【美術館】これぞ本物の美術館!鞘堂方式で建物をそのまま保存した千葉市美術館

【美術館】これぞ本物の美術館!鞘堂方式で建物をそのまま保存した千葉市美術館

美術館の建物自体が文化財級のインパクト!そんな素敵な美術館が、千葉県の中心都市、千葉市にある。その名も「千葉市美術館」だ。

遠くから見ても(むしろ遠くからでないと全貌がわからない)その凄さを感じることができる千葉市美術館の旧川崎銀行千葉支店の建物。工事の影響で開館はしていなかったが、外観だけでも楽しむことができた。

鞘堂方式で保存した千葉市美術館

千葉市美術館へは千葉駅からも徒歩15分程とアクセスがしやすい。また、千葉都市モノレールの葭川公園駅が最寄り駅だろう。近くにプラネタリウムも併設された千葉市科学館もあるため、博物館をはしごできる。

千葉市美術館は、本町通りに面している。

本町通りに面した千葉市美術館

旧川崎銀行千葉支店の建物を、新しいビルが包み込むように復元保存されているのが特徴だ。この保存方法を、鞘堂(さやどう)方式という。

さや堂ホールと書かれている
公共建築百選

その名前が、さや堂ホールとして現在も親しまれている。空襲の被害のあった千葉市では数少ない敵視的建造物の一つで、ネオ・ルネサンス様式を持つ唯一の建物といえる。千葉市指定文化財のひとつ。

その特徴としては、建物を支える円柱の上部に渦巻き状の装飾を持つ「イオニア式」のオーダーと呼ばれる列柱。

獅子の取っ手
鍵穴?

中央にある重厚な扉には圧倒される。扉の上部についている温泉マークのようなものは、川崎銀行の「川」の文字だろうか。ひとつひとつの装飾の精巧さが、当時の川崎財閥の権力を物語っている。

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旧川崎銀行千葉支店の建物

川崎銀行千葉支店の建物は、昭和2年(1927年)に矢部又吉によって設計された。

その後昭和18年(1943年)に合併により三菱銀行千葉支店となり、千葉市が所有することになった。最近まで中央市役所としても使われていたが、移転し現在は千葉市美術館としてのみ利用されている。

東京川崎財閥と呼ばれる川崎財閥は、水戸藩の勘定方であった川崎弥八衛門が1872年に設立。

川崎銀行は、最盛時には関東を中心に、京都、大阪、神戸まで幅広い地域に存在したが、戦災や再開発によってほとんどが消滅。

そのため、現在も残されている建物は珍しい。同じ千葉県であれば、佐倉市に旧川崎銀行佐倉支店として2つの建物、野田市に旧商誘銀行本店、千葉市に千葉トヨペット本社として残っている。

佐倉市新町にある建物は、佐倉市美術館として利用されている。

川崎財閥の誇る建築を目の前で体感できる貴重な場所だ。

2020年夏に工事が終了するらしい。その後は館内も楽しみたい。

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追記:川崎銀行千葉支店(さや堂ホール)を見学

2021年7月に再訪問し、さや堂ホールを見学。無料で自由に見学することができる。

2021年7月

千葉市美術館の中から、旧川崎銀行千葉支店の建物内へ。なんだかワクワクする。

美術館側から

さや堂ホールに踏み入れた瞬間、思わず歓声が出た。

美しい…!!

さや堂ホール

思っていたよりも広々とした空間。そして建物に合わせたクラシックな照明が天井からぶら下がっており、まるでダンスホールみたい。

美しい空間

イベントなどが行われてなければ、この空間を一人占めすることができる。なんて贅沢なんだろう…無料で。

床のタイルも花柄?の細やかなデザインでとても可愛い。

床のタイル

かつての正面入り口。現在も扉を開閉することはできる。

正面入り口

どこを切り取っても絵になるな…

 

 

照明

吹き抜け

 

2階
大理石の土台
タイル

 

天井のデザイン

当時の川崎銀行千葉支店

川崎銀行千葉支店の建物がそのまま令和の時代も保管されている。感慨深い…

扉の下部

タイルがあまりにも好みだったので縦写真にしてスマホのホーム画面に。

お気に入り

千葉駅から散歩ついでに皆さんもぜひ立ち寄ってみて下さい~

全体

何度でも立ち寄りたくなる素敵な建築でした。この後は、千葉市博物館を目指して亥鼻公園へ向かいます。

(訪問日:2020年6月/2021年7月)