石岡の近代建築巡り(続)!戦前の美しき看板建築が現存 -石岡⑻
美しき看板建築が残る石岡へ!1年ぶりの訪問です。少し時間があったので前回の訪問で行けなかった建物をメインに探索しました。前回の記事→
石岡の看板建築 !昭和レトロの街並みが残る看板建築の聖地”石岡” -茨城⑹
土橋通りの煉瓦蔵?村山支店
前回描いたマップが下のもの。番号がついていない、右上の建物が今回の目的地「平岡理容店」。
石岡駅西口から「中町通り」の街灯がある国道355号へ。そして筑波銀行石岡支店の斜め向かいにある「神社通り(土橋通り)」を西へ進む。
表から二軒目に青果店「村山支店」の建物があった。看板と庇でよく見えなかったけど、これは蔵造りの店舗では?!びっくり~
マップにも載っていなかったので危うく見逃すところだった…
少しだけ見える横、明らかに蔵である。しかし土台は煉瓦?防火対策?できれば壁の間に顔を突っ込んで詳しく見たいくらいだ…
覆っているものを取り払ったらどのような外観になるのだろう?庇の両側は石造りの柱が見える。
調べてもあまり情報が無かったが、上部に小さな飾りも見えるのでまた今度行った時はじっくり見よう。
平松理容店店舗兼住宅
土橋通りを西へ進むと、木村生花店の隣にお目当ての看板建築が見えてきた…ワクワク。
うわ~美しい!まるでお城みたいな完成度の高い看板建築。そして状態も良く綺麗に残っている!
国登録有形文化財。石岡市公式ホームページにも情報がまとめられている。
石岡市府中2-7-20
昭和3年に建てられた、木造2階建てのいわゆる看板建築です。三和土(たたき)に大鋸屑(おがくず)を混ぜた床は大変珍しいものです。また、コリント様式風のアカンサスの葉の天蓋や理容鏡、理容椅子など、昭和4年の大火を免れた建築当初の姿がよく保たれています。
昭和3年(1928)築、木造二階建ての看板建築。柱の部分にも雷紋模様…凝っているなあ。
窓枠などは変わっているが、店内の床や備品も文化財の一つとして価値が高いとは凄い。私が訪れた時も営業中でお客さんがいたので撮影は迷惑にならないように…
メインストリートである中町通りだけでなく、少し離れた裏道にもこんな立派な看板建築が存在するとは恐ろしい…文化財の理容店に通える地元の方が羨ましいなと思った。素敵。
土橋通りの建物
私が訪問したとき、平松理容店の向かいが広大な更地になっていたが、数年前まで平屋の看板建築のような建物が残っていたようだ。
シンプルだけどダイヤのマークが描かれた上品な建物。見ることが叶わず残念だ。
また、平野理容店の隣の建物も素晴らしい。平屋の商家建築と蔵の様な倉庫が併設。
しかも洋館付?!二階建ての小さな洋館のような建物が建物の奥にある。白い壁に覆われているが昭和初期頃に建てられたものではないだろうか…気になる。
そして中町通りへ。詳しくは前回記事を書いたのでそちらを参考にしてください。コロナ禍ということもあり、休業中のお店も多かったです。
お土産を扱う、一番左の「玉川屋」は2021年12月をもって閉店したとSNSで見かけた。建物の今後が少し心配。
そして石岡を代表する看板建築群…いつ見ても美しいな~
特に建物に興味がない友達も、この看板建築を見て感動していた。良い建物は知識があるないに関わらず見る人の心を動かすのだな~と実感。
本当は「まち蔵藍」で一休みしたかったけど、休業中だったので残念!またの機会に!
下見板張りの洋風建築、元病院?
そして旧街道沿いから一本東側の裏道へ。
下見板張りの素敵な洋風建築が残っていた。うっすらピンク色で可愛い~
横から見ると二階の右側部分が少し出っ張っているのが印象的。純和風洋式を敢えて見せているのだろうか。
正面の窓。建物内はさぞ明るい雰囲気だったのだろうな…
1階の窓は格子があるので雰囲気としては郵便局、銀行?病院として使われていた?という話も。
検察審査会石岡協会連絡所の看板があるので現在も使用されているのだろうか。
国府2丁目。文化財登録されてなくても美しい建物が各地に点在している。石岡の探索はまだまだ尽きない…
(訪問日:2021年8月)
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今回も魅力的な建物が沢山ですね。再訪して正解ですね❗️
久しぶりに可愛いイラストの新作を拝見させて頂きました。笑