大正期の病院建築。東金市滝沢、密かに現存する近代建築
東金市滝沢のある集落にある大正期の病院建築。どうしても一目見たくて、今回のドライブ中に立ち寄った。
東金に残る病院建築「今井医院」
東金市滝沢(たきさわ)。室町時代に滝沢郷、昭和22年まで滝沢村。真亀川最上流成東川流域に位置する。(『角川日本地名大辞典』)
今回訪れたかった近代建築は、真亀川に沿った集落の中心部にある。
こちらが旧今井医院。現在は閉業し、個人宅なので詳細な住所は控える。
1階入り口の窓ガラスに「今井醫院」の文字が残っていた。
「千葉県の近代産業遺跡」には大正2年築と紹介されている。
東金市街から6km程山奥にいったところにあります。 田中家具店 のご主人に案内されてこの建物を初めて見たときは驚きました。 まるで明治時代にタイムスリップしたようです。
今井家は代々医業を営み現在でも開業しています。この建物は大正2年に建てられましたが、大工はこの建物を建てるために横浜まで建築の勉強に行ったそうです。 開業当初は2階は病室でしたが、現在は物置になっており、1階で診察をおこなっています。
この記事が書かれた当初は、1階で診察を行っていた様子。一体いつまで使用されていたのだろう?
2回はバルコニーのような洋風な造り。玄関部分の唐破風の屋根と合わさって疑洋風建築に。以前の写真を見ると緑色だったが現在は風化したのか水色に…
今井医院を検索すると、現在は東金市田間の方に病院があるようなので移転したのかもしれない。
外から見ていると、ガチョウ?クジャク?が数頭庭先に居て、鳴き声が聞こえてきた。
滝沢の日吉神社
東金市滝沢、周辺を少し探索。旧今井医院の隣には旧今井酒店やガソリンスタンド跡があった。いずれも現在は営業していない。
滝沢の村社、日吉神社へ。鬱蒼とした雰囲気の森の中にある神社。
鳥居に文字が刻まれている。太陽が反射して読みづらい…
鳥居をくぐると昼間でも少し暗い山道の参道が続いている。奥に見えるブルーシートが気になったので足早に階段を昇った。
階段を昇った先にあるのは、社殿。
半分、ブルーシートで覆われている。近年の台風の影響だろうか。
痛々しい。修理することが難しいのだろうか…
社殿の右手に、先ほどとは別の階段があったので帰りは別の道で降りた。
透明感のある小川に癒された。
(訪問日:2022年2月)
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