布施弁天の門前旅館がカフェに|街かどcafe YADOYA.旧旅館をリノベ

布施弁天の門前旅館がカフェに|街かどcafe YADOYA.旧旅館をリノベ

布施弁天近くにある「街かどcafe YADOYA」。実は元々門前の老舗旅館「橋本旅館」が古民家カフェとしてオープンしたものです。また、布施弁天への旧参道を歩きました。

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旧旅館がカフェに「街かどcafe YADOYA」

千葉県柏市布施1611−3「街かどcafe YADOYA」へ

前回の続きで、江戸時代に民間信仰で栄えた布施弁天から街歩き再開。西側に伸びる布施弁天通りからJR北柏駅まで歩きます。

布施弁天通り沿い大日如来

布施弁天通りを西へ、分岐の角の寺山坂下バス停傍には碑と灯篭。

寺山坂下バス停

そして分岐を南西に進むと旧参道。右手に古い建物が見えてくるが、かつてはこの建物の向かいに布施弁天の鳥居があり本堂に向けて旧参道が伸びていたそう。

旧参道を行く

こちらが旧橋本旅館!現在は「街かどcafe YADOYA」カフェとして営業中。

街かどcafe YADOYA

2021年頃にオープンされたそうで比較的新しいカフェ。オシャレで身体に優しそうなご飯、とても人気みたいです。この日は臨時休業で入れず残念…絶対リベンジするぞ!

旧橋本旅館の歴史詳細については、柏市が冊子にまとめている。
第2章 橋本旅館 – 柏市

天保年間創業の橋本旅館。かつては正面一階が玄関で、二階が宴会場に。離れに宿泊客が滞在したそうだが昭和40年代後半に焼失。

旅館では利根川に近いということもあり、うなぎや鯉こく等の川魚料理が名物だったそう。江戸時代末には天狗党の陣屋に、北海道に向かう新選組の土方歳三が宿泊したというエピソードは新選組好きにはたまらない。旅館の裏にあった大きな舟風呂も見てみたかったな~

昭和30年代まで旅館として使われていたそう。現在も老舗の面影を残しつつ、カフェに生まれ変わった姿が柏のシンボルとしてこの先も受け継がれることを嬉しく感じました。

 

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布施弁天の旧参道(富勢商店街)

旧参道の続き。このままJR北柏駅まで歩きます。

緑色の街灯が並んでいる。「富勢商店街」とのこと。旧富勢村。

富勢商店街

富勢商店街、商店街というほど現在はお店が並んでいるわけではないがかつては布施弁天の門前として栄えていた。

下の左側、緑の屋根のある建物はかつては豆腐店。手作りのところてんも販売されていた。

富勢商店街 現在

左手には古民家カフェ「コハレ キッチン」。ランチがとても美味しそう。

コハレ キッチン
紅竜霊園の地蔵尊

 

豆腐屋意外に店舗らしい跡を見つけることができず…

少し歩いた先に「中城米店」。バス停も「中城前」。食料品や酒も販売していたとあり、コンビニのような存在だったのかも。

中城米店

トミースタンプカードの幟が見えたが、商店街の加盟店にポスターも貼ってあった様子。その先には後藤商店、肉屋が存在。

南龍寺

大通りには出ずさらに一本裏道を西へ。

旧田中屋

 

消防団の倉庫

そして今回もう一つ見たかったのが、柏市立富勢保育園傍にある富勢村道路元標。井戸も隣に。

富勢村道路元標

他の道路元標と比べると縦に長く細い筆跡が印象的だった。

そして県道47号との合流地点へ。分岐に布施弁天への案内看板と灯篭、道標が残っている。

角にある蕎麦屋「根戸家」も老舗なのかと思ったが創業50年ほどとのこと。

布施弁天への旧参道、思ったより呆気なく終わってしまったがかつての姿を想像しながら参拝するのが楽しい。

次回は近くにある戦跡へ。

 

 

 

(訪問日:2022年10月)

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