”一宮張り子”を作りながら販売する「ちゃらこ屋」でお土産を購入 ー一宮⑶

”一宮張り子”を作りながら販売する「ちゃらこ屋」でお土産を購入 ー一宮⑶

皆さん「張り子人形」って知ってますか?上総一ノ宮の玉前神社門前で偶然立ち寄ったお店で、手作り販売されていた人形。

人形と上総一ノ宮への熱い想いを伺ってきました。

 

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玉前神社門前「ちゃらこ屋」

千葉県長生郡一宮町一宮3032−1。前回紹介した、上総一ノ宮の「玉前神社」。

玉前神社の参道

玉前神社の一の鳥居のすぐそばに、「ちゃらこ屋」という小さなお店を発見した。

ちゃらこ屋

グーグルマップの口コミでも情報が無いし、古民家を活用したリノベーション物件かな?と思って素通りしようかと思ったが、店内に見える手作り人形に惹かれて入ることにした。

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一宮張り子と豆つぶ人形の店

お店に入ると、色とりどりな人形がたくさん!周辺にはお土産を購入できるところが無かったので、ここで買うことにした。

店内の商品

店主の馬淵さんは、とても親しみやすい方で、ついつい長話をしてしまった。

馬淵さんは元々人形が好きで、独学で勉強して作る技術を取得。

大福ねずみ

20年前からつくるのを始めたそうで、玉前神社で毎月開催されている(5日、10日)朝市にも出店していたそうだ。そうしたところ、お店を構えることになり、令和元年(2019)5月3日に「ちゃらこ屋」を開業。

めじろ

現在も、お店で人形を作りながら販売している。海外からの注文も近年あり、注目されているという。

そもそも、張り子って?あんまり詳しく知らないな~

豆くま

張り子(はりこ)は、型に紙を貼り付けてつくる人形のこと。中は空洞になっており、軽いことから「縁起が良い」とされ、お産や病気にご利益があると考えられているという。「はりぼて」とも呼ばれる。

販売中

店内には、馬淵さんが一つ一つ作ったカラフルな人形が販売されている。

下にも

優柔不断な私には決めるのが大変なくらい、様々なモチーフが。すべてに意味が込められている。

ひな人形セットも

実際の作業現場は奥に。作業現場が見えるお店って最近少ない気がする。とても楽しい。

作業現場

今回私が購入したのは、アマビエ。コロナが早く収まると良いな~と思って。家に飾っておこう。

アマビエを購入した

手造りなので顔の表情もちょっと違う。選ぶ楽しみがある。

選ぶのが楽しい

3月だったのでひな人形セットも。愛くるしい表情だな~

ひな人形 3000円

元々の色である”白”を大切にしているという。石膏の色だと思うが、温かみを感じる。

温かい人形たち
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千葉県の郷土玩具

さらに、店内には千葉県の郷土玩具が展示されていた。

店内の様子

千葉県の郷土玩具を実際に見る機会は少ないので、合わせて知ることができて嬉しい。

貴重な展示

「上総芝原(しばら)人形」は、現在も千葉県長生郡長南町でつくられている郷土人形。

上総芝原人形

郷土人形は、江戸初期から明治初期にかけて全国各地に広まった。現在は高齢化で伝統が受け継がれているところも少ないようだが、芝原人形は現存しているという。

現在の芝原人形

また、昭和レトロな観光土産の展示も。加納屋薬局のコレクションだそうだ。

昭和レトロ観光土産

お土産の歴史を辿るのも面白いな~

人形がたくさん

江戸時代から続く一宮町の老舗桶店「森川風呂桶店」の木桶の展示も。

木桶の展示

張り子の店ではあるが、一宮の文化の発信地でもあると感じた。

以前は一宮も他の地域と同じく廃れていたが、オリンピックの影響で再興し、街が盛り上がってきたという。

一宮張り子

元々、一宮は地引網が盛んで、その後城主が誘致してリゾート地として有名に。風光明媚な場所だったのだ。

同じ千葉県を調べていても、知らないことばかり。

また、観光雑誌の「るるぶ」とコラボした無料のパンフレットが配布されているのが驚いた。

パンフレットも

初めて訪れた観光客にとってわかりやすいパンフレットがあると、とても助かる~

上総一ノ宮の観光でお土産を買うなら、ぜひ立ち寄ってみて下さい!

 

(訪問日:2021年3月)

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