駄菓子屋「宮崎商店」。市川手児奈通りにて、心が温まる老舗駄菓子店【閉店】 -市川真間⒂

市川真間の商店街の裏通りで、昭和の駄菓子屋さんが営業していた。「宮崎商店」は駄菓子だけでなく、店主のおばあちゃんがとても可愛らしい方で 「心のふるさと」のようなお店だった。
※2022年夏、閉業しました。
手児奈霊堂の裏「市川手児奈通り」
千葉県市川市真間4丁目。市川市・真間の弘法寺の門前に広がる「大門通り商店街」。手児奈霊堂の裏通りは今まで探索するのを忘れていた。
うら通りは「市川手児奈通り」と地図に書いてあり、古い商店が残っている。角にあるのは「朝倉青果店」だ。

ちょうど、写生をしている方がいた。絵に描きたくなるくらい渋い風景。気持ちわかるな~
青果店の北側は空き地が目立つ…もしや商店街のような街並みが広がっていたのでは?

2009年のストリートビューに、交差点の中心として個人商店が並ぶ様子が残っていた。
手前は荒物・雑貨・化粧品を扱う「新川屋商店」。今は無い。
青果店の隣はヤマザキショップ、鮮魚店「魚朝」、電気屋、麻雀店…狭い道だが両サイドに商店が並んでいた様子がわかる。
青果店から南側へ、中華料理屋「芙蓉亭」は休みだった。

美味しいと有名なお店だったので一度入りたいと思っていたが、またの機会に。

市川真間の駄菓子屋「宮崎商店」
市川市立真間小学校の隣。小学生の憩いの場であろう駄菓子屋「宮崎商店」。

「駄菓子屋(文化)探訪ブログ」にも紹介されているが、2014年の情報だったので閉店していないか、内心ヒヤヒヤしていた。

店内には所せましと棚に並べられたお菓子!ジュース類も販売している。

店内はそこまで広くないけど、買い物をするならこれくらいの狭さがちょうど居心地が良い。かといって煩雑な雰囲気ではなく、整理整頓がきちんとされている。

一応商店なので、サランラップや調味料も扱っているみたい。

丸いガラスケースに入っているお煎餅は一枚20円。

創業してから60年以上経つと話していた。駄菓子屋探訪のブログによると、元々松戸市の方で乾物屋を営んでいて、現在の場所に移転したのが昭和49年(1974)とある。
移転してからは50年近くになるようだ。
93歳のおばあちゃんにほっこり
レジの横の棚に目を疑うほどのカード類が!!

遊戯王?デュエルマスターズ?
私は直接遊んだことはないけど、流行っていたな~他にもポケモンのカードもたくさんあるよ。
レアなものもたくさんありそう!

そしてベーゴマ。錆びが残っているので昔のものかな?
「今の子供は巻くのがめんどくさいって言うのよ~」と。確かに私も遊んだことないなあ。

「今日は天気が良くて、風がないわね~」と初対面の私にも気さくに話しかけてくれるおばあちゃん。

以前は新宿中村屋のチェーン店として営業していたため、「中村屋」と呼んでいる人も多かったとか?

おススメのお菓子を教えてくれたり、とにかく可愛らしいおばあちゃん。
懐かしい気持ちになる。記念に一緒に撮影をしてもらった。

そしたら、「今日は私の93歳の誕生日なの。素敵な思い出になったわ。」と言っていただけた。
いやいや、こちらが素敵な思い出を頂いてしまったよ。
しかも、93歳?!元気すぎる…

こんなに心が温まる駄菓子屋って、あとどれくらい残っているだろう。

「また来ますね~」
優しくて可愛らしいおばあちゃん、また会えますように。
追記:
※店主がご逝去され、2022年夏頃に閉業したそうです。素敵な時間をありがとうございました…
(訪問日:2021年3月)
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