船橋最古「常盤湯」解体に。現役の「松の湯」銭湯でリフレッシュ!
前回の続きで、船橋市本町通り周辺を探索中。最後に銭湯「松の湯」に入ってこの日は終わりにした。
解体となった「ときわ湯」
千葉県船橋市本町。本町1丁目の交差点角にある柏屋ビル、昭和期はある商業施設だったのでこの時撮影したのだが記事を書いている今ど忘れしている。思い出したら追記します。
そうそう、悲しいお知らせ。千葉県船橋市本町3丁目20−12、本町四丁目の交差点から入った裏通りにあった銭湯「常盤湯」。
既に2011年頃に閉業していたが建物だけ残っていた。しかし、ついに最近取り壊しになった。
2011年の千葉日報の記事によると船橋市内で最も古い銭湯だったそう。大正15年(1926)頃創業。→老舗銭湯の灯消える 85年の歴史に幕 船橋・常盤湯
船橋市内に残る銭湯で最も古いとされる「常盤湯」(同市本町3)が、先月末をもって閉店した。かつて漁師たちが愛したラジウム鉱泉の同店も、客足の減少や燃料費の高騰、経営者の体調不良を理由に85年の歴史に幕を閉じた。建物は当面現状のまま残されるという。
経営者の安田くにさん(84)や店を手伝う長女の伊藤節子さん(62)によると、同店は1926(大正15)年ごろ創業。東京湾の埋め立てが進む以前、周辺に多くの漁師が住んでいた昭和20年代までは1日100人前後が来店し非常に活気があったという。最近では同20~30人と大幅に減っていた。
12年前に夫で元市浴場組合長の源吉さんが亡くなった際、安田さんは「やれるだけ続ける」と誓ったが、今夏腰を痛め、ついに釜の火を消す決意をした。
その後も活用されている時期があったようだが、解体に。銭湯を活用したカフェ等流行っているが千葉県ではまだ少ない。
ラジウム鉱泉とのことで入浴できなかったことも残念だ…
船橋「松の湯」入浴
解体された常盤湯のすぐ西側にある銭湯「松の湯」は健在。今回の探索の最終目的地はここです!
なかなか渋い佇まい。コインランドリーの奥に入口があるので初見では入りづらいかもしれない。複雑な建物の造りは、かつて民宿を営んでいたのでは?という考察も。
受付はフロント式で優しい女将さんが迎えてくださいます。お菓子やビール等、飲物も充実!ロビーでくつろぐ常連さんにほっこり。
「スーパー銭湯とは違うよね」「一人だし風呂を洗うのも大変、銭湯ならみんなと話せるし楽」と銭湯はお風呂が無い人の為だけでなく、コミュニティの場としても機能していることを実感。銭湯が無くなったら… 考えたら恐ろしい。
サウナは現在営業していませんが、浴槽は3つ。48度ほどの熱々の宝寿湯と水風呂で交互浴が気持ち良い。
「船橋鎌ヶ谷あたり」さんの記事によると、昭和32年創業で現代二代目。昔は二階で釜風呂(スチームサウナ)をやっていたそう。二階??
定休日は水曜日。Twitterもやっているので要チェックです。@m_matsunoyu
湊町の松の湯は、漁師町だった船橋の面影を伝えていました。
(訪問日:2022年4月)
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銭湯というのは、単に「体を洗う」場所ではなくて、「心を洗う」場でもあり、すこしカッコつけて言うと「魂の湯治場」なのです。←これは家のお風呂ではゼッタイに不可能…。と言って旅館のお風呂もまたちがうのです。銭湯ならではの「魂の湯治場」機能に、多くの人に気づいてホシイ。
銭湯の灯(=火)が消えるというのは、何とも言えず寂しいものです。
そうそう…江戸川区の「秘湯」、「照の湯」も2022年11月に営業を終わっていましたが、この8月30日までにボーリング調査が行われ、8月31日から解体工事が始まりました。煙突が “ 時 代 物 ” のため(→時間がかかる)工事終了は、今年の11月だそうです。
と言うか、暦はもう9月、2023年もいよいよカウントダウン!?