江ノ島「岩本楼本館」宿泊!文化財のローマ風呂と850年の歴史ある旅館
江の島を代表する老舗旅館「岩本楼本館」に宿泊しました!昭和初期につくられた「岩本楼ローマ風呂」と「弁天洞窟風呂」は昭和レトロが好きな方、近代建築好きな方におススメです!
鎌倉時代からの歴史ある老舗旅館、宿泊レポートです。
岩本楼本館の歴史!江の島の老舗旅館
神奈川県藤沢市江の島2丁目2−7。江の島へ!2022年夏、岩本楼本館に宿泊しました。
江島神社の参道沿い、老舗旅館がいくつか存在していますが、富士見浜方面に建つ岩本楼本館。古い門柱が目印です。この日は私の23歳誕生日!
外観、宿泊棟は新しいので宿泊する分には申し分ない高級旅館。目の前に海と富士山が見える絶景の客室に、相模湾の地魚料理を頂けるお食事、そして何といっても昭和初期のローマ風呂が魅力です。
岩本楼の歴史は古く、鎌倉時代から。私が宿泊した老舗旅館の中でトップクラスの歴史…
元は宿坊として栄え、明治期になってから旅館に。
岩本楼本館の歴史については、「知の冒険」さんも詳しくまとめているので、是非合わせてご覧ください。既に有名だと思うので私は割愛します笑
老舗旅館というと古臭い~というイメージがある方もいるかもですが、岩本楼本館はそんなことはなく!ドライヤーも新しく、若い方でも十分かと。ネットでは幽霊、とかキーワード検索に出ていますがそんな感じもなかったな。
岩本楼本館、地下1階~3階の館内図。お風呂があるのは1階。プールもあります!家族連れが宿泊していました~
そして宿泊者のみ見学できる1階の「岩本楼資料館」。旅館の中に資料館を構えているって流石です…なかなか無い。
そんなに広いわけではないが、想像以上に資料が展示されていて、じっくり時間かけてみると時間かかりそう。写真撮影不可の箇所もあるので一部のみ。
絵葉書やパンフレットなど紙類だけではなく、岩本院(宿坊)時代の建物に使われていた襖や鏡、看板など大きな資料も多数。中央の「宮内省御用旅館」とあるように、皇室関係の方も宿泊されたことが分かる看板も。庶民が宿泊できる現代に感謝。
昭和10年頃の岩本楼本館の入口の写真。奥に木造の岩本楼の建物が写っているが現在と門柱と壁の雰囲気は変わらず!現在の街並みと違和感なく溶け込んでいる。
岩本楼のローマ風呂!文化財
岩本楼本館の一番の見所は浴室でしょう!
「入浴は”皇帝気分”で」と紹介されている。昭和5年(1930)に造られた洋風風呂、国登録有形文化財に登録されている。
1階の浴室、時間制で入れ替わりだった。宿泊した日は遅い時間が女湯ローマ風呂になるというので、深夜12時に入浴。写真は事前に見学したもの。
ローマ風呂、実は脱衣所も凄い… 入った瞬間昭和初期に時間が戻ったよう。
ドーム型の天井に一面漆喰壁?少し湿気は溜まりそうだが、脱衣所の雰囲気も当時のままだろう。昔のサイズ感なのか、脱衣所も広くない。
国登録有形文化財に登録されているお風呂に入れるって、贅沢すぎる…本来だったら見学飲みとかでも良いはずなのに。
そして扉がこの孔雀のステンドグラスなんです!!両サイドの扉を開け閉めするだけでも緊張感が漂う。
しっかり注意書きも。イタリア製の最高級品のため、お取り扱いにはご注意を…って小さいお子様には通用するかな。改めて今まで現役で保っているのが凄いわ。
お待たせしました、浴室へ…
わ~~~!これが本物!
天には煌びやかな黄金に光るステンドグラスと、タイル張りの浴室!右手は前面ガラス、そんなに広くはない浴室も解放感たっぷり。
昔はガラスから良い景色が見えたのかな。桶や椅子は現代なので綺麗です。ご安心を!
こちらも現在は使っていない一面タイル張り。おそらく口の部分から滝のように流れていた?
そして浴室から見た扉の孔雀は外からの光で一層神々しく…
タイル張りの浴槽に入って眺める時間は至福のひとときでした。
もちろん、もう一つの「弁天洞窟風呂」も雰囲気あって良かったです~!
「岩本院時代は稚児を折檻する土嚢だった」とか、と聞くと少し怖いが…笑
岩本楼本館 他館内の写真
岩本楼本館の他の写真。料理も豪華で誕生日の宿としては最高でしたね!
今回はローマ風呂メインでまとめたいなと思っていたので、割愛しますが迷っている方は是非宿泊を…!
(訪問日:2023年7月)
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