亥鼻郵便局中心に旧街道沿いの商店街。看板建築、千葉大前には旅館の姿も

亥鼻郵便局中心に旧街道沿いの商店街。看板建築、千葉大前には旅館の姿も

千葉城がそびえ立つ北側は旧東金街道。以前紹介した看板建築が残っているか確認するために再訪問すると…

郵便局に貴重な資料が展示されていて、新たな発見がたくさんありました。

大和橋から旭橋へ

この日は、千葉駅から千葉市美術館を見学し、都川を渡り、亥鼻公園へ。今回はその続きで亥鼻公園の北側の旧東金街道を歩く。

中島ふとん店

中島ふとん店の隣には、かつては歴史のありそうなハンコ店もあったようだ。2011年

その向かい側の3階建てのビルが目に留まった。かつてこの辺りは料亭や旅館が複数営業していたと聞いたからだ。

3階建てビル

廃墟になっているが、窓から座敷や天ぷらの文字が見える。

窓から見える

2008年のストリートビューを見ると、

寿司・天ぷら「萬笑本店」と看板が。閉店してから10年以上経っている。かつての面影だろうか。隣の古民家は解体され、ビルになっていた。

料亭などが並んでいたという

さらに東へ進むと蕎麦屋「大新」。臨時休業中のようだ。

蕎麦屋「大新」

旭橋の交差点付近にも木造平屋、看板建築の古い建物が残っている。

旭橋交差点付近

さらに東へ行くと、2008年頃に存在した建物は取り壊され、駐車場に。今残っている建物もいつまで残っているかわからないなあ…

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レトロな千葉亥鼻郵便局

千葉県千葉市中央区亥鼻1丁目4−21。今回の目的地である「千葉亥鼻郵便局」は、交差点から南へ、上り坂の途中にある。

千葉亥鼻郵便局

小さめのなかなかレトロな郵便局。おススメされたので訪れてみた。

レトロな雰囲気

局内は、今まで入った郵便局とは違ってかなりの狭さ。入るとすぐにカウンターがあるので他のお客さんがいる場合は譲り合いながら。穏やかな時間が流れる郵便局だった。

ちなみに、関東で唯一ATMがない郵便局らしい。

こういう郵便局の建物もいつ解体されるかわからないのでよく撮影しておこう…

入り口
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昭和の地図と街道沿いの街並み

亥鼻郵便局の入ったすぐの壁に、1978年6月に描かれたと思われる近辺の絵が展示されていた。

1978年

位置としては、旭橋交差点から旧東金街道を見上げた構図。現在も千葉城は見えるが、周辺の建物はほとんど無くなっている。

左の2軒目の書店「多田屋」は改築されて新しい建物に。それ以外は駐車場かアパートに。

また、昭和31年度の「千葉市動態図鑑」より周辺の地図も展示されていた。

千葉市動態図鑑

中央に映っているのが亥鼻公園。現在と大きく変わっていて、こんなに個人商店が存在したことに驚きを隠せない。

亥鼻公園の西側、現在は静かな通りだが、かつては料亭や旅館などが存在したという。銭湯「井の花浴場」の姿も。

西側

下が、先ほど紹介した東金街道沿いの地図。亥鼻郵便局の姿も。

旧東金街道沿い

さらに東へ進むと旅館も数軒存在したようだ。

旧東金街道沿い

この地図を参考に街歩きをすると楽しいと思う。

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現在の旧東金街道沿いの街並み

そして現在の旧東金街道沿い。

現在

アパートや新しい建物、駐車場になっていて商店街の様子は壊滅状態。

廃墟になっている建物も

廃墟と千葉城。かつての賑わいは姿を消した。

千葉城

蔦に覆われていて全体が見えなくなった建物。奥は生花店だった。

もじゃハウスに
看板建築

2020年6月頃に訪問し、記事を書いた看板建築を再訪問。以前の記事→【千葉】看板建築と千葉城の、豪華な組み合わせを堪能する(解体済)

え、待って更地に…

 

更地だ…

しかもコンクリートがまだ温かい気がする。解体直後?1年前に見たのが、最初で最後だったなんて…突然のお別れ。

解体されていた

建物も一期一会。悲しみを次の糧にしなくては…

その向かい側にも2012年時点では素敵な古民家が。山内履物店だったようだ。その奥には廃墟の「福本病院」も。

旧東金街道沿いに残る中華料理屋「木栖飯店」。

木栖飯店

かつてはこの辺りに旅館が数軒存在したようだ。その先にも大谷青果店や書店の建物。

医学書を取り扱っている志学書店は移転したようだ。

志学書店

また、ローソンの隣にも2016年頃まで「川口旅館」の建物が残っていた。

千葉大学亥鼻キャンパスの正面に最後まで残った旅館…

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道路拡張と旧市立病院の廃墟が解体

また、旧東金街道沿いの千葉大学亥鼻キャンパス前の道路拡幅工事が行われ、キャンパス側の歩道が新設されていた。昔は土手が並び、道幅が狭かったため事故も多かったという。

道路拡幅

その工事に伴って、10年以上放置された「住宅街の廃墟」と言われた千葉市中央区矢作町の旧市立病院の建物も解体されたようだ。

2017年千葉日報が報じている。→“廃虚”の病院解体へ 旧市立、10年以上も放置 跡地を道路代替地に 利活用巡り千葉大と協議

2011年の様子、隣にはレストラン跡地も

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千葉県立千葉中学校前の商店

その後はローソン千葉大医学部正門前の脇道を通って南へ、千葉寺方面へ歩いた。かつてこの辺りにも旅館が2軒ほど存在した。

坂を下って

住宅街の中で営業している「土屋商店」。近くにスーパーなどがなさそうなので商店が営業しているのだろう。

土屋商店

千葉ウインドサービスってなんだろう?

千葉ウインドサービス?
コカ・コーラ120年記念

電柱のプレートには「中継所」と書いてある。中継所の面影はないが何か歴史がありそうだ。

千葉県立千葉高等学校の近く。解体工事中の邸宅があった。

立派な塀に囲まれた邸宅だったみたい。

三叉路の邸宅

学校の門の近くで営業していた商店は懐かしい雰囲気。

パンやお菓子が販売されていた。昔から変わらない風景が残っている。

フジパン

千葉県立千葉高等学校というと、千葉県内の公立高校で一番偏差値の高い学校。その門の近くには昔ながらの商店が残っているとは意外だった。

次回は千葉寺へ。

千葉市内はまだまだ知らない事ばかりで面白い。

 

(訪問日:2021年7月)

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