「かぢや旅館」金谷で江戸時代創業の老舗温泉旅館。日帰り入浴へ -金谷⑵
鋸山の麓にある「かぢや旅館」で日帰り入浴!念願が叶って嬉しいです~
『孤独のグルメ』にも登場する老舗旅館。房州大福温泉、かぢや旅館の歴史も合わせて紹介します!
江戸時代創業のかぢや旅館
千葉県富津市金谷3887。内房線「浜金谷駅」から歩いて10分ほど、駅南東に位置する「かぢや旅館」へ。
かぢや旅館の看板が見えてきた。創業安政元年!
高足ガニ、赤座海老、磯料理の鋸山金谷温泉郷…
日帰り入浴・中食・宿泊
「温泉入れます」と書いてあったので1日内房線の各駅を歩いて疲れた身体を癒したく、急遽入浴することに。
12時~
大人一人700円。小人500円。
今まで一人で日帰り入浴ってした事が無かったので不安だったけど、老舗の温泉旅館でリフレッシュできたら最高だなと…!次の電車が来るのは40分後。我ながら良い時間の使い方をしたなと後になって思う。
日帰り入浴、予約などはしてません。突然入っても快く迎えて下さった女将さんに感謝です。タオルは別途100円ほど。
房州大福温泉へ入浴
2021年4月に「房州大福温泉」へ。元々は「鋸山金谷温泉」と呼ばれていたが、2021年3月31日をもって閉栓。
安政元年(1854)に創業したかぢや旅館は、昭和45年に温泉を掘り、平成10年(1998)には大浴場をジェット風呂に改造したことで大好評であると、う沢喜久雄著『ちばの温泉』で紹介されている。
浴場はさらに通路を渡った奥。
鯉が泳ぐ大きな池。夏の夕方、心地よい風が吹いていた。温泉への期待も高まる。
外観は新しく見えたが、宿泊する棟は趣のある建物だった。今度は泊まってみるのも良さそう。この日は家族連れの楽しそうな声が聞こえてきた。
私が入った時は先客の方がいたけれど常連さん?のようだった。地元の方々も利用するのかな?ロッカー完備、ドライヤーなども複数あるので日帰り入浴も余裕!
女湯の大浴場。左手にシャワーが5か所ほど。
温泉は塩化物泉で切り傷、火傷、慢性皮膚病などに効くそうだ。ちょうど良い温度で時間が経つのも忘れてお湯に浸かっていた。
日帰り入浴って素晴らしい。1日歩き疲れた身体がほぐされて、足取りがとても軽くなった。今度は鋸山の登山を終えた後に日帰り入浴したいな…
かぢや旅館の歴史
かぢや旅館のホームページに歴史がまとめられている。
創業は、江戸時代末期 1854年。
宿場になる前は、鍛冶屋だっそうです!
鋸山の中腹に里見城の出城があり、刀鍛冶もしていたとか、、、
当時、金谷は鋸山の石切が盛んでした。今ではハイキングコースとなっている車力道!
当時はトロッコに石を乗せて山頂付近から港まで人力で運んでいたそうです。
なかには、石を背負って運んでいた人もいた!と、聞いています。
その石を江戸や横浜へ船で運んでいたそうです。
その後、刀鍛冶をやめて、宿場へと業種を変えたと聞いています。
かぢや旅館の名前は、元々鍛冶屋だったことに由来しているですね~腕自慢の鍛冶職人が鋸山へ集まり、お酒を飲みかわし、一泊…なんてこともあったのでしょう。
ロビーには昭和41年、かぢや旅館の旧玄関前で撮影された写真が展示されていた。秩父宮勢津子妃殿下が御来観されたときの写真。
改装する前のかぢや旅館は木造2階建て?趣深い建物だ…
昔の「はとバス?」は小さいバスだったのでかぢや旅館前の細い道もバスが通っていたのよ、と女将さんに教えていただいた。
また、西條八十(やそ)とかぢや旅館についての説明も。西條八十は、大正から昭和にかけて「青い山脈」「東京行進曲」などの流行歌や、「カナリヤ」などの童謡などを次々と生み出した詩人。
下の写真は、西條八十が保田海岸へ旅行した際に、かぢや旅館へ宿泊した時のものだそうだ。
「冬の1月~3月はカニが有名だからまた泊まりに来てね!」と優しい女将さんが仰っていたのでまた今度は冬に訪ねたい。
テレビ東京「孤独のグルメ Season6」にも老舗温泉旅館として登場しているのでまだ観ていない方は観てみて下さい~
足取り軽く、浜金谷駅へ。日帰り入浴、湯冷めが少し心配だったけど9月だったのでそんな心配も無く、汗と疲れを癒して無事に帰宅。たまにはこういう贅沢な探索の日もあって良いかも。
(訪問日:2021年9月)
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「はとバス」の写真、1966年撮影とのこと、バスのナンバーから、当時の新車でピカピカにも見えるので恐らくそうでしょう。このバス、今の観光バスからすると小さく見えるのでしょうが、当時の大型バスのハズで屋根が低いだけで12メートル級と推測します。
またしても蘊蓄失礼しました。笑
写真だけでバスの状態が分かるとは流石です…!