一宮「御菓子司 角八本店」。玉前神社門前で江戸時代から続く老舗
一宮の老舗和菓子店「御菓子司 角八本店」。玉前神社の門前で江戸時代から営業しており、現在はフルーツ大福や生菓子、美味しい銘菓がたくさん!テレビでも紹介されている人気店にやっと行くことが出来ました。
老舗和菓子店「御菓子司 角八本店」
千葉県長生郡一宮町一宮3012。玉前神社の鳥居そば、交差点の角にある「御菓子司 角八本店」へ。
一宮のお土産を買いに。以前は、近くの老舗「かねきち」でお菓子を購入したので今回は違うお店に行こうと思った。→和菓子屋・パン屋 老舗和菓子店「かねきち」上総一宮玉崎神社の門前で江戸時代より -一宮⑻
門前に古くからの老舗菓子店が二軒残っているのは嬉しい悩み。
角八本店の創業は江戸時代中期。角八本店のご案内に詳しくまとめられている。
角八本店のご案内
御菓子司角八本店は江戸時代中期、玉前神社の門前、加納藩一万三000石の城下町として栄えた上総之国一宮に生まれた商店で御座います。
その歴史と伝統に対し常に責任を感じながら菓子創りを続けてまいりました。
これからも、地域に根ざした商品、サービスを提供する事で、お客様の信用を賜るべく励んで参る所存で御座います。
ご愛顧いただいておりますお客様には本当に感謝申し上げます。
また、玉前神社、黒潮洗う九十九里浜、海水浴場、関東を代表するサーフスポット等、名所が数多く御座います上総一宮へお越しの際は是非お立ち寄り下さいませ。
ホームページには玉崎神社の鳥居そばに佇む昔の旧店舗の古写真も載っている。戦前の美しいガラスが印象的な店舗、昭和なお城風な店舗、そして現在の店舗は3代目?
一宮の歴史とともに紹介されていて分かりやすい。
江戸初期~明治の話↓
江戸時代初期より地の利をいかした交易が興り、人馬の往来が活性化し商業地が形成され始めました。江戸寛政年間(1790年前後)ごろ地曳網漁でさかえた有力漁業家が興るのとともに各種商人も活気を呈し、加納藩上総国一万三000石の城下町として栄えてゆきます。角八本店も江戸中期から後期に現在の地にて商いを始めたとされており、店として150年から180年の歴史を持ちます。(2017年現在一宮町史より)
現在の国道128号線のに沿って、明治後期まで続く馬車輸送の一大拠点として、千葉県下有数の商業地として発展してまいりました。
明治~昭和初期の話↓
明治中期から昭和初期にかけては別荘町として、「東の大磯」と呼ばれ、斎藤実、上原勇作、加藤友三郎、平沼騏一郎、加納久宜、大河内正敏などの別荘がありました。
また、芥川龍之介は大正3年(1914)と大正5年(1916)の2回、一宮町に滞在しています。
当店の「九十九里煎餅」は、その頃、数多く訪れる文化人の一人である明治大学総長を務めた志田鉀太郎氏の要望から当時の角八店主である薦田巳代七が創作し、現在に至るまで一宮を代表する銘菓であります。そこに描かれた日本画家の梶田半古による「一宮八景」と漢学者の安積艮斉の「南遊雑記」が上総一宮の歴史を物語ります。
九十九里煎餅、今回購入し忘れてしまったのでまた買いに行きたい。
色とりどりのお菓子・角八本店
角八本店の店内へ。生菓子、銘菓…店内にはショーケースだけでなく棚にたくさんのお菓子が!選ぶのが楽しみになりますね。
いちご大福は、大~特大サイズも!通常の角八名物いちご大福も250円で販売されている。いちご桜餅も美味しそうだな。
いちご大福の販売期間は、11月下旬~ゴールデンウイークの間だそう。この日は2月だったのでベストタイミング!
あんずチーズ大福、落花生クリーム大福…目移りしてしまうお菓子の数々。
下段には、あんみつがお餅サイズに小さくまとまったお菓子!美味しそう。日持ちもするらしい。
イチゴジャム入りのマシュマロうさぎ。可愛い上に、今年購入したら縁起良さそう!!
そして迷った挙句に色々購入。
見た目も華やかで味も美味しく、お土産にぴったり。
お目当てだったイチゴ大福は二個購入してしまったが悔いはない!いちご丸ごと入ったジューシーな大福は冬の楽しみですね!
古民家カフェ「赤七屋」
そして次の電車まで時間があるのでどこかに立ち寄ろうと…
近くにある食事処「寿屋本家」は国登録有形文化財に登録された古民家カフェなので一度入ってみたいのだがこの日は残念ながらお休みだった。
前回も訪問したが、角八本店近くにある古民家カフェ「赤七屋」へ。→一宮の古民家カフェ「赤七屋」。玉崎神社門前「にんべん(現:赤七屋)」 -一宮⑹
店内は撮影不可なので…
前回は気づかなかった昔日の建物が映る広告を。店蔵で高原商店として、鶏卵問屋としてだけでなく石油の販売店でもあったことが窺える。
そして今回はおにぎり!これがシンプルで一番おいしい。
そしてチーズケーキお抹茶。上総一ノ宮駅周辺は老舗の菓子店、古民家カフェ等、何度も立ち寄りたくなるお店が営業中で嬉しい。
また電車の乗り換えで時間があったら立ち寄りたい。
(訪問日:2022年2月)
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