東海神駅前で感じた僅かな商店街の香り。拡幅工事で建物が次々と無くなっている…
船橋市の中心「船橋駅」から徒歩10分くらいの場所に、東葉高速鉄道「東海神駅」がある。
今まで東葉高速鉄道は古い建物が無いイメージだったので近寄らなかったが、意外と商店街らしき面影が残っていることに衝撃を受けた。
私には商店街の姿が見える…
千葉県船橋市海神2丁目。多くの人で賑わう総武線「船橋駅」からは徒歩10分ほどの距離であるため、船橋駅から東海神駅へと向かうことにした。
船橋駅北側にある「天沼弁天池公園」の西側を進むと、古そうな建物が密集していることに気づく。
東海神駅の南側の通りに並ぶ個人商店。右側は更地になっているが、左側に古い建物が現存している。
左右の風景を対比すると面白い。昔は両サイドに建物があったのかな…
2010年のストリートビューを見てみよう。
やはり、両サイドに建物が。八百屋、魚屋、寿司屋…
鬱蒼と茂る木の下にあったお地蔵様も消えている…建物が無くなるとこんなに風景は変わってしまうのか。
左側にあるそば屋「二葉」はかろうじて残っている。
しかし、休業中…空前の灯。
そば屋のある一角には、居酒屋などの建物が取り残されたようにある。
駅の方を見ると、なーんにもない!この場所を通るのが初めてな私でも、違和感を覚えてしまうくらいに。
歩道が設けられ、歩きやすくなったことは確かだ。道路拡張のため退去させられたのだろうか。
2010年の様子。居酒屋などかなり古い建物が並んでいたが…
比較的新しいと思われる建物も取り壊されているのを見ると、全体的に撤去させられたのだろう。
駅の近くに行けば行くほど、更地に。
角にあった「佐藤精肉店」も更地になっていた。
昔住んでいた方が見るとショックを受けそうだと思いながら、歩いていた。
東葉高速鉄道「東海神駅」
東葉高速鉄道「東海神駅」は、平成8年(1996)に開業した駅。地下に駅がある。
駅前にはロータリーなどはなく、住宅街の中にある小さな駅。車での送迎も難しいほどに密集した道路であるため、拡張工事が行われたのだろう。
昔の地図には、佐藤精肉店の姿が。
周辺は住宅地が広がっている。東葉高速鉄道は東京へのアクセスも良いので、多くの人が利用しているのだろう。
コンビニが近くにあるので買い物には困らなそうだ。
東海神駅前の写真を残している人が、調べても見つからなかったので情報が無い。商店街と言えるほどではなかったのかもしれない。
これからどのような街並みになるのだろう。
東海神駅。
思い入れがあるわけではないが、駅前が更地になっている風景を見て驚きを隠せなかった。これからの変化が気になる駅である。
追記:この通りは行田に抜ける旧道で、狭い通りには商店だけでなく銭湯や木工所、食品工場が立ち並んでいたが、野田線高架工事、東葉高速鉄道の工事に関連して道路拡張で面影が無くなったという。
船橋市海神2-15-22に銭湯「ふじの湯」があったが、2008年に閉業したとわかった。海神にも銭湯が…調べたら、先ほどの商店街の通りだった。覚えている方はいるだろうか。
(訪問日:2021年1月)
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