再整備で生まれ変わる「千葉競輪場」と「千葉公園球場」

千葉公園に向かって歩いていたら見つけた謎の壁!ここは「千葉競輪場」だった。その隣には「千葉公園野球場」。現在は閉鎖されている。
かつての遊技場は、東京オリンピックに向けた再整備が行われているというが現在の姿は果たして。
インパクト大の壁画
遠くからも目立つ赤い壁。何やら不思議な力がありそうな…?

実はこの壁は、千葉競輪場のイメージを明るくするために「人の集まる楽しい雰囲気」をテーマに2013年に描かれたもの。

千葉大学の学生と、社会福祉法人大成会かしの木園(成田市)の方々でつくられたコラボレーションアートは、とても引き込まれる世界観だ。

千葉競輪場
壁に沿って行くと、千葉競輪場の入り口へ。

とても静かな様子だな…と思ったら、2017年12月17日を最後に一旦閉幕しているという。千葉市の千葉公園の再整備に向けたマーケット型サウンディング調査
現在、千葉公園の再整備が進んでおり、千葉競輪場の跡地には「(仮称)千葉公園ドーム」が建設される予定となっている。千葉公園ドームは地上3階、地下1階、屋内に自転車競技用の国際規格に準拠した周長250mの木製トラックを配置。
2020年度供用開始らしいが、果たして?
千葉競輪場は昭和24年(1949年)に開設され、70年近くの歴史がある。しかし、近年は集客力が急速に落ち、売り上げが低迷。何度も廃止が検討された歴史がある。そして2019年から解体工事となり、全面的に生まれ変わることになった。
千葉競輪場の前には、「マネーショップ ヤタガイ」と古そうな看板がある。競輪場の面影を残す看板?

千葉公園球場
千葉競輪場の隣にも、何やらひっそりとした入り口が…

こちらは70年の歴史に幕を閉じた千葉公園野球場。
令和2年3月に廃止となった。老朽化や千葉公園全体の再整備にともなって、新たな賑わいや交流を生む芝生広場などに生まれ変わるらしい。

昭和24年(1949年)に完成した球場では、かつてはプロ野球の公式戦や高校野球の県大会が行われるなど多くの人に親しまれてきた。

3月一杯までは無休で営業していたとのこと。

千葉公園の再整備の影響で、このあたりも快適な場所へ生まれ変わろうとしている。

なんとなく「夏草や兵どものが夢の跡」という松尾芭蕉の句が思い浮かんだ。

現在は草木が生い茂り、グラウンドにも土が盛られている。かつての姿はない。


千葉公園駅周辺
千葉公園駅周辺で見つけた煉瓦の排気口のようなもの。

千葉公園駅周辺は、交通の便は良いのだが人気があまりない。

国道沿いに建っている立派な2階建ての建物が気になった。

旅館?と思ってしまうくらい、豪華な建物は船橋市の玉川旅館を彷彿とさせるよう。

が、かつての住宅地図を見ても個人宅のようで特に変わった歴史は見つけられず。

千葉公園付近は千葉駅からも近いが、都会の喧騒を感じない街並みが広がっている。今後、どのように新しく変わっていくのか楽しみである。
(訪問日:2020年9月)
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