市川「アトリエローゼンホルツ」元銭湯の隠れ家的古民家カフェ
市川市の住宅街に隠れ家的な古民家カフェがある。その名も「アトリエローゼンホルツ」。
大正12年から昭和50年代まで銭湯だった木造家屋を、現在はオシャレな古本屋カフェとして営業。迷路のような不思議な空間に心躍ります!
市川の隠れ古民家・古本屋カフェ
市川市真間の住宅街。詳しい住所は伏せておくが、最寄り駅は京成本線「市川真間駅」。北口からは徒歩数分。
最初は少し迷うかもしれない。住宅街の細い裏路地のさらに奥まった場所に建っている。
ホームページで最新情報が更新されている。→http://blog.livedoor.jp/licht1989-atelier/
大正12年から昭和50年代まで銭湯=第二大正湯だった敷地に 残っいる古家アトリエ*ローゼンホルツは 古本屋カフェとして暮らしにアート運びます*
そしてこの建物が元銭湯という点にも注目!近代建築好きとしても見逃せないのだ。
私がアトリエローゼンホルツの存在を知ったのも、市川市内の銭湯跡をまとめている時だった。→【市川市】千葉県銭湯一覧(廃業含)~市川市編~
第二大正湯を調べていたら、現在も残っているではないか!と衝撃を受けた。
完全予約制。
私は電話番号のショートメッセージから事前に予約し、訪問した。コロナの関係で1組限定にしてくださっているのでゆっくり楽しめる。
元銭湯を改築した不思議な空間
元銭湯の建物を活かした、迷路のようなカフェとなっている。そして建物は大正12年(1923)築の元銭湯の建物。築100年…!凄い。
入り口を入ったすぐ左手にある2階部分は元煙突があった場所だったとか?
入り口の右手には畳敷きの和室が二部屋。
入り口脇の階段から2階に上がることもできる。
言葉では説明し難い、店内の複雑な構造…天井が低い箇所もあり、大人も童心に帰って楽しめる。
銭湯の浴室は現在のご自宅の場所に存在し、銭湯として役目を終えた後は倉庫として使われていたそうだ。
取り壊すには、上部だからもったいない・壊すより床を張り替える方が安い、と言う話になり現在の古本屋カフェがオープンすることになったという。
千葉県では古い銭湯を活用する事例は木更津の1軒を除き、聞いた事が無いので珍しい。→銭湯「人参湯」で頂く”木更津やきそば”が絶品!銭湯好きにおススメ -木更津⒀
2階にもいくつか部屋があり、子供向けの絵本が並ぶコーナーも。
本の数も多いが、360度見渡したくなる部屋にうきうき。
和室だが、古さを上手く利用した懐かしくて不思議な空間に。
さらに、もう一つ階段があり部屋はまだ存在する。
こちらは大人向けの部屋の空気感。部屋ごとにコンセプトがあって、探検するのも楽しい。
ゆっくり過ごせる穴場の古本屋カフェ
古本屋カフェなので、バラエティ豊かな古本が本棚にたくさん並んでいる。もちろん手に取って読むのも購入するのもOK。
本の海…本好きにはたまらない空間。だが時間が足りない。到底1日では堪能しきれない。午後から行ったのが時間配分間違えたな~と思った。
ちなみに、入場料は無料だが、ワンドリンク制。1階のテーブルでカフェメニューから注文する。
ザクロティー(500円)とハーブティー(600円)を注文。
購入した本を読みながら、美味しいお茶でひととき。
甘酸っぱい芳醇な香りが広がるザクロティー、美味しかったな~
本だけでなく、レトロなマッチや瓶などコレクションも展示されていた。
資生堂の恐らく化粧水の瓶?
値段がついているのもであれば瓶も購入可能。
2021年で10年になるという。定期的にイベントも開催されていると聞いたので、また機会を見て足を運びたい。「来てくれた方とご縁だと思って…」ととても感じの良いオーナさんだった。
大正時代の広々とした部屋でゆっくり本と向き合う時間。こんなに素晴らしい非日常体験が、市川市で体験できるとは思ってもいなかったので大満足だった。
本当は教えたくない、一人占めしたいほど素敵な隠れ家カフェだが、同じように古本や古民家カフェが好きな方に届いたら嬉しいな。
(訪問日:2022年1月)
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