房総往還「稲荷町商工親交会」。煉瓦蔵が残る古民家、歴史を感じる街

千葉寺駅から房総往還を歩いて蘇我駅を目指す。
房総往還沿いは開発されずに残っている建物があり、今回も古民家やレンガ蔵が見所です。
千葉寺駅から稲荷町の住宅街へ
京成千原線「千葉寺駅」。前回、千葉駅から千葉寺まで歩いて来たが、まだ日暮まで時間があったので母と相談して「蘇我駅まで歩いてみるか~」ということに!

千葉寺駅から西へ進み、房総往還沿いを目指す。高架沿いにはホテルニュー十色という派手な看板が。

そういえば、住宅街の中に銭湯があったと聞いたけど、場所がどこかわからないな…

千葉市の銭湯一覧については以前まとめたので参考に↓
房総往還「稲荷町商工親交会」
房総往還は、千葉県船橋市宮本から館山市宮城までを結ぶ街道。全長114㎞。いつかすべて歩いてみたいと思っている。
湾岸道路の奥、西側にあるのはイトーヨーカドーアリオ蘇我店。アリオが近いので商店街にも影響がありそうだな…

まず房総往還沿いで見えたのは「わた屋酒店」。

看板の横には、電話のマークが描かれた看板。現在も公衆電話が設置されています!


東京新聞が書いてあるたばこのホーロー看板も。

そして、なんとお店の横にひっそり佇む棒を発見!
「稲荷町親交商工会」と書いてあるので昔は街灯だったのだろうが、上部は折れている…

調べると、2020年頃まで街灯は存在したようだ。つい最近商店街の組合が解散したのだろうか。

古そうな建物だなと思っていたらブロック塀に「マンション建設反対」の看板が貼ってあった。

敷地内に複数の建物が並んでおり、舗装されていない道が伸びている。なんだかおばあちゃんの家を思い出した。

外観が綺麗に塗装されているが元運送会社の建物。

川崎製鉄(JFEスチール東日本製鉄所)専用線
交差点から少し入ったところに中国漢方と書かれた「中田薬局」。閉店している。

その手前、交差点の角の2014年頃のストリートビューを見ると、ビジネスホテル樹と大川の街灯の看板が残っていた。
もしかしたら、以前は川崎製鉄所に仕事で訪れた人が宿泊するホテルだったのかもしれない。
先ほど紹介したイトーヨーカドーアリオ蘇我店を含む海岸沿いは、川崎製鉄(現JFEスチール東日本製鉄所千葉地区)の敷地だったと聞いた。
そして、その近くには房総往還を東西に突き抜ける不思議な道路。現在は駐車場だがこの一角だけ何かおかしい。

以前にも紹介したが、ここは川崎製鉄専用線の跡地らしい。重い鉄鋼など様々な貨物を輸送するため、工場の敷地には引き込み線(専用線)が網目のように引かれていたという。
左手奥に見えるのはJFE東日本製鉄所の敷地。

駐車場を管理しているのもJFEである。廃線が好きな方はレールや信号機などもまだ残っているそうなので探してみて下さい。→川崎製鉄千葉製鉄所(現JFEスチール東日本製鉄所)専用線(2010/12/16)①
街道沿いの商店街の面影
2020年頃にアパートになった海保商店。ロッテのレトロな看板、見てみたかったな~!!
また、その並びに洋品店、向かい側にも集合店舗のような建物。今は取り壊されている。
千葉今井郵便局の近くには渋いビルが…

湾岸道路沿い、現在はシャッターが閉まっているが緑の蔦に囲まれてノスタルジックな雰囲気。
再び房総往還へ戻ると、大塚たばこ店。既に閉店しているようだ。右端のところにたばこのホーロー看板が残っているのは嬉しいな。

この辺りは木造建築が並んでいるが、建替えられている建物も多いみたいだ。

2011年頃まではこの隣に古い商店の建物が残っていた。現在はオシャレな建物に。


レンガの蔵が残る古民家
その隣の古民家が今回の見所。隣接する壁は煉瓦でできている。

手前は広い駐車場…元々どのような商売をされていたのだろう。旅館のようにも見える。

そして!その奥に茶色の屋根と煉瓦がチラリ!

奥に道が続いているので近づけるところまで近づいてみる。
木が生い茂っていて全体像が良く見えないが、こんなところに煉瓦蔵が残っているとは知らなかった…千葉市は煉瓦蔵が意外と残っているものだな~
以前、千葉市中央区の本町通り沿いで見たことがあるがそれと同時期のものかな?↓
【千葉】駐車場に残されたレンガ蔵。地図から読み解くかつてのレンガ蔵の姿

蔵にはテレビのアンテナがついているので現在は民家として利用しているのかな?素敵。
蔵の周辺を見ると、敷地全体をレンガ塀で囲われているようだ。

房総往還沿いにあるレンガ蔵。調べても記録している人は見当たらず。
もう少し調べてみよう。わかったら追記します。
(訪問日:2021年7月)
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