船橋・大穴の住宅街で営業している小さな駄菓子屋さん「赤い風船」

世の中にはまだまだ知られていない駄菓子屋が身近に…
今回紹介する駄菓子屋も、住宅街の中にある小さなお店。閉店したと思っていたらリニューアルオープンしていて驚いた。
船橋市大穴の住宅街にある駄菓子屋
千葉県船橋市松が丘。「松ヶ丘緑地」という自然豊かな公園の南側にある住宅街に、1軒だけ駄菓子屋がある。あまり知られていないので、詳しい住所は控えておこう。
私は小さいころに、この駄菓子屋を訪れたことがある。たまたま車で通りかかったので親に連れて行ってもらった気がする。
そのことを覚えていて、10年ぶりくらいに訪れようと思ったのだが、ストリートビューで見ても開いている雰囲気が無く、閉店したのだと思っていた。

そしたらまさかの営業中だった。これはびっくり。閉店した駄菓子屋ばかり見てきたので、まるで駄菓子屋が生き返ったかのような…

店内には所せましと駄菓子やおもちゃが並べられていた。狭いので大人二人くらいしか入れない。

でも、違和感があった。以前は真っ暗で奥に長く、昔の良い意味で小汚い駄菓子屋だったから。
聞けば、5年ほど前に改装したという。店内の広さは半分ほどになったが、以前よりも綺麗で見やすくなった。

5年前、レトロゲーム機が無くなったことで、閉店しようかと思ったが、改装して細々と続けることにしたのだという。
そもそも、このお店は40年ほど前にオープン。

この地に引っ越しをしてきた時に始めたという。店名は当時中学生だった娘さんが命名した「赤い風船」。
今はどこを探してもその店名が無いので知らない人も多いのでは?「赤い風船」、子供の夢が詰まった素敵な店名だと思った。

接客してくれた店主の女性は80歳。長年駄菓子屋を経営してきたからか、とても若い。お話がとても盛り上がった。

元々子供がそんなに好きではなかったらしいが、冷静に子供と向き合うことができるので逆に駄菓子屋として適していると話していた。

「駄菓子屋なんて儲からないわよ、欲があったらこの仕事はしない。」
だから子供たちのことを第一に、遠くから来ている子供には「早く帰りなさい」などと促す。

営業時間は、15時~17時半頃。不定休なので、いつも営業しているとは限らない。

放課後になったら子供たちが自転車で訪れるのだろう。周辺に駄菓子屋はあまりないので、貴重なお店だ。

しかし、「お菓子を東京まで買いに行くのが大変なのであんまり買わないでね、一人2~3個までね」と言われる。

本当に利益を考えていないんだな。確かに買い付けに行くのは大変なので、大人買いはしないように。
貴重なレトロゲームが現役!
昔は数台あったレトロゲームも現在は1台。ロボット?というパチンコゲームが残されていた。

業者の方も「残した方が良い」と言って残してくれたそうだ。
昔は当たり前だったレトロゲームも、今は珍しい。

ちなみに現役!十円を入れて遊ぶことができる。

隣ではジュースも販売中~

知名度がとっても低いお店なので、記事にするのは迷ったが、いつまで営業されているかわからないので記録しておこうと思う。
知ってほしいけど知られたくない。
大人が冷やかしで行ってほしくない場所。これからも近隣の子供たちのオアシスであってほしい。
(訪問日:2021年4月)
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いつまでも、残っていてほしいですよね。
「大人が冷やかしで行かない方が」は、
良く分かるのですが、冷蔵庫内にある大量の
黒ラベル(その奥は、まさかエビス!?)
完全に、ビール通の選択で笑えます。
確かに!地元の方が利用するのでしょうか、敢えて触れないでおこうと思います笑
今でも現役だったとは…とても驚くと同時に嬉しく思います。おばちゃんもお元気そうで何よりです。
私が小学生の頃は皆「あかふう」と言っており、それが店名だと思っていたので、正式名称をこちらで初めて知りました。書かれてる通り昔はゲーム機が何台かあり、メダルを入れて遊びましたね。ジャンケンのゲームだったかな…20枚の当たりが出て、友達からせびられたのを覚えています(笑)。
ビショップさん、ご存知でしたか!覚えている方に届いて嬉しいです!!やはり「あかふう」で浸透していたのですね笑
家族で昔話をしてたら、あかふの話になり、今もやっているか気になり検索したところこの記事に辿り着きました。今もやってるのかとびっくりしましたし感心しました。懐かしい気持ちになりました。ありがとうございます。
今度行ってみたいと思います。あまり買わないようにします笑