江の島に残る近代建築巡り。駅舎/貸席旅館/對僊閣/鎌倉文学館
明里誕生日の小旅行!ということで今回は江ノ島&鎌倉へ~
今まで何度も訪れていますが、近代建築好きの眼になった今は違った景色が見える気がします。写真沢山あるけど割愛しながらのショートバージョン記事です。
江ノ島駅(竜宮造り)と旅館
神奈川県藤沢市片瀬海岸2丁目15−3。小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」へ。竜宮城のような駅舎がかわいい。
以前来た時はもう少し小ぶりだった気がする…
2020年に完成した新駅舎は以前よりもより一層「竜宮造り」に力を入れたようで。昭和4年開業時の旧駅舎も好きだったな~
周辺をぶらり散策。すなば通り沿いにも老舗旅館「紀伊国屋旅館」があり、風呂場がタイル張りでレトロなのでいつか泊まりたい。
そんな紀伊国屋旅館の手前にある木造建築が気になった。紀伊国屋旅館関連施設かと思いきや違うらしい。そして江ノ電「江ノ島駅」駅前の通りなので人通りも多くあまり立ち止まって見ていると怪しいのでササっと。
ガラス戸には「旅館 貸席」。貸席という言葉が馴染みが無いが、パッと思い浮かぶのが花街関連の待合茶屋…
調べると「会合や食事のために料金をとって貸す部屋。また、これを業としている家。貸座敷。」という意味で、ここでは海水浴場が近いことから”海の家”の貸席とのこと。
そして、この建物は「旅館 石政」の建物らしい。2009年に撮影された今よりも綺麗な姿が映っている。→M K「貸席・旅館 石政」
現在は旅館業営業していなさそうだが、建築、歴史両方の観点から話を伺ってみたかったな。店頭では野菜や骨董品?が販売されている様子…
すぐそばには高層マンション… いつまでこの建物も残っているか、存在自体が奇跡的な建物だった。
江の島一の鳥居”新吉原”
そして江ノ島へ。江島神社の一の鳥居、今まであまり注目したことが無かったけど…
青銅の一の鳥居。よく見ると”新吉原”の文字。
鳥居自体は、江戸時代末期の1821年に再建されたものだそう。何度も通ってきたのに、今は遊廓を調べているからこの文字が見える。知っていると知らないでは街の景色が変わってくることを実感。
詳しくは「知の冒険」さんがまとめているのでご覧ください!→青銅鳥居に秘められた江ノ島と吉原遊廓の関係とは!?
参道沿いには今も老舗旅館が現存。恵比寿屋は江戸時代初期の創業。
またいつか宿泊したい。
今回誕生日で宿泊したのは同じく参道にある「岩本楼」。鎌倉時代から歴史がある老舗旅館、ローマ風呂は必見です…次回の記事をお楽しみに♪
明治時代の黒ポスト
参道沿いでもう一つ気になったもの。
明治時代の郵便差出箱(ポスト)… 流石江ノ島。
明治20年頃に使用されていたものを復元したそう。
老舗旅館「對僊閣」/鎌倉文学館
また、次の日は鎌倉散策へ。
長谷寺の参道にある旅館「對僊閣」は憧れの宿。いつか宿泊してみたい!!
昭和2年築、明治末期から営業を続けているそう。
「鎌倉タイム」さんの記事が詳しい。→https://kamakura-guide.jp/taisenkaku
戦前の意匠を残す和風旅館
長谷寺の参道に對僊閣あり。鎌倉で泊まるなら風情のあるところがおすすめ。一歩足を踏み入れれば別世界です。高浜虚子がホトトギスの会を開き、与謝野晶子が宿泊した当時の雰囲気のままです。
しかも1泊朝食付¥7,800って意外とお安い…
鎌倉、江ノ島は老舗旅館が多くて泊まりたりないよ!!
そして長期休館になる「鎌倉文学館」へ。
老舗旅館や近代建築を巡った充実の誕生日となりました。
(訪問日:2022年7月)
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