鎌ヶ谷駅「梨の木通り」。かつてSEIKOの工場まで通勤客で賑わった「精工舎通り」も -鎌ヶ谷⑴

鎌ヶ谷といえば?梨が有名なのですね~それが実感できるのが東武野田線「鎌ヶ谷駅」の「梨の木通り」。
梨が描かれた街灯が可愛い商店街の現在を見ていきましょう~
鎌ヶ谷駅西口
千葉県鎌ヶ谷市道野辺中央2丁目。東武野田線「鎌ヶ谷駅」西口を降りる。
駅舎は新しいが、鎌ヶ谷駅が開業したのは、大正12年(1923)。今から100年も前!と知って驚いた。

高架駅舎になったのは平成13年(2001)。駅前は閑散としていて、コンビニや銀行がある様子。

思ったより静かな駅だな、と思いながら進むとロータリーの先が商店街になっているようだ。
精工舎通り?
駅から離れた北中沢2丁目の交差点に「精工舎通り入り口」と書いてあり、その道を辿ると「URパークサイド鎌ヶ谷」に到着するのが疑問だった。
その歴史について詳しく記載されているのが「鎌ヶ谷船橋あたり」の記事。
現在、パークサイド鎌ヶ谷となっている場所に、かつて「第二精工舎 鎌ヶ谷工場」が設立されたとのこと。昭和32年の話。
精工舎は、現在のSEIKOの昔の社名。平成3年に閉鎖されるまで、時計の需要に対応する生産体制がこの場所でもとられていたのだ。そのため、鎌ヶ谷駅から精工舎の工場までの道は「精工舎通り」と呼ばれ、通勤客で賑わったのだという。
梨の木通り 商店街
駅前に広がるのは「鎌ヶ谷駅前通り(梨の木通り)」。おやおや、太い柱が残っているが…

2010年の写真を見ると、「PEAR ROAD」と大きな緑の文字で描かれたキュートなアーチがそびえ立っている。凄く豪華!最近取り壊されたのだろうか…

駅前にある建物は以前から変わっていないようだ。昭和拓殖株式会社は、不動産会社?

梨の木通りは、歩道が狭いので注意。ゆるやかなカーブになっている道。

2010年のストリートビューと比べると、時計屋、クリーニング屋、本屋などのお店が姿を消しているのがわかる。

残っている古そうな建物も、シャッターが降りたまま静かである。

街灯と梨の木通りの看板は素敵なのにな~活気がある感じではないのが残念。

手前の看板建築の靴屋は昔から営業をつづけているようだ。

向かい側にあるコンビニ「ヤマザキショップ」は以前から営業していないみたい。

建物の間に空き地があるのは、古い建物が取り壊されているから。2010年のストリートビューではもう少し建物が密集していた。

近江屋精肉店は赤い屋根が剥がれてしまっている。

角にあるのは薬局「かのこや薬局」。かつてはこの角を曲がると「精工舎通り」と呼ばれていたそうだ。

薬局の建物だけが取り残されているみたい。この建物もいつまで残っているかな…

さらに奥に進むが、特に面白い建物は見当たらず新しい建物、工事中のマンションが見えてきた。

精工舎の工場が無くなるまでは商店街も賑わっていたのかな、時代とともに景色は変わってしまう。

喫茶店「アップリケ」
鎌ヶ谷駅前通りにある喫茶店は「アップリケ」。アーチ看板が立っていた向かい側にある。現在も営業しているようで純喫茶が残っているなんて嬉しい。

あともう一つ、看板を見つけた。ビルの3階に喫茶「風林」。

建物の右側に入り口とショーケースがあったようだが、現在は無い…

商店街の南側へ
商店街の北側を探索したので、今度は南側へ行ってみよう。街灯と細い道。お店が連なっている。

街灯は等間隔に綺麗に立っている。だが、特に和菓子屋などの立ち寄ることが出来るお店はなかった。

角にある居酒屋「南蛮亭」は、「南蛮亭礼賛」という歌?があるみたい。面白い~

2010年のストリートビューを見ても現在と変わらないな~



南蛮亭から東武野田線の高架に向かっても街灯がある。

2階建ての古そうな建物が密集しているがあまりにも歩道が狭くて撮影しづらい…

梨の木通りの先は、すずらん通り。どういう意味があるのかよくわかっていないが商店街の名前がしっかりとあって良いな~

企業城下町?とまではいかなくても、多くの通勤客で賑わっただろう鎌ヶ谷駅。工場が撤退してから商店街の流れも変わったのではないだろうか。
商店街から時代の流れが垣間見えた気がした。
(訪問日:2020年12月)
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