安房小湊駅前の鯛せんべい。とんねる水族館を通って千葉のウユニ?実入海岸へ
「安房小湊駅」で下車!日蓮上人縁の誕生寺や鯛の浦といった観光地として知られる安房小湊。
今回は反対側の「千葉のウユニ塩湖」と紹介されていた海岸の方へ足を伸ばしてみました!
外房線「安房小湊駅」
千葉県鴨川市内浦。外房線「安房小湊駅」は昭和4年(1929)開業。
旧安房郡小湊町の中心に位置し、鯛の浦、日蓮宗の大本山・小湊山誕生寺最寄り駅としても有名であるため、お土産屋や旅館などが並ぶ。
元々は、小湊鐵道小湊停車場として、五井〜鶴舞〜里見〜小湊を結ぶ計画があり工事も着手されていたが昭和初期の金融恐慌の影響で中止になったらしい。小湊鐵道の名称は、この安房小湊から来ているのか~納得。
また、「鴨川温泉郷」という温泉街の一面も。平成10年頃に「鴨川温泉なぎさの湯」として22軒の温泉旅館が誕生したらしく、今まで知らなかったな。
郷土菓子・鯛せんべい
また、千葉のお土産として有名な「鯛せんべい」は駅近くのいろは堂で購入できる。
鯛せんべい、子供の頃から親しんでいて何気なく食べていたけど、これも郷土菓子!大正時代にまで歴史を遡ることができるらしい。
鯛せんべいの歴史について、亀屋本店のホームページにまとめられていた。
鯛せんべいは、鎌倉時代に小湊に誕生した日蓮聖人の霊蹟、「鯛の浦」に棲息する鯛が、輝く日の出の水鏡に跳躍する姿を表しています。
最初はヒエや粟を材料にした、現在とは大分違ったものが作られていたようですが、大正の末から昭和の始めに上質の小麦粉、砂糖、卵等を使って鯛の姿を作り、白身を片側に表した活き作りの様式が取り入れられました。大鯛の跳躍を型どった“まげ具合”に独特の技術があり、かたち美しく郷土色豊かな銘菓としてお土産品に喜ばれています。
大正末~昭和初期に現在の形になったのですね!
表面が曲がっているのは、水中で体をくねらせて躍動する姿を表しているとは芸が細かい…
海水浴に訪れている人が多く、駅近くのセブンイレブンはお手洗いが広くて便利だった。
誕生寺も行ってみたかったが、歩いて行くと少し時間がかかってしまうのでまたの機会に。
駅近くの内浦海水浴場では浮き球を見つけた。
鯛の浦タイ生息地の看板
今回は、駅から西へ歩いて別の海岸へと向かった。「千葉のウユニ塩湖」と書いてあり気になったので…
でも歩いている人はいない、車が横を通り過ぎていく。
札幌ラーメンどさん子!残念ながら休みのようだったが、今も営業中のどさん子は珍しいのでいつか入ってみたい。
左側は寄浦港。
閉鎖されていて静寂に包まれている。以前は、釣りのスポットとして有名だったらしい。
特別天然記念物「鯛の浦タイ生息地」の看板もあった。大正11年指定。
本来深海性で群居しないマダイが水深10~20mに群生しており世界的にも極めて珍しいとされており、日蓮ゆかりの聖地として代々漁民に保護されているそうだ。
鯛の浦は小さい頃(15年ほど前?)に見学したことがあり、当時のチケットを今も大切に持っている。
あまりに幼い頃の記憶なので覚えていないが、なぜかこのチケットを今まで大事に保管してきた。もしかしたらこのブログを書くために持っていたのかも?
海沿いには、「初日の出日本一のまち」と書かれた看板が。
右奥には小湊温泉のホテル「豊明殿」。海が見渡せる高台の上に建っている。
とんねるすいぞくかん
国道を歩いて見えてきた左側のトンネルが「とんねるすいぞくかん」と呼ばれている歩行者用のトンネル。
トンネルを利用する方々がより安心して楽しく通行できるように、風景や海中の魚のイラストを美術大学主導で描いたそうだ。
延長は233m。何も無く歩いていると暗くて一人で歩くのは怖いが、トンネル内が美術館のようになっていて楽しく歩くことができた。歩行者専用なので車では見ることはできない!
全部を撮影するのは大変なので紹介するのは一部…鴨川の海の風景や漁港など、見入ってしまう素敵な絵が並んでいる。
カラフルな熱帯魚が泳ぐ姿はまるで竜宮城!トンネルという狭い空間の中で自分も海にいるかのような錯覚を感じた。
実入海岸へ
トンネルを抜けてさらに国道を進む。
日東バスで実入で下車する手段もあったが、バスの本数が少ないので歩いた。
グーグルマップを見ると、国道の一本南側の細い道が「伊南房州通往還」と書いてあるので、国道は後から造られた道なのだろう。旧道沿い、石田商店の隣に鳥居が見えた。
伊南房州通往還から左手に広がる海岸。この辺りが実入海岸と呼ばれているが、私が訪れた去年の夏にグーグルマップで「千葉のウユニ塩湖」などと書かれていたので訪れてみたのだった。今はなぜか消されている。
千葉のウユニ塩湖として有名なのが、木更津市の江川海岸。
小湊にもあるとは知らなかったな~と思いつつ訪ねてみると、タイミングが悪かったのか日が暮れ始めていて海が綺麗だなという感想…
確かに水面に日光が反射して昼間撮影したら綺麗かもしれない。穴場スポット。
私は集めていないので拾わなかったが、美しいシーグラスがたくさん落ちていた。
安房小湊、今度は誕生寺の方面を探索しよう。
(訪問日:2021年8月)
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