浅草の「神谷バー」大正時代から変わらない浅草のシンボル的建物と歴史

浅草の「神谷バー」大正時代から変わらない浅草のシンボル的建物と歴史

観光地・浅草で一度は見たことがある方も多いのではないかと思う「神谷バー」の建物。今回は、浅草の玄関口にある神谷バーの建物とその歴史についてご紹介。

「神谷バー」浅草の老舗バー

東京都台東区浅草1丁目1-1。雷門通りの角に、存在感を放つ「神谷バー」の建物がある。今回は夜に撮影したため、ネオンが光っており、とても綺麗であった。

浅草の神谷バー

神谷バーの建物は反対側の道から観察すると、建物の全体像が浮かびあがる。

外観

現在の建物は、大正10年(1921)に「神谷ビル」として落成。鉄筋コンクリート造で、大正時代からほぼ変わらない形で現在まで残っている。

2013年に「平成の大修繕」として耐震工事が行われている。

タイル

来年で100周年の建物!凄い。

外観

特に、神谷バーの赤いネオンが素敵。温かい光が浅草の夜に華やかさをプラスしている。

赤いネオンが素敵!

大正モダンなデザイン。大正10年に建てられた建物は、関東大震災にも耐えたというのか…関東大震災によって倒壊した凌雲閣と並んで浅草を彩っていたと考えると震える。

丸窓が素敵
右文字の神谷バー

いつ見ても混んでいる神谷バー。私はまだ入ったことが無い。

神谷バー入り口

神谷バーの歴史

神谷バーは明治13年(1880)に神谷伝兵衛によって浅草に「みかはや銘酒店」を開業したのがはじまり。

その後、明治15年に速成ブランデー(現在の電気ブラン)を製造販売を開始。明治45年に「神谷バー」と屋号を西洋風に改めた。

1880年開業

現在、1階が神谷バー・神谷バー売り場、2階がレストランカミヤ、3階が割烹神谷として営業している。

1階

電気ブランもとても輝いている。この前入店しようと思ったら、満席で並んでいたので断念。またチャレンジしたい。

電気ブラン
2階はレストラン

気になったのはクリームソーダ!アイスの形が三角形という、斬新な形にびっくり。

クリームソーダ
ジャーマンポテトも美味しそう
3階は割烹

紙やビル本館の建物は、2011年に国の登録有形文化財に登録されった。浅草で最古の鉄筋コンクリート造の建物。

登録有形文化財
まちかど賞
看板
昭和を感じる雰囲気

よく見てみると、浅草1丁目1番1号という立地は一等地。

浅草1丁目1番1号

ビルの1階の周りの窓やタイルを眺めているだけで満足感がある。

タイルがモダン

旧神谷伝兵衛稲毛別荘

ちなみに創業者の神谷伝兵衛つながりで、千葉県に「旧神谷伝兵衛稲毛別荘」が残っている。神谷伝兵衛の歴史や、建物のこだわりについてもまとめているので、良かったら合わせてご覧ください。

「旧神谷伝兵衛稲毛別荘」神谷バー創設者が夢見た稲毛の大正ロマンを感じる別荘とは

各地の建物が横に繋がるのはとても面白いと思いませんか?稲毛の別荘も穴場なのでぜひ。

 

浅草のエキミセ

神谷バーの隣に同じく存在感を放つ建物が「エキミセ」。東武鉄道浅草駅ビル。

東武鉄道浅草駅ビル

なんと、昭和初期の建築を2012年に全面リニューアル工事をしたのだという。現在は開業当時の姿に近い。

昭和初期の雰囲気

松屋浅草が入居し、昭和6年(1931)に関東では初の本格的な百貨店併設ターミナルビルとしてオープン。

大時計

観光客で賑わう浅草も、老舗の建物が揃っている。時には立ち止まってゆっくりと観察したいものだ。

 

 

(訪問日:2020年10月)