「ひばりが丘団地」江戸東京博物館でも団地のリアルな復元展示が楽しめる

団地を博物館に展示している場所として、有名な場所は、松戸の博物館「松戸市立博物館」だが、東京にも団地を展示している博物館がある。
江戸時代の資料を主に展示している「江戸東京博物館」にて、ひばりが丘団地の模型が展示されていた。団地を再現している博物館は多くの人を惹きつけているように思う。
現在、2025年まで全館休館中です
団地の展示がある江戸博
東京都墨田区、JR両国駅の傍にある「江戸東京博物館」は江戸時代中心の博物館だと思っていた。
展示の後半に、明治大正、昭和の展示があったのは覚えているが、数年ぶりに訪れた江戸博は新たな魅力が追加されていた。
この日は、前回紹介した企画展「大東京の華」を目的に訪れたので、予想外の団地の展示との遭遇にテンションが上がる。しかし、閉館間際だったため、とりあえず撮影だけしてきた…もっと時間的に余裕があるときに訪れたい。

ひばりが丘団地の展示
復元されたのは昭和37年(1962)頃の「ひばりが丘団地」。「ひばりが丘団地」は、東京都の北多摩郡田無町、保谷町(現:西東京市)、久留米町(現:東久留米市)の三町にまたがる場所に建設された集合住宅とある。
昭和34年4月から入居開始。全戸数は2,714戸。間取りで多かったのは2DK だったそうだ。

造成当時は、日本住宅公団最大の公団住宅で「マンモス団地」のはじまりとされている。
展示で気になったのは、お風呂が木桶だったこと。時代を感じます。

どこか懐かしい展示。展示の面積としてはそこまで広くないが、見応えはある。

台所には、当時の家電や生活用品がたくさん置いてある。



以前見たことが無いなと思ったら、2015年の常設展示リニューアルの時にひばりが丘団地の実物大模型を新設したらしい。実物大展示は、イメージが湧きやすくてとても楽しい。

洗濯機も今とは全然違う。ハンドルは、果たして何に使うのだろう?と思ったら、乾燥機らしい。

なんと、階段から玄関までも再現されていた。

玄関の扉まで近づくことが可能。ここだけ撮影すると本物の団地みたい。

ひばりが丘団地は、老朽化もあり現在は建替えが進んでいる。

ひばりが丘団地には、アーケード商店街の名店街もあり、スターハウスもまだ現役が残っているらしい。今度本物を見に行ってみたいな。
ちなみに団地の展示は、千葉県の佐倉市にある「国立歴史民俗博物館」、松戸市の「松戸市立博物館」にもある。
佐倉の展示はこちら↓
歴博で大正・昭和の世界観に浸ってきた!国立歴史民俗博物館 -佐倉⑴
コンクリート製ゴミ箱
余談だが、普段私が集めているコンクリート製ゴミ箱も展示されていた。

私にとっては、コンクリート製のごみ箱が道端にあることが珍しく、記録に残そうと思っているのだが、その歴史を知ることができて嬉しい。

1966年末までに撤去されたとあるので、今も残っているものは珍しいはず!また見つけたら記録しよう。
(訪問日:2020年10月)
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