行徳街道を歩く|新井商店会~くらしハウス 相之川いまい店(ローカルコンビニ)など

行徳街道を歩く|新井商店会~くらしハウス 相之川いまい店(ローカルコンビニ)など

浦安駅から、行徳街道を歩いて2駅分。行徳駅まで歩く旅です。

行徳街道沿いの煉瓦蔵、神社仏閣、古い建物を巡りながら、この日の探索を終了しました。

 

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行徳街道「新井商店会」と煉瓦蔵

千葉県市川市新井「新井商店会」。

前回からの続きで、浦安駅の北側、行徳街道を北上していく。東京ベイ・浦安市川衣料センターの東側にある行徳街道を歩いている。

「相馬のり店」、浦安の歴史を今に伝える海苔店。

相馬のり店

行徳街道は、市川市八幡~浦安市猫実までの街道。江戸時代に整備された。
かつては、松尾芭蕉をはじめとした多くの旅人が、江戸日本橋から舟に乗り、行徳にわたって行徳街道から成田山新勝寺や鹿島方面を目指したそう。行徳には、多くの寺院や浅子神輿店、笹谷うどん店の建物も残っており、歴史が好きな方におススメしたい街です。

今回は、その行徳のメインストリートの手前までの行徳街道を歩きます。

行徳街道へ

市川市新井。地名の由来は、市川市立新井小学校のホームページに記載されている。諸説はある。

【新井寺のはじまり】
今から400年前の江戸時代、この辺りの土地では、町の人々が生活に欠かすことのできない「水(真水)」を手に入れられず困っていました。それを救ったのが、観音さまとひとりの和尚さまでした。町の人々は、その和尚さまに感謝をしてお寺を建て、新しい井戸が湧き出た寺「新井寺」と名付けました。それが、校章の由来にもなっている今日の新井寺といわれています。

角川書店『日本地名大辞典』には、明治19・28・40年、大正5・14年にコレラが蔓延したという情報が記載されているのが気になった。旅人の往来も激しかったため流行しやすかったのだろうか。今は車社会となり、旧道を歩いている人も少ない。

街灯には「新井商店会」とあった。この通りも商店街なのですね。

新井商店会

新井バス停の傍に、煉瓦蔵が建っていた。

街道に面した煉瓦蔵

敷地は立派な民家が建っており、蔵だけが残されている様子。文化財には登録されていない。

煉瓦蔵の隣に閉店したミヤザキ薬局。薬局の煉瓦蔵かな?

ファミリープランが健在

斜め向かいには、コンビニエンスみやざき。

コンビニエンスみやざき

α?ローカルコンビニかな?個人経営のこういうコンビニ自体減っているので珍しい。市川市にあるとは知らなかったな。

市川市新田バス停傍にあった旧新井豆腐店。商店街を期待したが店舗はほとんど見当たらない。

旧新井豆腐店

行徳街道沿い、新しい民家に建て替わっている所も多い。

さらに行徳街道を北上し、旧寿司屋うら島?江戸前寿司のお店だったようだ。

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くらしハウス 相之川いまい店(ローカルコンビニ)

行徳街道、市川市相乃川のほうへ。右の建物は以前は、デイリーヤマザキのお店だった様子。今は閉まっている。ファミリープラン、公衆電話がその面影を残す。

こちらは営業中のコンビニエンスストア「くらしハウス 相之川いまい店」。

くらしハウス 相之川いまい店

くらしハウス?初めて聞いた!
調べると、ポプラ系列らしい。が、「コンビニ名鑑」によると、千葉県の1店舗しか現存しないらしい。え?!

◆元は株式会社ジャイロが展開するチェーンだったが、ポプラの全国進出の足掛かりとして2001年に買収された。同様の事情でポプラの店舗名となった生活彩家と違い、こちらは積極的な新規出店をしていないので数を減らしている。(https://konbinimeikan.web.fc2.com/ichiran/kurashihouse/index.html

営業時間 7:30-22:30

最盛期は全国に188店舗。そんな貴重な店舗だったら入って見れば良かったな…

くらしハウス 外観が可愛い

ポプラグループなので、ポプ弁も販売中。
取り扱っている商品は他のコンビニと同様、電子決済も可能。最後の1店舗、これからも残ってほしい…

それにしてもこの辺りはローカルコンビニの遺構含めて多いなと思った。

引き続き行徳街道を東へ。下の建物は、古民家かと思ったら奥がパーキングだった。

元はお店だったのかな?
バス停 中宿

行徳街道沿いの日枝神社。

日枝神社

ここ、相之川の鎮守として1659年に創建された神社。境内は綺麗に整備されている様子。

説明看板

行徳街道沿いの分岐近くにある「やまに屋海苔商店」。

やまに屋海苔商店

ネットで調べても特に情報が出てこないが、本日海苔屋3軒目。

 

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行徳街道 ふじたけ味噌醸造所跡地

南行徳小学校近くから、引き続き行徳街道。

街道沿いの古民家

気になる建物を発見!

「ふじたけ味噌醸造所」。味噌醸造!!醸造所の跡地も調べているのでこれは嬉しい遭遇。

ふじたけ味噌醸造所

たまたま持ち主の方に遭遇したので聞いてみたが、今は営業していないらしい。

つれづれ実践記」さんの記事に、詳細と古い写真が載っていた。

行徳では製塩が盛んだったこともあり、行徳塩を使った味噌の醸造所が旧道沿いに沢山あったという。知らなかった!

古い写真は木造の倉庫、現在はトタン板で覆われていることが判明。

また、浦安市郷土資料館のデータベースにてふじたけ味噌醸造所の前掛けが載っている!「ふじたけ味噌 竹澤醸造所 電話行徳九番」。電話番号が早い。歴史がある醸造所だったんだろうな。

 

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行徳街道沿いの寺社仏閣と古民家

ふじたけ味噌醸造所の向かいにあるのが、源心寺。

源心寺

旧商店かな?
これも気になる建物

 

行徳香取神社

香取(かんどり)神社。香取神宮を勧請した社とのこと。欠真間・香取・湊新田・湊の四カ村の鎮守様として崇められている。

夕焼けで真っ赤に染まった空。街並みが暗くなってきた。

赤い外観が目立つ、部屋数が多くて気になる建物。

株式会社久永製作所。王冠印(クラウンマーク)の商標が描かれている。

株式会社久永製作所について調べると、クラウンブランドのボタン・ホックの製造を行う会社で、四街道に本社があるらしい。

沿革によると、昭和22年に市川市湊新田にて設立されている。ここの奥に工場があったが、現在は取り壊され駐車場に。赤い建物はその一部分のようだ。

タバコのホーロー看板

行徳街道沿いの気になる建物は他にも。

周りとは頭一つ浮き出ている立派な古民家。旧商家だろうか。隣にお店っぽい建物、石畳が玄関先まで続いている。

ガラスが良いな

立派な門も
脇道を進めば旧江戸川

暗くなってきたので行徳街道から行徳駅へと向かった。やはり旧道沿いは発見があり楽しい。

 

(訪問日:2022年12月)

 

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