東千葉駅前商店街。銭湯「喜代の湯」から商店の跡が垣間見える道
前回の千葉県千葉市中央区椿森1丁目の旅館の謎について探索した後、東千葉駅入り口にある銭湯「喜代の湯」へと向かった。
周辺も何気なく探索していると、東千葉駅北口のかつて賑わったという商店街の名残を発見した。
椿森1丁目
銭湯までの道、椿森1丁目を探索。
歩道が狭い道路を進むと、銭湯にたどり着く。
アパートの1階部分、駐車場になっているのだが井戸のポンプがそのまま残されていた。アパートが新しく建てられる際に残されたのだろうか。とても面白い。
椿森1丁目周辺は閑静な住宅街が広がっていた。
銭湯「喜代の湯」
探索の際は、できるだけ銭湯の建物の写真も残そうと思っている。昨今の情勢も影響して、銭湯が相次いで閉業しているからだ…
今回の銭湯は東千葉駅入り口の複雑な交差点の角にある「喜代の湯」。赤い屋根が目印。
レトロな看板。バイブラ、エアバス、日替わり薬風呂、ジェットバス…バイブラって何だろう?ぶくぶく泡の風呂のことらしい。なるほど…
営業時間の8時のところが修正されているから、短縮されたのかな?調べたら以前は11時までだった。
銭湯で8時までって他の場所と比べて早い気がする…
銭湯の入り口には唐破風の屋根のデザイン。コインランドリーも併設されている。
喜代の湯が開業したのがいつなのか、情報があまりないのだが、過去の住宅地図と合わせて昭和31年~35年の間に開業したことがわかった。昭和35年の住宅地図では、「㐂代の湯」とある。
東千葉駅は、JR総武線の中でも各駅停車しか停まらないため、利用客が少ないと言われている。地元の方が利用する銭湯なのだろう。
隣接している駐車場から見た写真。煙突もしっかりと残っている。
千葉市内では珍しい昭和の銭湯。
喜代の湯
営業時間:15時30分~20時
定休日:火曜日
大きな蔵のある邸宅
東千葉駅入り口の交差点から見える立派な蔵。
青いスペイン瓦の屋根と白い壁がとても美しい。
中央にある丸いマーク?は一体?
蔵があり、入り口も立派。聞けば地元でも有名な有力者の方の邸宅らしい。
駄菓子屋?鵜沢商店
蔵がある邸宅の横を東千葉駅の方へ進んでいると、営業している商店を見つけた。
商店の看板などがないので、店名がわかるのは壁にある一枚の紙だけ。
店内は手前が駄菓子が揃っていて、奥に日用品など生活に必要なものが揃っている。
住宅街にポツンと商店が残っているのは凄い…そしてアイスクリームも充実。
駄菓子は誰でも買いやすいようにばら売りになっていた。店主の優しい心遣いが詰まっている。杏子バーも20円。夏なので凍っているのがとても美味しい…!
店主の方にお話を伺うと、この通りはかつて商店街としてとても賑わっていたらしい。鵜沢商店は戦前から営業しているなどと話していたのでかなり老舗。
八百屋、魚屋、飲食店、何でも揃っていたらしいが…
東千葉駅前の商店街?
東千葉駅北口から伸びる細い通りだが、ここが商店街として賑わっていたとは思えないほどに静か。駐車場や空き地が目立つ。
東千葉駅は、昭和40年(1965年)に開業。現在の千葉市民会館付近にあった千葉駅が総和38年(1963年)に移転したため、新設された駅。
確かに注意深く周辺を見ていると、商店らしき建物も残っている。
日曜日だから営業していないのか…
「鉄道模型とテルマエの部屋」というサイトに2017年の写真が載っている。
創業70年を超える「お食事処たか山」は2017年に建物を取り壊したそうだ。昔の建物は昭和館丸出しでとても良い雰囲気だったのだがとても新しい建物に。
東千葉駅前に広がる商店街は、その姿を徐々に消しつつある。この道が商店街であったことがわかる人は少なくなってくるに違いない。この記事を通して商店街が存在したことを記録しよう。
(訪問日:2020年9月)
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