市川の住宅街にある「砂河原」。趣深い古民家レンタルスペース

市川真間駅から歩いて住宅街を歩いていると、築100年を超える古民家の入り口が…
かつて高級住宅街として知られた市川の面影を感じる一角でした。
市川のレンタルスペース「砂河原」
千葉県市川市市川1丁目21−22。京成本線「市川真間駅」で下車。線路沿いの古本屋「智新堂書店」がお休みだったので、そのままの足で市川駅を目指し南下した。
閑静な住宅街を歩いていると、高さのある松の木が立ち並んでいる。

市川の住宅街を歩いているとよく見かける光景。背の高いひょろっとした松の木は、一体いつからその場所に存在するのか…
そして現在も区画整理などで撤去されずに残されていることも凄い。以前、「いちかわ西洋館倶楽部」の記事で記載したが、昔は黒松林が広がっており、その中に洋館が点在していたという。まさに別荘街。
現在は建物こそ違っているが、豪邸が立ち並ぶ住宅街の雰囲気は昔と変わらないのかもしれない。
その中で、1ヶ所、古き良き時代の建物が残っている。

レンタルスペース「砂河原」である。門の外に看板と写真がある。Googleマップにも載っているので、知る人ぞ知る場所なのかもしれない。

この日は何にも使われておらず、門は閉まっていた。門の中央部には花の形をしたレトロな照明がちょこんと。可愛い。

調べると、築100年を超える古民家がこの門の奥にあるらしい。主屋をレンタルスペースとして貸し出しており、外からは想像もできないような美しい庭と邸宅が残っている。
最近、別日に訪れた時は即売会のようなイベントが開催されていた。建物を見学してみたいな~
レンタルスペースとして興味がある方もぜひ!
追記:砂河原のこと
後日、門の前に砂河原の説明が書いてあるポストカードが置かれていた。
【砂河原のこと】
万葉の時代にはこの場所は入り江であり、所々の少し高い地区は砂州になっていました。
後の時代には徐々に干拓もされて人が住むエリアとなりましたが、砂河原の地名は戦後まで残り、今でも古い電柱のプレートにはその名前が残っています。
大正2年に画家の先生によって建てられた建物は、関東大震災で浅草から避難してきた当家の先々代が買取りました。
部分的な改築は有りましたが、当時の面影を残していることから『砂河原』と名付けました。
なんて素敵な説明書き…
大正2年築の古民家が現在も市川に残っているなんて素敵ですね。
利用料金は、4時間まで14000円(プラス1時間毎3500円)。火曜日定休日。
9時~20時。撮影会・家族行事・親睦会・料理会・展示会など。
(訪問日:2021年9月)
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何年か前ですが、記事の場所の近くで能舞台のあるお家を訪問したことがあります。
手入れもままならないのか、荒れてしまっていましたが、継ぎ目のない桧の舞台は壮観でした。
貴重なコメントありがとうございます!能舞台…気になりますね。今も残っているのでしょうか…