誉田駅南口、道路拡幅工事によって変化した町並みと古民家 -誉田⑵

誉田駅シリーズ2記事目。今回は商店街のつづきで、街道沿いを西へ進みます。
道路拡張によって変化している街並みと、立派な蔵やレトロな街灯が残る裏道を探索しました!
誉田駅南口直進の商店街
千葉県千葉市緑区誉田町2丁目。外房線「誉田駅」南口の交差点から南へ。

南へ進む、県道128号沿いは道路拡張工事が行われているのか、更地になっている場所が多くてびっくり。駅前の交差点の角も、ごっそり建物が無くなっていた。

2021年3月のストリートビューを見ると、比較的新しいビルが建っているが…
後で地元の方に話を伺うと、バスが通れないほど狭い道なので新しく広いバスロータリーを南側に造る予定?らしい。確かに南へ進む道は狭く、バスが通るのには少し危険。
現在進行中で街並みが変化しているようだ。

30年近く前の誉田の街並みを知っている人に聞くと、「もっとごちゃごちゃした古い商店街だった」というが、道路拡張によって悉く解体されてしまったのだろうか…空が広いなあ。

県道沿い、左側に広大な空き地があった。この辺りにバスロータリーができるのかな?と思うくらい広い敷地。

2012年のストリートビューを見ると、2階建ての店舗住宅の姿が。2015年頃に解体されたようだ。
県道ギリギリに建っていて、ごちゃごちゃした雰囲気というのはこういうことだろうか。
向かい側のマルハチは営業中。昭和28年創業で、千葉の名産品を扱っているお店のようだ。

さらに進むと、右手にセブンイレブンがあったが、2014年頃まではレトロなパチンコ店の建物が存在したようだ…

左側の歩道が広く整備されている。薬局の店舗など、千葉信用金庫に至るまでの建物が綺麗に更地になっていた。

左右を見渡すと更地になっているところが多く、商店街といった雰囲気はあまり感じられず。引き返すことにした。

チューリップの街灯が立っているのでこの辺りも含めて誉田商店会のようだ。

誉田駅近くに残る蔵
県道から、セブンイレブンの北側にある細い裏道を通って西へ進んでみる。この道は土気往還、伊南房州往還とグーグルマップに書いてあるので歴史がありそうだ。

一方通行の道を歩いていると、住宅街の間に蔵の姿が見えた!

2階建ての立派な石造りの蔵である。裏道からは全体像を把握できないが、石の材質は大谷石だろうか?手前にも小屋のような蔵が見える。

屋根はトタン板で覆われている。蔵の横には井戸も?街道沿いだし、古くからある蔵なのだろう。地図には書いていない事なので歩いて良かった。

蔵の正体が判明するのは後程!どんなお店が蔵を持っているのでしょうか?予想してみてください!
誉田、土気往還を歩く
ここからは、土気往還を歩いて西へ進む。蔵の近くにあったのは豆腐店「長浜豆腐店」。

豆腐店も誉田商店会に加盟しているようだ。

店舗の横、奥にある建物も古そうだな~きっと老舗の豆腐店なんだろうな。


静かな住宅街。ポツポツとお店がある。

小さなパン屋さん「柳ばしベーカリー」もとても良い雰囲気!地元にこういうパン屋さんがあると嬉しいですよね~

街道沿いには新しいアパートや一軒家が建っていて、古民家は少なくなっていた。
その中でも丁字路に残る昭和の風景に足が止まった。

居酒屋、谷山商店、自動販売機に隠れて明るい家族計画も。

そしてなんとスナックの名前が「ディオール」…誉田のDior?Diorは若い人に人気があるブランドだけど、まさか誉田でその名を見るとは…

レトロな街灯を発見!
誉田商店会の街灯は、白いチューリップである。比較的新しいデザインだ。

先ほどの丁字路を北へ、大通りを目指して歩いているとまたしても古そうな建物と遭遇。整骨院と書いてあるが渋いな~

普通の民家のようにも思える店舗。営業中。

そしてなんと、小山整骨院と手描き?のような文字が残る看板も発見!

他にもないかなと思って調べると、建物の裏道にも同じ街灯を発見した。2本残っているようだ。

昔の商店街の照明なのだろうか?黄緑色の頼りない光がぼわ~と光っている。

そして何故か妙にこのレトロな看板に惹かれてしまった。青空によく映えるな~

大網街道に残る古民家
そして土気往還から大網街道、表通りへと出た。こちらは交通量が多い…

大網街道をできるだけ西へ歩いていると、アパートの隣に隠れるように古民家が見えた。

木造…よく見ると土壁?!

土に藁や砂を混ぜて水で練ったものを塗り固めた壁である土壁。耐火性もあり古くから使用されてきた塗装らしいが、最近はあまり見かけず…誉田に残っていたとはびっくり。

土壁の建物を見る機会がないので観察。表通りからはトタン板で覆われているので気づきにくいのだろう。

土壁の平屋を大網街道から眺める。現在も住んでいる方がいらっしゃるようだ。街道沿いに残る古民家…築どれくらいなんだろう。

この辺りも誉田商店会に含まれるようだ。街灯がつづいている。

明光義塾の辺りまで歩き、大網街道を引き返すことにした。

誉田、大網街道沿いの商店街
誉田駅へ向かって大網街道を歩きながら帰宅。

歩いていると左側に良さそうな町中華「栄清軒」があった。営業中、今度入ってみたい。

この並びのパン屋さんでお土産を購入。次回紹介します。

店舗の部分がごっそりと無くなり駐車場になっている建物。

やっと、先ほど紹介した蔵の姿が見えてきた!

蔵を持っている店舗がこちら!「森田扶美商店」と書いてある。

現在も営業しているお米屋さんのようだ。

蔵は、店舗の裏とその横の2つあり、米を保管する米蔵だったと考えられる。

敷地も広いし、街道に面した商店は歴史がありそうだなと思い眺めていた。
こういう昔ながらの米屋さん、そして蔵が残っている店舗は珍しいな…

誉田駅北口へ
誉田駅南口へ戻ってきた。綺麗な駅舎だなと改めて思う。


駅前にある地図、古い方を眺めていると一つ気になったお店があった。

真ん中あたりにある「誉田ラジウム岩盤温泉」という文字。千葉銀行の上に書いてあるが、大網街道沿いにそんなお店があっただろうか?見逃した?
どうしても気になったので引き返してみることに。
しかし、現在は介護付き住宅となっていた。新しい建物なのでつい最近だろう。

2012年のストリートビューで更地になっているのでどんな姿だったのか…誉田ラジウム岩盤温泉、覚えている方いますか?
そして、踏切を渡って駅の北口へ行くことにした。

日暮写真館の看板も古そうだ…この奥とあるが隠れ家のような写真館だなあ。

平屋の建物だが、赤い屋根が良い感じ!


誉田駅の北口は新興住宅街が広がっていて、スーパーも駅前にある。

南口と全く違う風景が広がっていた。誉田駅、蔵や土壁の古民家が気になるな~あまり情報ないけど、こういう建物を記録できたことが本望です。
(訪問日:2021年7月)
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