中華料理屋「喜隆」。鹿島神宮から少し離れた地元の人の憩いの場がアツかった-鹿島⑹
鹿島神宮周辺でランチをと思ってたどり着いたのは、地域の人々に愛される小さな町中華だった。
鹿島神宮に訪れた観光客は決して訪れないであろうお店。逆に貴重な経験ができて良かったかもしれない。
中華料理屋「喜隆」へ
茨城県鹿嶋市宮中7丁目7−3。鹿島神宮参道で観光客向けのお店でランチを食べるのではなく、地元で愛されている渋いお店に立ち寄りたいと思っていたら、随分遠くまで歩いて来たようだ。
もう、飲み屋街ばかりで普通の定食屋が無いと思っていたので、見つけた時は嬉しかった。
交差点の角にポツンと佇む小さなお店。お食事処の暖簾がかかっているので安心。
しかし、店名は消えてしまっていてわからない。鹿島神宮からはかなり離れているので観光客の姿は無い。良いお店に違いないだろうと踏んだ。
御品書きと店内
中華料理屋「喜隆」。御品書きを見ると、ラーメンが580円。町中華の優しい値段設定だ。
メニューは裏面にも。イカフライ定食とかも気になる~
店内は、奥に座敷とテレビ、手前にテーブル席が3つ。そんなに広くはないが、既に地元の方が数名、飲んでおり、賑わっていた。
喫煙も可能なので、町中華というよりも居酒屋にいるような雰囲気。
「人生楽ありゃ苦もあるさ~ 80歳過ぎたら苦しいことも多いな!」と突然歌いだす。茨城らしさを感じた瞬間で思わず笑ってしまったが、80歳過ぎてるなんて元気すぎる。
1人の男性がこれから大阪へ向かうらしく「大阪行ったら鹿島に戻ってこれないな」とコロナを心配していたら、女将さんが「戻ってこなくていいわよ!」とツッコミを入れていて面白かった。
地元の人のやりとりは聞いているだけで面白い。
そして、何よりも待っている時間が、灼熱地獄のようだった。すぐ近くに厨房がある上、冷房も効いているのかわからないほど暑く、凄いお店を選んでしまったなと思ったものだ。
家族でのランチ
まず届いたのは、竜田丼。唐揚げと海苔が盛り付けられている。
こちらは、カツ丼。すべての丼ものにお新香と味噌汁がセットになっている。手作りのお新香と味噌汁、とても美味しかった。
私は、玉子丼。580円でこのボリュームはびっくり。
値段、美味しさだけだったら他にもこういうお店はあると思うが、茨城弁で話す地元の方々のたまり場となっているお店のようで、雰囲気が独特だった。
今まで立ち寄った飲食店の中で、最も強烈な印象を覚えたお店である。一緒にいた家族みんなそう思ったようだ。
最後に女将さんに話を伺うと、お店としては40年~50年ほど営業しているらしい。老舗だ。
観光客向けのお店では味わえない、濃いランチを頂くことができた。
※ワクチン2回目の副反応でダウンしているので今日は1記事の更新です
(訪問日:2021年5月)
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