喫茶店「銀豆」が気になる。八幡の藪知らず~八幡神社周辺
今回のメインは喫茶店「銀豆」。本八幡、京成八幡駅から近い距離にある、レトロな喫茶店です。
本八幡北口の探索2記事目!
八幡の藪知らず
千葉県市川市八幡。まずは、千葉街道沿いにある「八幡の藪知らず」と呼ばれる場所を紹介しよう。
周辺に住んでいる方なら知っている人も多いと思う。私も成田街道を歩いていた時に知って、今もこうした場所が残っていることに驚いた。だが、近年は見てわかるように道路拡張などで一部が削り取られている。
八幡の藪知らず(やわたのやぶしらず)は、古くから「足を踏み入れると二度と出てこられなくなる」という神隠しの伝承があり、「禁足地」として有名な森。
正式名称は「不知森神社(しらずもりじんじゃ)」。
昭和初期頃までは様々な木々が鬱蒼と茂っていたとか。
なぜこの場所が禁足地になったのかは定かではないそうだが、今も立ち入り禁止。
二度と戻ってこられないというが、水戸黄門は帰還したらしい。大正時代には、八幡の藪知らずの前で茶屋のようなものもあったのだとか。
300年近く経っても、この場所だけ変わらないというのは興味深い。技術がどんなに進歩しても祟りは怖いな。
完成した市川市役所第一庁舎
2021年、向かい側には、「市川市役所第一庁舎」の建物が新設されていた。
近代的なピカピカな庁舎と鬱蒼と茂る八幡の藪知らず。いっそう、藪知らずの存在感が目立つ。
庁舎の工事に伴って、周辺の古い建物も取り壊しになっていた。道幅が拡張されたのも影響していると思う。
2010年のストリートビュー
千葉街道は現在も交通量が多いが、昔からの街道。木造の建物は5年ほど前まで残っていたんだな。私が成田街道を歩いた時はまだ存在したようだけど覚えていない。
庁舎の脇の細い道を北へ進む。こちらは明らかになにか商売をされていたであろう外観。美容室とかかな?
陶器製の名前プレートが飾られていたので、歴史がありそうだ。
踏切を渡るとパーマ中根と書いてある建物。葛飾神社へは以前行ったので今回は東側の住宅街を進んでみる。
レトロな喫茶店「銀豆」
千葉県市川市八幡5丁目1−2。閑静な住宅街の中に喫茶店が姿を現す。
銀豆(ぎんず)
店名がなんて可愛いんだろう…
そして佇まいも痺れる。左右対称な階段。
口コミがあまり無いので、店内も明るい雰囲気は無いし閉店してしまったのかと心配になったが、普段は営業しているとのこと。
喫煙可の昔ながらの喫茶店らしい。今度営業しているときに行こう。
以前も紹介したが、八幡神社境内にある市川市中央公民館が素晴らしい建物なので合わせてぜひ。
→「市川市中央公民館」新潟県の小熊邸を移築した公民館。明治天皇も宿泊したという邸宅 -本八幡
新潟県から移築していたという歴史ある邸宅。公民館として利用できるなんて羨ましい~
葛飾八幡宮の裏道から京成八幡駅へ。裏道は全部舗装されいない道で、昔の情緒が少し残っていた。
(訪問日:2021年5月)
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