鴨川の花街続編。かつてのジャンジャン横丁、置屋の香りを探して -鴨川⒃
鴨川の花街についての話続編。サイクリングの終盤、読者の方から頂いた情報をもとに飲み屋街の面影を探しました。
花の湯跡地
千葉県鴨川市横渚543。まずは銭湯跡地を撮影。鴨川小学校近くの橋の傍にある柱に「花乃湯」とプレートあり。
現在はゴミのネットがかかっている。かつては橋を渡ったすぐ右手に銭湯があったのか…
現在、その跡地は更地。奥に民家が見えるが銭湯の主さんかもしれない。どんな銭湯だったのか気になる。
鴨川小学校の近くにある、いそや書店は営業しているのかな。
また、交差点を左折した奥にある「魚眠庵マルキ本館」も気になる。前身が魚屋で、2022年にリニューアルしたそうなので人気宿らしい。
その通りの奥地にある熊野神社。自分の手が映っているので再訪しなきゃ。
鴨川の花街を探して
鴨川の花街については以前記事にまとめた。→鴨川の花街について。江戸時代に私娼宿として始まった色街の面影 -鴨川⑺
その記事を読んだ地元の方から情報を頂いたので今回再訪。
以下、地元の方の話↓
横手通りと中央通りの辺りにジャンジャン横丁という飲み屋街があり、その辺に置屋もいくつかあったそう。(今の「小料理屋おかめ」近辺)。
横手通りは、館山信用金庫鴨川支店の前と神蔵寺を結ぶ道。
置屋は、梅加納(うめかのう)とか。
なんと、梅加納は平成4年の住宅地図に載っている!
ということで、中央通り現在の様子から。廃業した飲食店跡を見かける。
鴨川商工信販と書かれた建物。ロゴマーク入り。撮影していないので解体されていたのかも。
引き続き中央通り。
KSK。雀荘や小料理店が集合する建物。
中央通り、昼間でも人が歩いていない。閑散としていた。
小料理屋おかめがある細い道。遠くに見える月村旅館は廃墟に。
そして、地元の方(70代)の方が覚えているという「じゃんじゃん横丁」。中央通りから旅路のある細い道を入り右手、現在は全く面影が無い住宅地となっていた。
最後に近くの裏路地。この奥に置屋があったそうだが流石に解体されている。
残っていたのはスナック二軒。右側のスナックピノキオは年季が入っていそう。
現在は閑静な住宅街でそんな歴史があるとは思えない。静かに後を去った。
千葉県内の遊廓、赤線の記録も本にまとめたい。情報量が膨大でまとめ切るのが大変そうですが、近々実現させたいです。
(訪問日:2022年4月)
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鴨川は千葉県最南端の町でしょうか。
行くまでがたいへんだったのでは?
今回のレポートで「おぉ?」「Why?」と思ったのは、飲み屋さんの店名…。
ふつう「スネーク」なんて命名しませんよね…。「スネーク」って「蛇」ってことですから。
それ1店だけだったら、スルーしようと思いましたが、「飲み屋街?」とキャプションのついた写真、そこに「OKOJO」とあります。「おこじょ?」。「おこじょ」っていうのは、画像検索すればわかりますが、「いたち」みたいな、それに似た小獣ですよ。
ちょっと巡っただけで「へび」と「おこじょ」がいるってことは、「コモドオオトカゲ」とか、「アルマジロ」とか、「ムササビ」とか…そっち系のお店は、まだあったかもしれませんね。←いや、ドウダロ?
そして「いそや書店」のななめのツートンカラーも素敵ですが、どうして人がよじのぼれなさそうなところの窓に「網(あみ)」をつけているのでしょうか(笑)。
それにしても、こんな辺鄙な場所にも、置屋があったとは…。遠く鴨川までお疲れさまでした。