鴨川「マリンロード商店街」かつての”鴨川銀座”の街並み -鴨川⑶
鴨川のマリンロード。安房鴨川駅から10分ほど歩いたところにある南北に伸びる商店街は、かつては鴨川で一番賑わっていたのではないかと思わせる雰囲気を残していました。
鴨川マリンロードへ
前回の続きで、カレーハウスさつきから南へ。
分岐を国道ではなく細い右側の道を進む。ここがマリンロードである。
1980年代後半に道路の舗装が整備され、マリンロードという愛称が名付けられたという。この商店街だけではないが、青色の街灯が市内に建っている。
写っていないが右手は広大な更地。かつては古川薬局があったようだが、商店街の入り口が更地になっていて寂しい。
マリンロード…
何となく予想はついていたが、ここはかつて「鴨川銀座」と呼ばれていたのだった。
昔は一番賑わう商店街に”銀座”と付けていた。
マリンロード入り口から左を見ると厳島神社の鳥居が見える。手前の建物がなくなって鳥居が景色から浮いているようだ。
鴨川銀座の現在
鴨川銀座の現在を記録に残そう。右手は鮮魚店「川井屋」。営業中だった。
その反対側には蔵造り?の店舗があったが取り壊されていた。残念!
左にあった祠はどこへいったのだろう。
だが、商店街の街並みは比較的現在も残っている。店名などは地元の方が書いたnoteを参考にします。→2019/1/3 午後1時00分頃のブラブラ
凸のようなデザインの建物は元洋品店だったようだ。
最近は酒屋が営業していたようだがこの日はシャッターが閉まっていた。
食器専門店のあさひやは営業中。
呉服店「畠山」は閉店したかな。
右手を映していないが、右は更地になっていて建物がほとんど残っていなかった。
銀座だったとは思えないほど、シャッター商店街化が甚だしい。昔の写真があったら見てみたいな。
JCBの看板が残る建物と奥には鶏肉店、向かいには精肉店があったようだ。
大きな建物がたくさん並んでいてシャッターが閉まっていてもインパクトが強かった。
鴨川サービス会加盟店の看板。
元靴屋さんに描かれているシャッターイラストは、TVアニメ「輪廻のラグランジェ」。舞台が鴨川らしい。知らなかった。
聖地巡礼として訪れる人も多いのだろうか。
ただ、シャッターにイラストが描かれていると街並みも明るく感じるな~と思った。
若松屋は食器屋さんだったようだ。2階の手摺のデザインが素敵だ。
鴨川市商工会の入り口にある祠は劣化しているものの、地元の方に大事にされている印象を受けた。
さすが鴨川銀座、まだまだ終わらない…歩くのは楽しかったけどまとめるのが大変なくらい。
緑色の建物は既に閉店しているが、他の建物よりも古そう。
左、鮮魚店「船橋屋」は営業中だった。
商店街の中心を過ぎたようだ、建物もまばらになってきた。
元病院のような古い3階建てのビルは現在使われていない。
鈴染…見たことあるなと思ったら、鴨川の伝統工芸「萬祝染(まいわいぞめ)」だ!
江戸時代から続く伝統工芸で、大漁を祝うもの。私も以前萬祝染の体験をしたことがあるが、知らない間に伝統工芸に触れていたのですね~
大足袋屋洋品店。足袋屋なのか、洋品店なのかどっちなのだろう?
ガラスの引き戸が素敵。営業中。
並びには、福田はかりや店。
日本石油のマークが残っているが、ENEOSの法人格上の前身が日本石油なのですね!
隣も商店だったのだろう、昔は敷地内に蔵もあったが取り壊したようだ。
ナイトスポットがある裏道
交差点の角にはナイトスポットジュリ。
その奥は3つ星ホテル「魚眠庵マルキ本館」がある。この一帯は飲み屋街だったりしたのかな~
マリンロードは穏やかな時間が流れている。観光客の姿はない。
商店街も終わりかと思っていたが、まだ素敵な建物があった。履物店「島屋」。
2015年頃は営業していたようだ、2階には立体的な看板が!素晴らしい~
今は閉店し、看板も2階の手摺も撤去されている。
県道との合流地点にあるのは、久根崎善次郎商店。海鮮系のお土産を購入することができる。
そういえば、マリンロードから西にある鴨川小学校の近くに銭湯「花の湯」の遺構が残っていると聞いたが、見つけられなかったのでまた今度歩こうと思う。地元の方によると、加茂川橋のたもとにあったそうです。
(訪問日:2021年8月)
-
前の記事
鴨川「カレーハウスさつき」レトロな店内で頂く個性派絶品カレー -鴨川⑵ 2022.02.28
-
次の記事
鴨川の近代建築。「尾高薬局」&「野村歯科医院」 -鴨川⑷ 2022.03.01
コメントを書く