鎌ヶ谷大仏駅周辺の観光スポット。鎌ヶ谷チューリップロード~鎌ヶ谷大仏 -鎌ヶ谷大仏⑴
鎌ヶ谷大仏駅の見所といえば、鎌ヶ谷大仏が有名だが大仏だけを見て帰ってしまうというのはもったいないなと…
鎌ヶ谷大仏?何もないよ!という方も多いので、それならば私がディープな目線で駅周辺の観光スポットを紹介したいなと思います。
鎌ヶ谷 大仏チューリップロード
千葉県鎌ケ谷市鎌ヶ谷1丁目。新京成電鉄「鎌ヶ谷大仏駅」に到着。
鎌ヶ谷大仏駅から、南北に伸びる県道59号沿いに商店街「大仏チューリップロード」が広がっている。なんでチューリップなんだろう。
大仏チューリップロードは交通量が多く歩道が狭いので探索の際は注意。特に見てほしいのが、昨年国登録有形文化財に登録された「丸屋」の建物。
かつてこの場所が鎌ケ谷宿として栄えていたことを残す貴重な建物である。
鎌ヶ谷大仏とは反対側にあるので意外と知らずに帰宅してしまう方も多いみたい。ぜひ立ち寄ってほしい。→「丸屋旅籠」祝!国登録有形文化財に登録!鎌ヶ谷宿の唯一の名残の赤い建物 -鎌ヶ谷大仏⑵
ディスカウントショップ
大仏チューリップロードが続いているから、鎌ヶ谷大仏とは反対を探索してみる。すると気になる看板が見えてきた。
「ビックボスシバザキ」というお店。看板から見てもお得なお店だということがわかる。
外観がレトロなネオンがついていて印象的だった。夜になったら光るのかな~
この日は、鎌ヶ谷大仏駅から白井の富士アーケード商店街まで歩く予定だったのでこのお店で水分補給。
地元の方が車で買い物に訪れているようだった。
牧士清田家の墓地
鎌ヶ谷大仏とは反対側にもうひとつ見所がある。
鎌ヶ谷市観光サイトにも紹介されている、「牧士清田家の墓地(もくしきよたけのぼち)」。地図を見ても迷う方がいるかもしれないが、住宅街の中にある。鎌ヶ谷3-3。
右にあるのは駒形大明神だが、赤い鳥居が2本の棒だけ…
清田家は江戸幕府の命をうけ、小金・下野牧の牧士役を13代にわたって世襲した。牧士は野馬の管理を行ない、野馬捕りや将軍の鹿狩りの際には、勢子人足たちを指揮した。また、苗字帯刀の他、乗馬や鉄砲の所持も許されていた。
昭和48年10月指定
江戸時代初期から牧士を務めた清田家の墓地が整備されている。
以前、千葉県の牧について調べていたことがあったので、鎌ヶ谷市にも小金・下野牧という馬の牧場が存在したことを示す看板が設置されていて勉強になった。
鎌ケ谷大仏駅前の書店など
鎌ケ谷大仏駅前に戻る。この辺りをウロウロとしていたら、駅から降りてきた観光客に「鎌ケ谷大仏ってどこにありますか?」と聞かれた。まあ、そんなに迷うほどの遠さではないのだが想像と違い過ぎてわからない人もいるのかもしれない。
駅北口の反対側の通りに、昔ながらの書店が営業していたので気になった。個人経営の書店が営業しているなんて珍しい…
昔はこの細い通りにも商店街のような風景が広がっていたのだろうか。手前は駐車場になっている。
鎌ケ谷駅前の繁華街といったところだろうか、カラオケ喫茶など大人向けのお店が何店舗か残っていた。
鎌ケ谷八幡神社
次は、鎌ケ谷大仏駅北側にある「鎌ケ谷八幡神社」。鳥居が目立っているので思わず立ち寄りたくなる。
長い参道が印象的だが、以前は木々が鬱蒼と茂る神社だったらしい。平成29年に境内の木々がすべて伐採されて今は明るい神社になった。
2016年の写真が残っていた。
わかるだろうか?木々が茂っていて、今と印象が全然違う。同じ場所なのかと疑問に思ってしまうほど。
そして、参道沿いにあるのは「百庚申」。
鎌ヶ谷市指定文化財。江戸時代の天保12年(1841)から建てられたもので、数えたら本当に100基残っていた!これだけの数をすべて保存しているのは凄いな~
境内には興味深い石碑が多数ある。石碑に興味がある方は少ないと思うけど、貴重な石碑なので見てほしい!
石碑の土台に、道標が描かれている。「庚申道標(こうしんどうひょう)」と呼ばれるものだそうだ。
東さくら道、西こがね道
佐倉道というのは成田街道で、成田山新勝寺へ向かう参詣客で賑わった。
現在の大仏十字路に建てられていたものを移設したのだろう。
こちらの石碑は富士登山を記した大きな石碑だと思うが、富士の表現が面白い!
八幡神社から鎌ケ谷大仏駅が良く見える。鎌ヶ谷大仏駅は、平成10年に「関東の駅百選」に選ばれているという。
選定理由は「駅前の阿弥陀如来像の大仏に因んで付けられた駅名で歴史を感じさせてくれる駅」。なるほど…鎌ケ谷大仏のおかげということだ。
日本で唯一大仏が駅名についている駅なのでレアなのかもしれない。
鎌ヶ谷大仏
そして「鎌ケ谷大仏」。見たらがっかり?と言われてしまう大仏。素通りしてしまうのも無理はないかもしれないくらい小さい。
高さは1.8m。台座を含めても2.3mなので大人の目線と大仏の目線が近い。
面白く取り上げられているが、鎌ヶ谷宿の繁栄の物語る貴重な大仏。大仏を見てがっかりするのではなく、周辺の歴史も見てほしい。
追記:鎌ケ谷大仏は五香駅近くにある大仏とも関係性があるらしい。さらに、2007年、bayfmの企画で「DIVE TO LOVE」という歌がつくられたそうだ。覚えている方もいるかな?
しかも房総の魅力500選にも選ばれている。
鎌ケ谷大仏周辺案内図の看板もとても見やすい。観光に力を入れているのが伝わる。魚文の碑、先ほど紹介した駒形大明神、官軍兵士の墓など地味な歴史かもしれないが取り上げられていて嬉しい。
鎌ケ谷大仏から北側の道にも、鎌ケ谷大仏にあやかったお店があるというので歩いてみよう。
交差点の角にある建物に大仏のイラスト。ラーメン屋「大仏」というお店らしい。
2017年頃に和菓子屋を改装してラーメン屋としてオープンしたのだとか。
隣には昔ながらの豆腐店「大塚豆腐店」。この辺りは空き地が多いが、昔は個人商店が並んでいたのかも。
向かい側にあるのは有名な「清田精肉店」。
大仏コロッケが販売されていて、鎌ケ谷大仏巡りのお供にぴったり!メディアでも紹介されているので、私は今回立ち寄らなかった。
壁に色々なテレビの紹介されたと書いてあって有名店なのだな~としみじみ。
遠くから見た清田精肉店。モダンな茶色の外観で遠くからでも惹かれる。
鎌ケ谷大仏のあとは、白井市の方へ。その途中で見つけた鬱蒼とした建物。これ、ずっと放置されているのかな…
鎌ケ谷大仏なにもないよ、と言わないで欲しいと思って今回の記事を書いた。
私もまた今度はコロッケなどを散策の途中で買いたいなと思う。
(訪問日:2020年12月)
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