富津市富津の街並み。漁師町富津の旧中心街に存在した旧大正館

富津市富津の街並み。漁師町富津の旧中心街に存在した旧大正館

富津市富津。古くからの漁師町として栄えた富津の旧中心街。古い街並みが残る様子と、かつて存在した映画館について少しまとめました。

富津市富津の古い街並み

千葉県富津市富津。JR内房線の青堀駅と大貫駅の間から富津岬に向かう道。駅からは離れている旧中心街。

富津市富津

富津公園通り。本来であれば、いくつかある旅館の中で一泊して富津探索をしたいところだがこの日は家族でドライブだったのでまた別の機会に。今回は下見ということで!

左 味覚の宿 志ら井

県道255号。車の中から撮影。古い街並みが残っている。

千葉県教育委員会発行『集落・町並』にて詳しくまとめられている。

現在の富津港

江戸時代初期から漁業が盛んであり、幕末には海岸防備のために砲台が設置、陣屋も設けられた。

県道沿いを中心に商店街の街並みがあり、古い町屋が点在している。富津交差点角の古い門柱がある邸宅も気になるな。

富津の交差点

こちらはつし2階(前を切り上げて窓を付ける)造りで、本来茅葺屋根であった漁家の伝統を引くものらしい。

元茅葺屋根!

撮影が車に追い付かなかったので改めて探索しよう…

そしてこの日立ち寄った中華料理店に飾られていた昔の写真。道が人で埋まるほどの賑わい!上記の写真奥と同じ街並み。

お祭り時の写真

写真に写っている右手の井上商店は、看板は無いが現在も営業中。左手の読売新聞は今は無し。同じ場所とは思えないほど今は静かだ。そして車は富津公園へと向かった。

富津公園入口
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富津にあった映画館「大正館」

そして、先ほど紹介した富津の街並みにかつて古い映画館が存在した。

その名も「大正館」。

「千葉県近代建造物実態調査報告書」によると、大正9年築の木造二階建て。

大正9年,地元の網元4人によって,芝居小屋として創建された。昭和の初めに映画のための施設を付加し,主に映画館として営業していたが,昭和60年の芝居の公演を最後に,閉館している。2階は畳敷き,1階客席は270座席であるが,当初は畳敷きの桝席であった。外観はタイル貼りの丸く張り出した券売所と券売所の上部の垂直性を強調した塔状部が印象的である。また,屋根の上の換気塔が,家並みに聳え,目印となっている。大正期大衆娯楽施設として興味深い。[江口]

当時の写真がモノクロで掲載されているが、「日本すきま漫遊記」さんがカラーの写真を掲載してくださっている。→大正館 かつて富津岬にあった映画館。(千葉県富津市富津)

2001年の写真とのこと。

正面はトタン板で覆われているが、屋根中央にある換気塔が素敵。そしてピンク色のタイルが迎える正面入り口!なんて美しいのだろう…

恐らく現在の千葉信用金庫が跡地だと思われるが、その千葉信用金庫も建物が解体されてATMのみに…時代の移り変わりは早い。

あとは余談。

海ほたるから富津へ向かう途中、お昼ご飯にと思い鳥居崎海浜公園傍の魚介料理店「活き活き亭富士見店」に立ち寄った。

活き活き亭富士見店

駐車場が満席だったので少し遠い駐車場から歩いたものの、この日の行列は凄まじかった。

春休みだからかな…

木更津の狸

余りにも混雑していたので、メニューを見てそのまま富津へと向かうことに。こちらもいつかリベンジしたいな。

 

 

(訪問日:2022年3月)

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