ボトルディギングの成果。レトロなパイロットインク瓶が素敵

街歩きの合間に、レトロ瓶を探し歩いている大学生です。
今回は少しだけ収穫があった日のことをご紹介します。
ボトルディギング1日目
とある街を探索していたときのこと、人気のない道で見つけた更地。最初は素通りしそうになったけど、母が青い瓶を見つけたというので一緒に探すことに。
すると、色々と見つかるではありませんか!

正直、今回拾ったものは年代的にはそんなに古い物ではなく、戦後日常的に使われていた化粧品やパイロットのインク瓶など。中央にある白い鬼面?は正体がわからず、ちょっと怖い。

瓶を探していると、その土地を管理している方に話しかけられた。(そりゃ地面を見ている人たち、怪しいもんな…)
瓶を探していて、と話すと同じような趣味を持っている方だったので理解してくださった。「好きなだけ探して」という一言にどれほど救われたか…ありがとうございます。前回も書いたけど、ボトルディギングをする際は土地の方に許可を得ることが必須。

洗う前はあんなに汚かったのに、丁寧に洗うと新品のような状態に!左の虹色になっている瓶は、長年土の中に埋まっていることでガラスが化学反応が起きて「銀化」したものらしい。
瓶自体は古くないけど、銀化して魅力的になっている。

パイロットのインク瓶
今回テンションが上がったのが、パイロットのインク瓶。MADE IN JAPAN とエンボスあり。

緑色にパイロットが筆記体で描かれた蓋も現存。

今回は、地元の方からこの場所の歴史を教えていただいたけど、発掘した瓶から、この場所にはどのようなお店があり、人々が住んでいたのかを想像することができる。
ボトルディギングのマナーの関係から、あまり詳しいことがいえないのが残念だが、インク瓶が発掘されたことは、この場所の歴史と関わっており、面白かった。
2回目のボトルディギング
同じ場所を許可を得て2回目のボトルディギング。思っていた以上に収穫が少なかったのは、工事中に什器で瓶が粉々になってしまったからだろう。破片は多かった。

左のジュース瓶は、リボンジュース。プリントが剥がれかけているので良く見えない。
洗浄後がこちら。新しい瓶が多いな~とガッカリしていたが、よく見ると古い瓶が混じっていた。

”元禄”
これは白髪染めの瓶!他の瓶よりも気泡や表面が歪んでいて、時代を感じる一品。

元禄を販売していたのは、ホーユー株式会社。現在も「ビゲンヘアカラー」をCMで聞いたことがあるのでびっくり。
明治38年(1905)創業のホーユー。その歴史がホームページにまとめられている。
白髪染めは元禄以前にいくつも販売されていたが、大正10年(1921)に発売された「元禄」が以後73年間のロングセラーになったという。
私が生まれる前の白髪染めの瓶を、手に触れることができるって感慨深いなあ。
瓶は、多くの人にとってはゴミだと思う。
拾わなければ、その上に新たに建物が建って、二度と誰の手に渡ることなく忘れ去られるかもしれない。私は、保護の意味も含めて瓶を拾い、保管したいと考えている。これからも私の瓶探しはつづく。
(訪問日:2021年6月)
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