【立石】富士ビリヤードの赤い看板。大人の路地に誘われて

ビリヤードで遊べる場所って最近見かけない。そもそもビリヤードに親しんでいる若者も減ってきているのだろうか…ビリヤードは大人の嗜みだけでなく若者も含めて、多くの人が遊んでいた…と親から聞く程度になってしまった。
だから、「富士ビリヤード」の赤い看板を立石で見つけた時は胸騒ぎがした。
「富士ビリヤード」に誘われて…大人の路地へと踏み入れた。
京成立石の商店街を抜けて

京成立石の商店街、仲見世通りは説明するまでもなく有名な商店街だ。
アーケードが残る商店街は、どことなく懐かしい気持ちになる。
立石商店街は、飲食街や日常品が並び、地域に根ざした商店街のよう。
長いアーケード商店街を抜けると、奥戸街道に出る。交通力も多く、昭和から現実に引き戻された。
しかし、立石のdeepスポットは商店街にとどまらない。商店街を抜け、向かい側の裏路地にもdeepスポットが眠っていることを発見した。
伊勢屋と文房具屋の建物の間に1メートルほどのわずかな路地がある。

そしてそこを覗くと赤い看板がちらっと見えた。

路地を覗けば富士ビリヤードの看板

赤い看板には、「富士ビリヤード」の文字。富士ビリヤードの字体がとても可愛らしく、時代を感じさせる看板だ。
現在は廃業しているのか、看板のみがその存在を知っている。Googleの地図で確認すると「富士ビリヤード」の記載があるが、実際はどうなのでしょう…

建物は二階建て。民家のようなつくりであるが、玄関は広い。大勢の人が出入りしていたのか。
カラオケに行くか、ビリヤードをするか。そんな二択になるほど、若者の間でも盛り上がっていたビリヤード。(親から聞いた話)富士ビリヤードも、このあたりの若者が集った場所だったのかもしれない。

赤いストライプの屋根が可愛い雰囲気。

富士ビリヤードの隣は明りがついている。民家のようだ。建物としては富士ビリヤードと繋がっているように思う。
富士ビリヤードに注目していたが、その向かいの建物もなにやら怪しげな雰囲気。居酒屋、小料理屋だったのだろうか。


そして2階へといざなう黄色の怪しい看板。

もしかしたらこの路地は大人が遊ぶ場所だったのかもしれない。看板からはそのような推測しかできないが、魅力的な路地だ。
帰宅して調べてみると、つい最近まで富士ビリヤードのアーケード看板が路地の入り口に立っていたようだ。撤去されてしまったのだろうか。カラフルなビリヤードの看板は、路地の入り口にふさわしいだろう。

レトロ電柱(街灯)も残っていた
路地の入り口付近で、目を凝らしてみるとレトロ電柱があるではないか。

今まで見たことがないタイプ。
レトロ電柱の中間部分が丸くふくらみをもち、シンプルではあるがシャレたデザインだ。
そして銀色のプレートもしっかりと残っている。

「東京新宿富士互株式会社」と会社名が表記されている。このように全部解読できるのは珍しい。
レトロ電柱、富士ビリヤード、居酒屋…
立石に眠る大人の遊技場が存在した証だ。
(訪問日:2020年6月)
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