市川「アイアイロード」。”市川睦会マーケット”が存在した歴史 -市川⑵

市川駅前の商店街を改めて記録のために探索してみる。JRの駅周辺は開発されていて綺麗なイメージがあったけど、よく見たらまだ看板建築とかレトロな建物が残っていて見逃せないなと思った。
市川睦会マーケット(市川駅前闇市跡)
千葉県市川市市川1丁目3−7。総武線「市川駅」北口へ。前回、北口の西側にある「市川駅前西通り」を探索し、2月に閉業したホテルシャトーを記録した。「市川駅前西通り」と、昭和のお城「ホテルシャトー」は閉店・解体 ー市川⑴
今回は、ロータリーの東側、ダイエーのビルの隣にある商店街「アイアイロード市川」を探索する。

が、その前に前回も紹介したが「市川睦会マーケット(市川駅前闇市跡)」が現在ダイエーのビルの辺りに存在したことを記しておこう。
数十軒のバラックが並ぶ駅前のマーケット。永井荷風の「断腸亭日乗」に詳細があるので気になる方はぜひ。
国道14号線に存在したそば屋「三久庵」からアイアイロードに繋がる細い路地に「市川マーケット」、ダイエーの場所に「駅前マーケット」が存在したという。となると、2つマーケットがあったのか…
当時のマーケットの写真が「新収集写真のご紹介」として載っていた。また、南口にも「アーケード街」があったが今は高層マンションに。市川駅周辺もかなり整理されたんだな~
市川駅前の「アイアイロード市川」
駅前マーケットの隣にある商店街「アイアイロード市川」。名称の由来は、「I(私)が I(愛する)I(市川)という意味の ii 」。

ホームページに地図が載っているが、加盟店数が多い。活気のある商店街だ。

老舗喫茶店「タンネ本店」は商店街の通りにあるカネコビルの3階。今回入ったので、違う記事で紹介予定です。

ビルの看板。まるで木みたいな可愛いデザイン。

人が多くてあまりじっくり撮影できなかったけど、「尾張屋」や「大杉書店」は老舗。書店は2019年に閉店したという情報も。

もう一つのマーケットは、一本裏の道沿いに。たぶんカネコビルの裏の辺りだと思う。

国道に面した市川オリンピック店。外観がデパートっぽくて、古いな~と思っていたら、昔「市川松坂屋」があったらしく。
「八幡京成百貨店」が閉店、現在、市川市には百貨店が一つもない。
レトロな公衆電話ボックス
市川グランドホテルの隣に、赤い公衆電話ボックスを発見。

今まで各地で同じようなデザインを見たが、上部に人形?が設置されているのは初めて見た。

メリーゴーランド風な人形。何か意味があるのだろうか…
気になった建物やお店
グランドホテルから東側へ商店街を探索。

おお~!看板建築が残っているではないか!
しかも左から2番目のお店は創業明治16年とある。

既にお店は閉じているようだが、永井荷風も見たかもしれないなと。

文房具店「あづまや」は営業中。

キャバやクラブの華やかな看板が目立つビル。その隣の画材店「せがわ」も古いお店だと思う。

焼き鳥店「鳥春」。おみやげコーナーもあったんだ。

老舗と新しいお店が混合している商店街。建物はそのまま、新しいお店に変わっているところも多そう。

アーチを抜けた先には茶葉販売店「川宗園」。

また、コンビニの横の細い道を行くと質屋の看板が見える。

ディスカウントセキネ。今も営業しているのかな~

掘り出し物がありそうな雰囲気。また違う時間に訪れてみようかな。


また、「服地・生活布 三幸」のビルがレトロで可愛いと思った。

「市川楽しい生活新聞」によると、昭和45年に市川南で開店し、15年前に現在地に移転したという。手芸好きな人にはたまらないお店?鳥のマークが素敵~

2階にもお店があることがわかる扉。

市川駅には何度も降りたことがあるが、じっくりと商店街やその歴史を探るのは新たな発見があって楽しい。
(訪問日:2021年3月)
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