下津通り沿い「鹿島ショッピングセンター」。唯一営業している精肉店 -鹿島⑼
「鹿島ショッピングセンター」。鹿島神宮の帰りにどうしても立ち寄りたかった場所。
市街地から離れた、昭和のまま時が止まっているショッピングセンターを記録したかったのだ。
鹿島ショッピングセンターに行きたくて
鹿島神宮から東、下津海水浴場へ向かう道「下津通り」沿いに進むと、左手に自動販売機が並び、ドライブインのような雰囲気。
茨城県鹿嶋市宮津台203−1。
隣接している建物は商店だったのかな?自動販売機の広告も茨城仕様。
手前が広い駐車場で中心にあるのが「鹿島ショッピングセンター」。昭和の小売市場のような商店街。
ところどころ文字が取れてしまっているのもなんだか愛しい。良い外観だ。
グーグルマップを見ると、右手の細い道の奥に8軒の建物が連なっている陰が見える。今は廃墟になっているようだけど、民家が並んでいたのかな?
あ、警ら箱。茨城県ではこういう住民から警察官への伝番箱が多い。
鹿島ショッピングセンターを記録している人はほとんどいないようなので、とてもワクワクしていた。そして令和の現在も建物が残っていることに安堵。
訪れたのがゴールデンウイークだったので、定休日か人影は無かった。
だが、裏に回ると車や籠などがそのまま置かれているので営業しているお店があることを確信。
ショッピングセンターと名がつくくらいなので、様々なお店が集っていたんだろうな。
唯一営業している「笹本精肉店」
現在も唯一営業しているのが「笹本精肉店」だという。2020年12月の「よみうりタウンニュース」に詳しく書いてある。
創業は60年を超える老舗。
2代目の店主が県立鹿島サッカースタジアムの露天でもつ煮を販売したところ人気になり、わざわざこの場所へ県外からも訪れる人がいるとか。1杯500円。日曜定休。
しかし、鹿島ショッピングセンターの情報は見当たらない。笹本精肉店が閉店してしまったら、人々から忘れられてしまう存在なのでは。
2012年のストリートビューを見てみよう。
正面左手前が精肉店、右が商店?真ん中が通路で両サイドにお店が並んでいる。
第一高天原住宅
なぜ、ここに鹿島ショッピングセンターがあるのかといえば、向かい側に団地のような建物が並んでいることからも需要があったことがわかる。
右は「第一高天原住宅」、左は「常伸寮」の看板が出ている。これらは住金の団地だったという。きっと多くの方が暮らしていたのだろう。
4階建ての建物は完全に封鎖されており、今は廃墟になっていた。
鹿島ショッピングセンター、賑わってた時代を見てみたい。知っている方が現れると良いな…
現在は、「鹿島バイパス」沿いにイオン鹿島店があるので鹿島ショッピングセンターの存在感はますます薄くなっている。
また、併設してボーリング場「鹿島ボウル」もある。
レトロなピンが珍しかったので一応撮影しておいた。これで鹿島の記事は終わり。次は帰りに立ち寄った場所を紹介します。
(訪問日:2021年5月)
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