「勝山港通り商店会」安房勝山駅から探索。勝山陣屋・井戸跡へ -勝山⑵
鋸南町の、安房勝山駅へ。駅から少し歩いて勝山港へ行くと、可愛らしい商店街のアーチがお出迎え。さらに、勝山藩の陣屋跡など、歴史ロマンを感じるスポットが多数ありました。
新平家具センター
千葉県安房郡鋸南町下佐久間737−2。前回の続きで、内房線「安房勝山駅」で降りて南へ、勝山港方面を探索。
国道127号、勝山の分岐、道路拡張工事が行われたのか角が綺麗になっていた。
港の商店街に行く前に、国道沿いで気になったお店を紹介。まず、勝山ショッピングセンターとある建物!新平。
2014年のストリートビューでは、安房勝山駅前にも大きな看板が建っていた。現在は撤去されており、店舗自体も営業している雰囲気があまりないが、閉店してしまったのかな?
洋品、呉服、寝具、インテリア、雑貨、何でも揃うまさにショッピングセンター。階段も見えるので二階も売場なのかな?定休日の看板が見える。
並びにも個人商店らしき建物。空き地になっている場所には、緑色のタイルがオシャレな青果店?が存在したようだ。隣は、蕎麦&居酒屋「たぬき」、「福原洋品店」。
2018年頃はいずれも営業していたけど…
向かいには、教科書取次所とあるので、中山書店?隅に明るい自動販売機が設置されているのが薬局のようにも見える。
勝山港通り商店会
そして国道から勝山港方面へ伸びる商店街へ!入り口には可愛らしいアーチが建っていた。商店街のアーチが各地で撤去されている中、現在も変わらずに残っていることに感謝…
ちなみに、アーチ右の建物はレトロな喫茶店「あっぷる」というお店だったようだ。閉店してしまったのが残念。
港通りに広がる「勝山港通り商店会」へ!
港らしい海をイメージされたと思われるポップなアーチ!中央に描かれているのは、マンボウかな?
アーチから勝山港まで、両側に個人商店が並んでいる。
私が訪れた時間が夕方だったので、シャッターを今まさに閉めているお店も多かった。下の写真、左の店舗は元薬局で、
2014年のストリートビューでは、「まちかど博物館」と「港通りおかみさん会」の看板が出ていた。今も営業しているのかな?
コンビニらしき佇まいの「あおきごんしち」。青木権七商店だそうだ。グーグルマップでは閉店とあるが、私が行った時は営業していたな…隣の洋品店「すどう」は閉店していた。
向かいの勝山郵便局の隣には、モンテヤマザキの店舗。モンテヤマザキとしてパンも販売しているお店はレア!!建物の中央に時計があるのも可愛い。
右手には、スーパーの明石丸。こちらもグーグルマップでは閉業とあるが…?
2022年現在、コミュニティスペースとして営業中!かき氷や手づくりお惣菜、マッサージなど楽しめます。
屋根が道路ギリギリまで伸びている建物は、井戸も併設されていて元鮮魚店かな?港通りなので鮮魚店が多い。
のんびりとした時間が流れている商店街。今度は営業時間内に訪れようと思った。
勝山港
商店街の先にある、勝山港へ。
岩波書店『日本地名大辞典』によると、江戸時代からの歴史ある漁港で、マグロ突棒漁業の発祥の地と言われているそうだ。
また、房州捕鯨の基地でもあり、明暦~宝永年間にかけて醍醐新兵衛によって企業化され、彼の墓は大黒山に残っているという。大黒山はこの時は暗くて登れなかったので、今度リベンジしよう…
勝山陣屋・井戸跡
港から、商店街の裏道にある、勝山藩の陣屋跡へ。
港町らしく、猫がたくさんいて癒される。
安房勝山(かつやま)藩は、1668年以降、廃藩置県までの200年にわたり、一家で9代にわたって存続したとして有名らしく、次の記事に詳しく紹介されている。→【江戸幕府300藩】安房勝山藩の家紋は堺家の「剣片喰」|明治維新まで200年にわたり酒井家が支配
12000石の安房勝山藩が置かれ、勝山陣屋を中心に城下町の形態ができたそうだが、現在は住宅地となっており、城下町の面影は残っていない。
さらに、戦国時代には、水軍の拠点として南側に勝山城も存在。現在も曲輪跡や堀切、虎口の遺構が残っているそうだ。→鋸南町勝山歴史散歩マップ
今回は、住宅地にひっそりと残っている屋敷稲荷や陣屋井戸から当時の面影を垣間見た。
屋敷稲荷(西)。勝山藩陣屋敷内にある東西一対の一つで、今は地元の方が管理されているそうだ。
先ほどの港通りは、陣屋の堀跡で、陣屋が置かれていたのは港通り南側の一帯。住宅街の細い道の合間を縫って探索。
勝山陣屋跡の遺構の井戸。
井戸から東側には、屋敷稲荷(東)が残っている。
隣の山側には、屋敷からの抜け穴の看板も!
屋敷の東側山裾にある防空壕5つの内1つがここに通じている。途中鐘乳石もあった。西に抜ける抜け穴もある。
草木に覆われているため、抜け穴が実際にどこにあるのか、通じている様子は見れなかったが…
裏から見ると水色が素敵な木造の倉庫。郵便局の隣にあるが、表側は新しかったので古い建物だとは気づかなかったな~
安房勝山、勝山城や陣屋跡、さらには昔遊園地も存在し、観光地として盛り上がっていたのだと思うが、現在は一体どれほどの人がその歴史を知っているだろう…
(訪問日:2021年9月)
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