【東小岩探索】サンロードから、地場産業和傘問屋の名残が残る花火屋酒店-小岩⑹
JR小岩駅は再開発が進んでいる最中。再開発によって小岩の風景も少し変わりつつある今。小岩の街並みを記録しておきたいとの思いから、小岩を探索している。
今回は、前回のJR小岩駅南口からサンロード商店街の途中から、フラワーロード商店街に向かう東小岩6丁目付近を探索する。銭湯との出会いがあったり、小岩の探索は楽しい!
サンロード商店街
セブンイレブン東小岩5丁目店の交差点。サンロード商店街はまだまだ続いている。
しかし、とても目につく水色の街灯が現れた。1年ほど前、2019年の秋にも小岩を探索したことがあるのだが、果たしてこんなにポップな街灯は存在していたのだろうか?それくらい新しい街灯にびっくり。
形がガシャポンの容器みたいな、現代的な街灯。最近設置されたのかな?
「小岩山田や」は酒屋。スタンディングパブも営業しているらしい。
入り口わきにはレトロなお酒の自動販売機。そして私が注目したのは2階部分に取り付けられている…
お酒の形がちょっと浮いている看板。サントリーウイスキーの看板とキリンビールが飾られている。
星座が描かれている柱。サンロード商店街の名物?自分の星座を探してみよう!
サンロード商店街は千葉街道に突き当たって終わり。千葉街道との境には大きなアーチが残っている。
千葉街道
千葉街道をフラワーロード商店街の方面へと南西に進む。
しばらく進むと、これはよく見る有名な顔では…!手を入れる勇者はいるだろうか…
なぜアパートらしき場所の入り口に設置されているのか気になる。
そして、
自動販売機が設置されている建物が銅板のように見える。
花火屋酒店
銅板の屋根の建物は「花火屋酒店」。江戸川区東小岩の老舗酒店としてホームページにも花火屋酒店の情報が載っている。
コカ・コーラの素敵なステンドグラス風のデザイン!初めて見たのだが、いつ頃のものなのだろう…!
欄間の飾りもよく見ると残っている。
塩のホーロー看板はよく見るが、ワインとのコラボは初めて見た。ベストセラーワインは雪印が生産していたと書いてある。
緑色の美しい銅板建築は昭和8年の建物だという。右手にあるのは江戸川区立小岩図書館。新旧の対比が良い。
それにしても、なせ酒屋なのに花火という名称なのか気になった。調べてみると元々は違うお店だったようだ。
明治の頃から和傘屋を営んでおり、その時の屋号が花火屋だったという。東小岩のこのあたりは昔水田が広がり、農閑期副業として広まった和傘づくりが和傘屋の集落になるほど賑わったのだという。
現在、江戸東京たてもの園に小岩にあった川野商店(和傘問屋)が移築保存されているらしい。
銅板に惹かれた建築は、小岩の地場産業の名残だったとは…建物から地域の歴史を知ることができて楽しい。
江戸東京たてもの園にある和傘問屋の傘の写真がこちら。かなり前に行ったので、建物全体の写真を撮っていなかった。次行ったらよく観察したい。
小岩図書館の隣にある横長の建物はクイーンキャッスルとある。女王の城…
銭湯「亀の湯」
千葉街道沿い、東小岩4丁目付近を歩いているとビルと同じくらいの高さの煙突を発見!これはもしや銭湯では…
煙突を見つけてしまったら銭湯を探すしかない!ということで銭湯の入り口を探すことに。
あった!コインランドリーとあるが「亀の湯」としっかりと書いてある。
外観はビルに建て替えられているが、老舗銭湯だろう。
富士山の絵が描いてる銭湯らしい。内装は昔のままのようだ。
千葉街道沿いは道幅も広く歩きやすくなっているが、看板建築も少し残っている。
銭湯「友の湯」
千葉街道から昭和通りの方向へ曲がる。その道なりにあるのが銭湯「友の湯」だ。
8つのお風呂と軟水で温泉気分。「鉄道パノラマホール」が気になる…
どんなものなのだろう?調べてみたら待合所の半分ほどのスペースに鉄道模型が展示されているのだとか…
実は鉄道模型も少しかじっていたことがあるので、鉄道模型の展示がある銭湯は気になって仕方ない。奥に見えるのが小岩駅に向かって伸びる昭和通り。
小岩は昔ながらの銭湯が良く残っており、令和になっても昭和を感じることができる街だ。素敵…
昭和通り商店街ではなく、右手に伸びる道は柴又街道。柴又街道も古い建物が残っていると聞いたがいつまで残っているか…今度歩きたい。
キノエネ醬油のホーロー看板
柴又街道の途中東小岩5丁目で、キノエネ醬油のホーロー看板を見つけた。ネが子になっている。キノエネ醬油って有名なのかな?
この日初めてキノエネ醬油の看板を見つけたが、キノエネ醬油は、創業天保元年(1830年)の千葉県野田市にある老舗醤油業者だという。野田市の醤油と言えばキッコーマン株式会社だと思っていたが、キノエネ醬油も有名なのですね。また一つ勉強になりました。
このホーロー看板が残っている木造の田獲物は、キノエネ醬油を扱っていた商店なのかもしれない。とても貴重だ。
そして、下にある東小岩5丁目の町名看板もとてもレアなもの。「女性自身の店マスコット」というお店が寄贈しているようだが、小岩昭和通りに現在も存在しているのだろうか…
東小岩を中心に探索したが、まだまだありそうな予感。小岩だけで一体いくつ記事が書けるのだろうというくらい魅力的な街だ。
(訪問日:2020年9月)
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