百貨店の廃墟マルKビル「旧セイミヤ鹿島ショッピングプラザ」市内初のエスカレーター-鹿島⑻

鹿島神宮の探索も終盤。今回は、「桜町通り」を中心に、途中で見つけた廃墟ビルも紹介。鹿島神宮周辺はディープな場所も多いな~!
鹿島・宮中通りの廃墟ビル
茨城県鹿嶋市宮中6丁目2。まずは、鹿島神宮と宮中墓地の間の道沿いを歩いていて見つけた廃墟ビルをご紹介。

一面ガラス張り…比較的交通量も多い道に堂々と残っている廃墟ビルが異様な雰囲気だった。

そして、上に伸びるエスカレーターもガラス越しに見える。中学生の頃から廃墟に惹かれていたので、こういうのを見るとゾクゾクしてしまう。が、不法侵入は良くないので外から眺めるだけ。

”エスカレーターのあそびは危険”子供のイラストとともに注意書き。

歩道が狭いので全体を撮影するのが困難だった。3階建てで右手前が入り口だと思う。

Kが丸で囲まれたロゴマーク。元百貨店の廃墟かな?

建物の背面から。緑の蔦に覆われている。シャッターは破損していて、廃墟になってからも随分時間が経っていることが窺える。

ダニーロビルの歴史
調べてみると、「廃墟探索地図」に「鹿島バスターミナル跡のマルKビル」としてまとめられていた!こんなマニアックな情報もまとめてあるのが凄い。
記事によると、正式名称は不明で「ダニーロビル」と廃墟マニアから呼ばれているそうだ。百貨店として1970年代から存在し、閉業時期は不詳。また、建物の左隣にはと火災によって倒壊し、原型と留めていない商店跡もあるが、今は草木に覆われて自然に帰っている。
2013年のストリートビューがこちら
さらに調べていると、Twitterで昔の写真を載せている方がいた。
鹿島神宮のバス停前にある廃墟。通称ダニーロビルと呼ばれているが元々はセイミヤ鹿島ショッピングプラザだった。鹿嶋市初のエスカレーター(日立) その後大丸という地元の呉服店になった後に閉店。 今まで謎のままだったが正体がわかってモヤモヤが解けた。
なんと、「セイミヤ鹿島ショッピングプラザ」が正式名称。その後、百貨店の大丸とは関係が無い呉服店になったようだ。
2023年5月には店舗の写真も発掘されている!
【速報】
以前ツイートした鹿島神宮のバス停前にある廃墟の通称"ダニーロビル"
正体・正式名称はセイミヤ鹿島ショッピングプラザと判明し画像も発掘しましたが今回、より鮮明な画像を発掘できました!
引き続き、セイミヤ閉店後に入った「大丸」についても調査していきます。#廃墟 #ダニーロビル pic.twitter.com/RcsmAvuAdu— M.T1970 (@koami_ya) May 15, 2023
鹿嶋市初のエスカレーターだったとは…
今じゃ全く想像もつかないが、この通りは商店街でレトロな街灯、そしてアーケード屋根が並んでいたようだ。
「まちBBS」の2016年の情報には
1階が食料品、2回3階は衣料品など。1975年頃はそこにしか大きなスーパーが無かったから賑わっていたそうで、1階の道路に面したガラス越しに大きな自動オーブンがあって、鶏の丸焼きがぐるぐると回ってて美味しそうだったという。
知らなかったので、桜町通りにある「かしわや」のKがビルだと思っていた。

それにしても、なぜ「ダニーロビル」と呼ばれているんだろう?謎。
追記:地元の方より
・セイミヤさんは、中規模のスーパーで、表に登場数少なかったガチャガチャがあったので、お小遣いもらうとよくガチャガチャしに行きました!
バスセンターと浄水塔
ダニーロビルの向かい側は、現在は鹿島神宮の臨時駐車場だが、2009年までは「鹿島バスターミナル」だったという。
2013年のストリートビュー
奥に見えるのは、鹿島市市営鹿嶋浄水場の塔。

鹿のイラストが描かれていてほっこり。

桜町通り
今度は、鹿島神宮に向かって南北に伸びる「桜町通り」を探索。

手造り洋菓子のお店「シャトー 」。気になるけど今回は次の和菓子屋に入ったのでパスしてしまった。


通り沿いには、古いガソリンスタンドのような場所も。丸い照明がレトロ~

ガソリンスタンドかと思ったが、整備工場?のようだ。廃墟なのかな…

廃墟ビルになっているが、2013年では「レディース」というスナック?クラブの店舗だった。

桜町通りは道路工事が行われているところで、更地が目立っていた。

鹿島神宮に近い、「イシヤ写真館」と「島呉服店」は営業している感じだった。


交差点から先は行かなかったが、桜町通りをさらに進むと、商店や喫茶店が並んでいたようだ。今は駐車場になっているところも。
2013年のストリートビュー
飲み屋街?大人な雰囲気の裏路地
桜町通りの一本西側、水戸信用金庫鹿島支店から裏へ入っていく通りが地図で見て気になったので最後に紹介。

牛乳店の北側、細い道がカーブになっていて地形を見ていても、ここが普通の場所ではないことがわかる。

右側には大衆割烹があるので、左の廃墟も大人向けのお店だったのだろうな。

さらに進むと、パブ「ロマンス」。名前からしてムード満点。何店舗も並んでおり、飲み屋街になっている。

角にある喫茶店「ノンノ」はオシャレな雰囲気で気になった。右奥にも飲み屋街が形成されている。

飲み屋街を指す看板。麻雀は専用駐車場もあるようで、鹿嶋の人々の憩いの場?なのかな。

鹿島神宮が神聖な場所だからか、赤線のような大人向けのお店は発展しなかったのか気になるところ。この飲み屋街の一角は他の路地よりも人目に付きにくく、昔はお店も並んでいて賑わったのではないかと勝手に推測した。
(訪問日:2021年5月)
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