布施弁天~あけぼの山農業公園|布施弁天の旧参道と茶屋花華でランチを
柏市にある布施弁天へ。その歴史と旧参道、門前の老舗茶屋が気になり、布施弁天から北柏駅まで歩いてみました。
隣接する「あけぼの山農業公園」はコスモスの時期でした。
布施弁天 門前の弁天茶屋
千葉県柏市布施1738「布施弁天」
我孫子で一泊後、JR我孫子駅からバスに乗って布施弁天へ。南側の駐車場側に鳥居が建っている。
「布施の弁天さま」として親しまれています。正式には紅龍山布施弁天東海寺と称し、大同2年(西暦807年)に弘法大師空海御作といわれる弁財天像をご本尊(秘仏)として開山された祈願寺です。
平成18年には本堂・楼門・鐘楼が千葉県重要文化財の指定を受けました。
千葉県柏市に位置し、北には利根川の雄大な流れ、あけぼの山公園や広大な田園風景に囲まれた当山は、風光明媚な勝景地としても高名です。1200年の歴史と四季折々の豊かな自然が織りなす静かな時間を味わいにお越し下さい。
関東三弁天として知られている布施弁天。kamon かしわインフォメーションセンターによる記事『柏歴史発見!こだわり・柏の社寺(2)【布施弁天東海寺】』が分かりやすく面白かった。柏マニアと呼ばれる方、こんなにいるんだなと…
旧参道や門前の町並みの移り変わりが好きな私にとって、布施弁天で注目すべきはまずこの「弁天茶屋」。
鳥居傍にある二階建て、現在は閉まっている様子。
「創業江戸中期」と書いてあるが10年前のストリートビューを見ても営業している雰囲気が無いのが残念…
現在は、境内に「茶屋 花華」があるが弁天茶屋についての情報は全然出てこない。もし覚えている方いましたら教えてください。個人的にはこの茶屋が一番気になる…門前があまりに静かだな。
布施弁天 旧参道の歴史
同じく布施弁天の参道について。現在は駐車場で鳥居前から参拝する方が多いと思われるが、利根川の水運を利用して参拝する方もいたはず、と考えると違う道だったと推測し調べていた。
柏市教育委員会による『柏の歴史ある建物』に「第二章 橋本旅館」で橋本旅館と合わせて詳しくまとめられていたので引用します。橋本旅館については次の記事でまとめる予定です!
江戸時代より、布施弁天北側には「七里ヶ渡」があり多くの人々の往来があり、布施弁天は信仰を集めていた。「村人たちは農作業の合間に、参拝客相手に菓子や軽食を提供し、草履とわらじの店を並べていくが、橋本旅館が創業したのはこの頃、天保年間である。」と橋本旅館が参拝客のための旅館だったことが分かる。
しかし、その門前の様子は如何なる様子だったのか。
「旅館や茶屋が立ち並んだ布施弁天の門前町として、布施は昔から大勢の参拝者で賑わいながらも、参道沿いの景観を捉えた史料は数少ない。」とのこと。
ただ、合わせて1948年頃の航空写真に参道の解説がある。「布施弁天の参道は、橋本旅館前の鳥居から始まり溜田の土手を通り、V字型に鋭角に折れて寺の正面に向かう。」
橋本旅館から東へ進むのではなく、日本庭園側に折れてV字型の参道だった様子。橋本旅館前に建っていた鳥居が現在移設されているのかな。
今回このV字型の旧参道に気づかなかったので、高台に設置されいてる小林一茶の句碑は確認できず。橋本旅館のカフェと合わせてリベンジしよう。何なら渡場から歩いてみたいくらい。
茶屋花華(布施弁天境内)
布施弁天境内にある茶屋「花華」へ。Instagramでもかき氷の写真をよく見かける人気の茶屋です。デッキからの眺めが素晴らしいらしい、がこの日は雨だったので店内にてランチ。
茶屋にしてはドリンクメニューだけでなく、ランチもかき氷も充実。特にフルーツたっぷりのかき氷が人気みたいです。
こんぶそば・いなりと小そばセット。甘めの味付けの稲荷寿司セット、優しい味わいで家族連れに人気なのも分かる。
また、食後には栗粉ぜんざい(880円)を注文。10〜1月限定らしいです!
自家製のおぜんざい。北海道小豆を丁寧に炊き上げた程よい甘さ、初めて食べる美味しさでした。追加で甘酒も合わせて注文してしまいました!
あけぼの山農業公園(コスモス時期)
布施弁天に併設している「あけぼの山農業公園」。「遊んで学べる花の里 体感ファーマーズパーク」として平成7年(1995)に柏市施行40周年を記念して開場した公園とのこと。
あけぼの山農業公園内の風車広場、一度見てみたかったので訪問。コスモスの時期だったが、あいにくの曇天…
(訪問日:2022年10月)
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