市原市古市場、旧茂原街道沿い。熊野神社近くの暗渠と橋跡
旧武田医院を見学した後、旧茂原街道を歩いてJR浜野駅へ。
旧道沿いで見かけた神社や暗渠好きには堪らない!?橋の名残を記録しました。
市原市古市場、旧茂原街道沿いを歩く
千葉県市原市古市場町。前回の旧武田医院は外観のみの見学なので実質10分ほど眺めて、その後どうしよう…と思いつつ、バスの本数も少ないので旧茂原街道を歩いてJR浜野駅を目指すことに。
歩いて30分ちょっと。バスに乗ってしまうとあっという間なので、歩いて街並みを堪能しよう。右手は大野商店。
写真に撮っていないが、新しい新興住宅街となっている一画もあった。今の街並みを記録に残しておきたい。
民家と民家の間の細い道に惹かれたので入ってみた。
すると、裏道に鉄筋コンクリート造の2階建ての蔵があった。
この道をさらに進むと杉田川に通じている。前回の記事で、杉田川の河岸は水運で栄えていたという歴史があったのでこの辺りの川沿いも賑わいがあったのだろうか。
お米を保管する蔵かなと推測したが、街道沿いに面して米殻・肥料を扱う「杉田商店」の店舗があった。
杉田商店は、2012年のストリートビューを見てもロープが張られているので閉店してから久しいかもしれない。
小さな橋の痕跡・熊野神社
引き続き旧茂原街道を歩く。
右手の塀の向こうが更地になっているな~とぼんやり歩いていると…
ん?あれ?一部、古いコンクリート造の低い塀のようなものが歩道沿いに残っている。これはもしや…
と思ってよく見てみると、これは橋!!半分以上埋もれているけど、親柱も見える!
親柱には白いプレートの痕跡はあるが、橋の名称は消されているようにも見える。ネットには情報が無いようだけど、橋の名前をご存知の方がいたら教えてください~!
親柱が残っているのはこの1ヶ所のみ。
橋がこれだけ埋もれているということは、昔から比べて道の高さが高くなっていることも実感できる。北側は蓋で覆われているが、南側は現在も小川が流れ、村田川へと通じているようだ。
今は無い、そして無名の橋から歴史を感じる。
近くにあるのは熊野神社。空が広々と見える。
2012年のストリートビューを見ると、木々が茂り、威厳を感じる佇まい。
徐々に木は伐採され、現在のような姿に。しかし、手前の木製の電柱は残っている。
そして神社入り口の壁にあったのは、八幡駅前のホシノ薬局のレトロな広告!
現在も駅前にあるのだろうか…
マイチャミー・スズヤ商店
神社の並びにある民家の敷地内に、元商店の建物が残っていた。現在は閉店している。
薄っすらと見える看板から、「お菓子と清涼飲料の店 千葉市古市場町 スズヤ商店」と読める。
お菓子と清涼飲料の店?もしかして、駄菓子屋さん?店舗自体も小屋のようなこじんまりとした感じだった。
丁字路の角には、ピンク色の屋根が可愛いコンビニエンスストア?「マイチャミー」。
マイチャミーは、かつてエフジーマイチャミー株式会社が展開していたコンビニエンスストアで、2004年にポプラに買収され無くなった、というが千葉県内ではいくつか見かけるという謎。
現在は昔ながらの商店として営業しているそうで、2012年のストリートビューでは贈答用和洋菓子を製造販売していた「虎屋 高梨商店」の看板も。
食べログにも「虎屋高梨」の情報がある。落花生最中、美味しそう。
私が行った時は土曜日だったからか休みだった。残念!!
高嶋天満宮(古市場天神社)
Googleマップを見ながら、高梨商店から西側の裏道を通って、神社へ寄り道することにした。
こちらが、住宅街にある古市場天神社。
古市場天神社はホームページが存在!神社の歴史についても細かく記載されている。先ほどの神社と同じく、こちらも木々がカットされて見通しが良い境内。
ここは、平安時代から鎌倉時代初期にかけて千葉氏の家臣の館である「菊間館(高島館跡)」があったとされ、この高嶋天満宮もその頃に創建されたものと書かれている。
学問の神様である菅原道真公を祀っているため、合格祈願にも!
昭和14年頃の絵葉書だろうか、参道手前の階段や木々が並ぶ様子。
再び旧茂原街道へ。
イエローハットやコンビニがある交差点。旧道の雰囲気は次第に薄くなっていく。
ここからはひたすらJR浜野駅を目指して西へ。交通量が多くて歩いている人などほぼいない。
途中、スーパーマーケットのレオ市原店というお店に立ち寄った。
少し寄り道をしたので時間がかかってしまったが、浜野駅東口へ到着!
次は浜野駅周辺のお蕎麦屋さんでランチです!
(訪問日:2021年12月)
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橋の跡、よく見つけましたね❗️
お見事です。私なら見付けられずスルーしていますね、きっと…。
鉄道模型のレイアウト(ジオラマ)にも取り入れたいシチュエーションでした。