鮮魚店は今の時期は店先にいつもアンコウがぶら下がっていました。旧踏切隣は、福助という和菓子屋さん。
八百屋さんは昔かあり、その隣のには、おそばやの「むさしや」、お寿司屋さんもあったりました。細い路地の奥には、島村とは別の質屋があり、路地かどには、土間の駄菓子屋さん(昭和50年頃閉店)、仲屋さんは、駄菓子屋食堂、ふかみち、やなぎやは洋品店、銭湯三楽湯の入り口には、薬局(ふるさと五平衛)があり、10円で乗れる乗り物もありましたね。石江商店は学校前の文房具屋でその向かいには滝島肉店(コロッケが美味しかった)がありました。
昭和のよく見かける商店街でした。(長文で失礼しました)
いえいえ、長文の濃い情報助かります…!!私が知りたかった昭和の商店街の情景が浮かんでくるようです。地元密着の商店街だったのですね。
再開発の話も聞いたので昔の記録を残せてよかったです。また知っていることあれば遠慮なくコメントください!